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#14 世界の舵 Part1(ゲーム)
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繁風と舵掛博士の勝負は続く。
舵掛は墓地に7種類のカードを送ることで、首謀部類のモンスターを召喚する。
その効果により、繁風のモンスター達の攻撃力は負の数値に変えられてしまうのであった。
TURN5(続き)
(博士のターン)
「繁風のモンスターの攻撃力が…」
舵掛はターンを続ける。
「さらに増援カード【駆け出し】。
私の場に首謀部類のモンスターがいることで、私の累積ダメージは0になる」
【駆け出し】
増援カード
発動条件:自分の場に首謀部類のモンスターがいて、自分の累積ダメージが相手より大きい場合。
効果:自分の累積ダメージを0にする。
博士の累積ダメージ:0(2300-2300)
「奴に与えたダメージが…」
「バトル。
【魔大蛇Ⅶ】で【迅速な剣士 ブーム】に攻撃。
私のモンスターは攻撃力0だが、君のモンスターの攻撃力がマイナスになる以上、この攻撃を耐えることはできない」
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
vs
【迅速な剣士 ブーム】打撃攻撃力-1100(前線)
「だが、攻撃力0なら、戦闘に勝利しても俺が受けるダメージも0になるはず…」
「心配には及ばない」
【魔大蛇Ⅶ】が【ブーム】を片手で掴むと地面に投げ捨てた。
【迅速な剣士 ブーム】が破壊される。
「うっ!」
繁風の累積ダメージ:1100(0+1100)
「何故…」
「これが【魔大蛇Ⅶ】の効果。戦闘で発生するダメージを、攻撃力の差に変更する」
【魔大蛇Ⅶ】(前線)
首謀部類 固有行動値3 首謀攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
召喚条件:自分墓地に7種類以上のカードが揃っている場合。
首謀効果:このモンスターとの戦闘で発生するダメージは、攻撃力の差になる。
(勝利したモンスターの攻撃力-敗北したモンスターの攻撃力)
(様々な刺客を使い、弱らせたところに追い討ちをかける、さしずめ、ラスボスと呼べる悪魔)
「【デーモン】の攻撃力は0。
【ブーム】の攻撃力は-1100。
その差1100が戦闘ダメージとして君に与えられたのだ」
繁風が受ける戦闘ダメージ:
勝利した【魔大蛇Ⅶ】の首謀攻撃力0
敗北した【迅速な剣士 ブーム】の打撃攻撃力-1100
その差:0-(-1100)=1100
「さて、残りのモンスターも片付けておくか。
【一時休止】を発動。
カード1枚の効果をターン終了時まで無効にする」
【一時休止】
増援カード
発動条件:場にカードがある場合。
効果:場のカード1枚の効果をターン終了時まで無効にする。
「私が選ぶのは、【蹂躙基盤】」
「!?」
【蹂躙基盤】の電飾が消える。
「これにより、君のモンスターの攻撃力は元に戻る」
【壮快な剣士 ソニック】打撃攻撃力700(後陣)
【音速の槍使い タービュランス】打撃攻撃力600(後陣)
【計略剣士】打撃攻撃力800(後陣)
「さらに【降撃波急襲】。
相手モンスターを全て破壊して、攻撃力合計の半分のダメージを与える!」
【降撃波急襲】
増援カード
発動条件:相手の場のモンスターの総数が、自分の場のモンスターの総数より多い場合。
効果:相手モンスターを全て破壊し、攻撃力の合計の半分のダメージを与える。
【壮快な剣士 ソニック】【音速の槍使い タービュランス】【計略剣士】が破壊される。
攻撃力の合計2100(700+600+800)
「うっ!」
繁風の累積ダメージ:2150(1100+2100/2)
「(【降撃波急襲】のダメージは、場での攻撃力を参照する。
マイナスの攻撃力のまま破壊していれば、モンスターを破壊できても繁風の累積ダメージは回復していた。
ダメージを与えるために、わざわざ効果を無効にしたのか)」
「私の攻撃はこんなものではない!
増援カード【震撼の嵐】」
嵐が起こる。
「このターン、君のモンスターを3体以上破壊したことで、次のターン、君は1種類のカードしか使用できない!」
【震撼の嵐】
増援カード
発動条件:相手モンスターが3体以上破壊されたターン。
効果:次のターン、相手は1種類のカードしか使用(召喚、効果の発動)できない。
「何だと!?
