自動翻訳だけでも欲しかった！

５８ 元には戻れない（アルブレンヒ視点）

これは何と表現したらいいんだ・・・。
昼に食べたマヨネーズも不思議な味がしたが、このスープは色々な味がして本当に美味い！いつもは茹でた野菜に塩を入れただけでサラダと大して変わりはなかった。しかし、このスープは塩気だけでなく甘みもある砂糖でも入っているのだろうか？入っている野菜はいつもと同じだが、しっかり火が入っていて食べやすく美味い。

肉もパンも未だ未だあるのにスープが飲み終わってしまった。周りを見たら皆も同じでちょっと困った顔をしていた。ルネ一人がバランス良く食べていた。

ルネは食べ終わると片付けを手伝いに行った。近くを通ったシュートーを捕まえて片付けは必要ないと伝えたが、明日の朝のスープも作るのでついでに片付けをしていらしい。スープは明日作ればいいだろうっと言えば、作るのに1時間以上掛かるとの事。

だからこんなにも美味い物が出来るのか。

厨房を覗くと楽しそうにしているので好きにさせる事にした。
つい見た目で子供にやらせる事ではないと思ってしまうが、ルネは17歳立派な成人男性だ。仕事を与えるのは間違ってはいない・・・。


その後もルネは色々な物を作ってくれた。
サラダもスープも色々な味の物を作って俺達を楽しませてくれたが、ルネの作る物はどれも美味し過ぎてもう今までの物では誰も満足をしないだろう。人は一度贅沢を覚えると元には戻れない。

だからといって、これ以上作るなとは言えない。ルネは今までの食事では辛そうに食べていたが、今は幸せそうに食べている。自国ではこの様な美味しい料理を食べていたなら、この国の料理ではさぞかし辛かっただろうし・・。

それに、料理をしているルネは楽しそうにしているし、何より俺がルネの作る料理を楽しみにしているから止めさせる事は出来ないしな。