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129 決意(フェイ視点)

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コンコンコン

「入れ。」

「「失礼します。」」

「ん?珍しい組合せだな。どうした?」

「隊長、フェイが話があるそうです。」

「フェイどうした?」

はぁ、緊張する!!
いくらライト分隊長と一緒とはいえ隊長と話すのは緊張する・・・。しかも、自分勝手なお願いをするんだから余計だ。はぁはぁ落ち着け落ち着け。

「たっ隊長、お願いがあります。自分を除隊させてください!」

はぁ―――言えた!

「「・・・・」」

「理由を聞いてもいいか?」

「あっはい。あの、料理人になりたいので騎士を辞めルネの元で料理の勉強をしたいのです。」

「ルネに料理を教わりたいと?」

「フェイは料理好きなの?」

「はい。実家が食堂で小さい時はよく手伝ってましたが、歳の離れた兄達が店を手伝っていて自分は必要なかったので騎士になりました。」

小さい時は皮むきとか手伝っていたが、大きくなる頃には兄達も慣れて来て俺が手伝う必要がなくなった。家事を頑張ったが兄達の子供も居て次第に居場所がなくなり、お金も掛かるから家を出たその時に騎士の話を聞いて入隊した。少しだけど仕送りも出来る様にもなっていたが、ルネの料理を知りやっぱり料理人になりたくなってしまった。

「・・・分った。しかし、直ぐには出来ない。色々とあって今お前に辞められるのは辛い、だが一段落したら話を進めよう。それでいいか?」

「はい!有難う御座います!!」

「良かったな。」

「はい。ライト分隊長付き合わせてしまってすません。」

「気にするな。それでは、失礼します。」
「失礼します。」

「あぁ。」

良かった。はなから直ぐに辞められるとは思ってなかったし、俺の意思を伝えられるだけでも前進だ。辞めたらルネに色々聞きたい事があるんだ、他にもきっと色々な料理があるだろうし今から楽しみだ♪


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