(俺の反撃まで封じる気か!)」
「どうやら勝負あったようだな。
ターン終了」
【蹂躙基盤】の電飾が元に戻る。
「これで君がモンスターを召喚すれば、再び攻撃力は負の値になる」
手札(残存行動値)
繁風:2枚(0)
博士:0枚(0)
「(ダメなのか…)」
「(兄ちゃん…)」
「!」
風瓜との会話を回想する繁風。
「(そうだ。
風瓜。お前が俺に繋いでくれた道。
それを無駄にはしない)」
TURN6
(繁風のターン)
繁風の残存行動値:6
「俺のターン。
【救護の獣 サイレン】を召喚」
「それが君の選んだ1枚か」
【救護の獣 サイレン】打撃攻撃力-200(前線)
「【サイレン】の打撃効果を発動。
俺の累積ダメージを1000回復する」
【救護の獣 サイレン】(前線)
打撃部類 固有行動値1 打撃攻撃力200
打撃効果:自分ターンに1度、発動可能。
プレイヤー1人の累積ダメージを1000回復する。
(傷を癒すことが得意な犬。
争いごとに向いてはいないが、聡明で大人しいため皆に好かれている)
【サイレン】が繁風に近寄る。
繁風の累積ダメージ:1150(2150-1000)
「ターン終了」
手札(残存行動値)
繁風:4枚(5)
博士:0枚(0)
TURN7
(博士のターン)
博士の残存行動値:6
「私のターン。
攻撃力の低いモンスターを召喚して、受けるダメージを最小限にするつもりだろうが、そうはいかない。
増援カード【石柱の造形】。
このカードを攻撃力-2000のモンスターとして相手の場に召喚する」
【石柱の造形】
増援カード
発動条件: 【蹂躙基盤】が自分の場にいる場合。
効果:このカードを増援攻撃力-2000のモンスターとして、相手の場に召喚する。
繁風の場に石柱が現れる。
【石柱の造形】増援攻撃力-2000(前線)
「…」
「倒すためのモンスターは、こちらで創り上げればいい。
バトル!」
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
vs
【石柱の造形】増援攻撃力-2000(前線)
「この一撃で終わりだ」
「逆行カード【効果保護スモーク】」
【サイレン】がスモークに包まれる。
「!?
この期に及んで戦う気力があるとは…」
「【効果保護スモーク】の効果。
このターン、俺のモンスターは相手の効果を受けない。
よって、【サイレン】の攻撃力は-200から200に戻る!」
【効果保護スモーク】
逆行カード
固有行動値2
発動条件:自分または相手ターン中に発動可能。
効果:このターンのみ、自分モンスターは相手の効果を受けない。
【救護の獣 サイレン】打撃攻撃力200(前線)
「それがどうした!
今さらモンスターの攻撃力を戻したところで、この戦闘が成立すれば、君の敗北は決定する!」
「まだだ!
逆行カード【機転】。
相手ターン中の増援カードの発動を可能にする」
【機転】
逆行カード
固有行動値1
発動条件:相手ターン中。
効果:このターン、自分は、相手ターンであっても増援カードを発動できる。
「増援カード【結託】!
