自動翻訳だけでも欲しかった！

３８ 初めてのサラダ

休憩に入った人から順番にトレーに取っていく。流石にいっせいに食べるのは無理だよね。サラダをどんどん並べていく、シュートーと手伝う俺を見て何人かは話しかけて来たが、早くて何言ってるのか分からなかったから笑顔で誤魔化した。しばらくすると、アルとリカルドが入って来た。2人が来ると空気が変わる、やっぱり緊張するのかな？2人共優しいのに。

「これがルネが作ったサラダ？楽しみだなぁ。」

「ここは他の者に任せてルネも一緒に食べよう」

「ルネ後は大丈夫だから食べてきな。シュートー、お前は手伝え。」
「えーー！！何でルネだけ！」

「はい。有難う。」

お礼を言ってトレーを取りに向かう。後ろで文句を言っているけど気にしない♪トレーを持って厨房に戻り自分用に用意してもらったお肉等を持ってアルの所に行く。

「おっ！自分用にお肉用意したのか。相変わらず少ないけど・・・。果物はちゃっかり付いてるな。」

「さぁ、食べよう。」

『頂きます！』

スープを飲みサラダを食べる。俺からすればかなり味が薄いけどまぁ許容範囲かな、２人はどうだろう？隣を見上げると美味しそうにサラダを食べていた。良かった。先に食べていた他の皆は今までに食べた事の無い味に驚き何かを叫びながら喚いていたけど、早いし何を言っているのか解らないが、不味くはないらしい。良かった。

サラダについてリカルドが多分説明してくれているのかな？俺の名前が出てたし。近くにいたこれまたガタイの良い背の高いおっさんが俺の手を握り振り回しながら満面の笑みで感謝しているが、腕が痛い。つかさずアルがその人の腕を捻り上げて注意する。アルが怒った顔を初めて見た、スゲー怖い。しかし、こちらに振り向き心配する顔はいつもの優しい顔だった。