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姫川 林檎

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18 温もり

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しばらくすると、リカルドが新しいご飯を持って来てくれた。
牛乳にパンと蜂蜜を入れて温めた・・・お粥みたいな物かな?生肉じゃなければいいや。

俺が食べたのを確認するとアル達も食事を摂った。
食事が終わるとアルに寝る様に言われ(ジェスチャー)大人しく寝る。そんな俺にアルが付き添うとしたのをリカルドに怒られて、俺に笑顔で手を振られたら渋々仕事に向かった。

二人が出て行き一人になったので、机から単語帳を持って来て寝付くまで復習した。っと言っても温かい物を食べて温かい布団に入れば、具合が悪ければ直ぐに寝てしまうから殆んど出来なかったけどね。


んー。あれ?アルが居ない・・・。アル何処?寝ぼけながら布団の中でアルを探す。しばらくして、自分がお昼寝をしていた事を思い出す。やばいなぁ、アルが居るのが当たり前になってる。たった数日一緒に寝ただけなのに・・・アルの腕の中は落ち着くんだよなぁ。

体を起こし伸びをしていたらアルが入って来た。今アルを探していたから一寸恥ずかしい。

「起きたか。もう大丈夫なのか?んっ、少し顔が赤い様だが・・・」

アルが何かを言いながら手を顔に近付けて来る。多分『大丈夫か』聞いているんだろう、そして顔が赤い事を心配しているに違いない。俺はアルの手を取り大丈夫とアピールする。未だ心配そうにしていたが分かってくれたみたいだ。早く言葉を覚えなきゃ大変だ・・・

枕元にある単語帳を見て呆れた顔をして持って行ってしまう。俺は慌てて引き留めたが怒られた。多分、しっかり休んで元気になってからやれっと言っているんだろう。俺が諦めるとわざわざ執務室?にまで持って行ってしまった。俺はあっちの部屋には入れないからだ。くっ、けど練習した紙ならあるもんね。俺はそんなに顔に出ているのか、俺の顔を見てしかめっ面をすると、今まで書いた物を全部持って行ってしまった。

戻って来て落ち込んだ俺の所に来ると頭を撫でながら何かを言っている。【明日】っと言っていたから今日は休んで明日やれっといっているに違いない。

アルとそんなやり取りをしているとリカルドがご飯を持って来てくれた。リカルドにも心配掛けたから元気アピールしをすると安心した顔をしてくれた。

ご飯はお昼と同じお粥もどきとリンゴみたいな果物が付いていた。リカルドに笑顔でお礼を言うと何故か二人に笑われた。何故だ?


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