前線にいるモンスター1体を後陣に下げ、その攻撃力を別のモンスターに与える!」
【結託】
増援カード
発動条件:自分の前線に2体以上モンスターがいる場合。
効果:2体の内、1体を後陣に移動させ、残る1体にその攻撃力を加算する。
(後陣に移動させたモンスターがいなくなった場合、この効果は終了する)
「俺は【サイレン】を後陣に下げ…」
【救護の獣 サイレン】打撃攻撃力200(後陣)
「まさか…」
「【石柱の造形】の攻撃力を200上げる!」
【石柱の造形】増援攻撃力:-1800(-2000+200)(前線)
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
vs
【石柱の造形】増援攻撃力-1800(前線)
【魔大蛇Ⅶ】の攻撃で、石柱が粉々になる。
繁風が受ける戦闘ダメージ:
勝利した【魔大蛇Ⅶ】の首謀攻撃力0
敗北した【石柱の造形】の増援攻撃力-1800
その差:0-(-1800)=1800
「うわっ!」
繁風の累積ダメージ:2950(1150+1800)
「(攻撃力を上げることで、戦闘ダメージを軽減した…。
この男のしぶとさは…)」
手札(残存行動値)
繁風:1枚(2)
博士:4枚(6)
TURN8
(繁風のターン)
繁風の残存行動値:6
「俺のターン。
【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】を召喚」
【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】リード(前線)
打撃部類 固有行動値3 打撃攻撃力1800
打撃効果:攻撃時、自分の累積ダメージが2500以上の場合、発動可能。
自分と相手の累積ダメージの差分、その戦闘中のみ相手モンスターの攻撃力を下げる。
(突進を得意技とする白と黒のペガサス。
翼が生えてはいるが、飛ぶことは殆どなく、地面すれすれを滑走することが多い)
「やっとリードカードの登場か」
「さらに、【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】を召喚」
【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】(前線)
打撃部類 固有行動値3 打撃攻撃力900
打撃効果:自分ターンに1度、発動可能。
同じ固有行動値のモンスター1体と同じ効果を得る。
(この効果は複数回使用しても上書きされず、累積する)
(双剣の戦士。剣だけでなく、状況に応じた様々な戦法を習得している)
ペガサスと戦士が並ぶ。
「分かるよ。
【アラカルト・ウォリアー】の効果で【蹂躙基盤】の効果をコピーし、私のモンスターにもマイナスの攻撃力を与える。
さらにバトルフェイズで【リニアー】の効果を使えば、【デーモン】の攻撃力を-2950まで下げることが可能だ」
「…」
「だが…
逆行カード【逆光の旋風】!
先のターンでは発動できなかったこのカード。
今こそ使わせてもらおう!」
【逆光の旋風】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:相手の場の固有行動値の合計が、自分の場の固有行動値の合計以上の場合。
効果:相手モンスター全ての効果は無効になる。
強い風が光とともに【アラカルト・ウォリアー】と【リニアー】を襲い、2体の効果が無効になる。
「これで効果は封じた。
私の勝ちだ」
「…あんたはモンスターの力を利用するためだけにカードを生み出したのか?」
「そうだ。
事の発端は、私が偶然瞳彩を見つけたことにあった。
他のモンスターを食らうモンスター。
私はその能力に魅了された。
そして、私がモンスターを提供することを条件に、その力を私の野望のために使うことを瞳彩に約束させた」
「あんたは、五仕旗が人とモンスターの架け橋になるような言い方をしながら、裏では自分が得することしか考えていなかったんだな。
瞳彩の気持ちまで利用するなんて」
「利用される方に問題があるのだよ。
風瓜を吸収させることができれば、瞳彩は完全体になることができたはずだが、君と関わったことで彼は人間としての性質が高まってしまったようだ」
「あんた、最低だな」
「そうだろうか?
私はむしろ君達人間を救っているとすら思っているのだが」
「救っているだと?」
「七掌陣には、人の悪意を増幅させる力がある。
七掌陣をそのままにしておけば、モンスターを束ねるだけでなく、奴らが人間に干渉し、暴走させる可能性は十分にある。
君達もそれを見てきたはずだ。
【ランナクセル】や【ソーラー】は団員やオースを使い、彼らの悪意を高めることで人間に溶け込み、支配を強めようとしたのだろう。
私は人間がモンスター達に支配されぬよう、君達を守ってやっているのだよ。
それを、モンスターを弟などと呼び、馴れ合う君の考えが私には理解できない」
「それは全てのモンスターが、人間に敵意を向けている場合の話だろ?」
「何?」
「モンスターの中にも人間を慕うものはいるし、あんたとは違って、人間の中にもモンスターを大切にするものは大勢いる。
自分がしようとしていることを正当化するために、都合の良い解釈を押し付けるのはやめろ」
「…」
「それに同じ七掌陣でも風瓜は違う。
俺はこの8年、風瓜と一緒だった。
ずっとあいつを見てきたが、人を攻撃したことは一度もない。
この旅の中でもそうだ。
あんたが言うように、七掌陣が人の悪意を高める力を持っていたとしても、悪意のない存在と関われば、人や他のモンスターに襲いかかることはない。
重要なことは、誰とどう関わるか。
あんたも既に、そのことには気づいているんじゃないのか?」
「だからモンスターが人間を脅かすことのないよう、私が導いてやると言っているんだ」
「あんたみたいな邪な存在に手を引かれずとも、皆がそれぞれの生き方を見出すことはできるんだよ」
「今さら何を言っても、もはや君に打つ手はない!」
「増援カード【妖獣化】。
自分のモンスター1体を別のモンスターに吸収させ、昇級カードを召喚する」
「なっ!」
【妖獣化】
増援カード
発動条件:自分の場にモンスターが2体以上いる場合。
効果:2体の内、1体を墓地に送り、もう1体のモンスターの昇級カードを召喚する。
【リニアー】が光の粒になり、【アラカルト・ウォリアー】に流れ込む。
「来い、【無双武闘匠-リニアラカルト】!」
【アラカルト・ウォリアー】の鎧が白と黒に変化する。
【無双武闘匠-リニアラカルト】(前線)
昇級カード
打撃部類 固有昇級値1st 打撃攻撃力1400
召喚条件: 【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】を基礎とし、【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】を吸収させて召喚。
打撃効果:???
