上 下
35 / 218

34 中毒性

しおりを挟む
お酢と卵を手に入れたぞ♪
とりあえず、マヨネーズを作る!

リカルドに許可を取って開始!
・・・・高い。作業台が高い(泣)空箱を踏み台にして作業開始・・・。

ボールに卵を入れて酢と油を入れて、使われた形跡のない泡立て器でかき混ぜる。これは結構な力仕事なのだ。こんな時、電動の有り難さを実感する。お酢と油で硬さを調節、俺は柔らかめが好きだから俺好みに仕上げる、まぁ、誰も正解を知らないから俺が正解。ふふふ。塩胡椒で味の調節をして完成!

後は、胡瓜もどきのニンサモをスティックに切って・・・ってこの包丁切れない!!なんじゃこれ!手入れをしてないのか、こういう物なのかどっちだ?今日はまぁいいや。一寸太いけどスティックが出来た。

おっ丁度いいタイミングでアルが来た!

「アル!アル!アル!」

「ん?どうした?アルを呼んでこうようか?」

「ちがう くる。」

「ルネどうした?」

「本当に来た・・・。」

足音でアルとリカルドは判るんだな♪
スティックにマヨネーズを付けて、アルの口元に持って行く。

「アル、あーん。」

「「「「えっ!?」」」」

「アル たべる はい あーん!」

「・・・・あーん。・・美味い。」

「リカルド あーん。」

「俺は自分で食べるよ。・・・美味しい!なにこれ!?」

「俺も食べていいですか!」
「俺も!!」

他の2人にも渡す。

「「・・・美味い!」」

おぉ!流石に中毒患者出る程の食べ物!世界が変わってもこれは同じか。
シュートーがもう一度付けようとしているので止める。

「シュートーダメ!まつ。」

小皿に小分けしてから渡す。

「くち だめ。」

「・・・口に付けた物は入れるなっと。当然だな。」

「・・・すいません。美味しくてつい・・・。」

「まぁ、気持ちは分かる。これはたっぷり付けて食べたいよな。」
「はい!」

よし。掴みはOK!あっそうだ。

「リカルド。すと たまご かう いい?」

「これを作るなら確かに沢山欲しいですよね。じゃあ、次回いっぱい買いましょう。」

『ヤッター!!』

「アル、ぼく おひる つくる いい?」

「・・・・。」

「隊長、諦めろ。これはルネにしか作れないしこれでルネの食欲が出れば元気になるぞ。」

「・・・怪我しない様に。」

「アル有難う!」

余りの嬉しさに思わずアルに抱き着いてしまった。すると困った顔をしながら頭を撫でてくれた。


しおりを挟む

処理中です...