(双剣の戦士が、ペガサスの力を取り込んだ姿。
白と黒の鎧を纏い、習得した技や受け継いだ突進攻撃で臨機応変に戦う)
「だが、【蹂躙基盤】の効果で攻撃力はマイナスになる!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力-1400(前線)
「【リニアラカルト】の効果発動。
相手の場のカード1枚を俺の場に従える」
「私の場のカードを…」
「俺が従えるのは…
【蹂躙基盤】だ!」
「!?」
【蹂躙基盤】が繁風の場に移動する。
「これで立場は逆転した。
今度はあんたが、このカードの力に苦しんでもらおう。
俺のモンスターの攻撃力は元に戻り…」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力1400(前線)
「あんたの場のモンスターはマイナスの攻撃力を持つ」
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
「バトル。
【リニアラカルト】で【魔大蛇Ⅶ】を攻撃!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力1400(前線)
vs
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
「そして【リニアラカルト】の効果を発動。
1つ目の効果で固有行動値3以下のカードを従えた場合…」
【蹂躙基盤】固有行動値3
「攻撃時、相手モンスターの攻撃力を、俺の累積ダメージ分下げる!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】(前線)
昇級カード
打撃部類 固有昇級値1st 打撃攻撃力1400
召喚条件: 【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】を基礎とし、【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】を吸収させて召喚。
打撃効果:召喚時、発動可能。
相手のカード1枚を従える。
さらに、この効果で固有行動値3以下のカードを選んだ場合、攻撃時に以下を発動可能。
自分の累積ダメージの分、相手モンスターの攻撃力を下げる。
(双剣の戦士が、ペガサスの力を取り込んだ姿。
白と黒の鎧を纏い、習得した技や受け継いだ突進攻撃で臨機応変に戦う)
「向風双!」
【リニアラカルト】が二つの剣を振ると、強風が起こった。
繁風の累積ダメージ:2950
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力-2950(前線)
「攻撃力を下げてきたか…」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力1400(前線)
vs
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力-2950(前線)
「これであんたが受けるダメージは、【魔大蛇Ⅶ】 の効果で、2体の攻撃力の差分4350になる」
「いや…
逆行カード【堕天使の入れ知恵】!
私の受けるダメージを4000まで軽減できる!」
【堕天使の入れ知恵】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:首謀部類モンスターが攻撃された時。
効果:自分はその戦闘ダメージを4000まで軽減できる。
「これで受けるダメージはわずか350。
私を倒すことは不可能だ!」
「そんな悪知恵で防げると思うな!」
「何だと!」
「増援カード【加速路面】。
【リニアラカルト】が下げた数値2950を攻撃力に加算する!」
「!?」
【加速路面】
増援カード
発動条件:カード効果でモンスターの攻撃力が下がっている場合。
効果:その数値だけ、自分モンスター1体の攻撃力を上げる。
【リニアラカルト】の勢いが増す。
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力4350(1400+2950)(前線)
「これで攻撃力の差は7300になった。
4000を差し引いてもあんたはこの攻撃を受けきれない!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力4350(前線)
vs
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力-2950(前線)
「これでもまだ何か、発動する効果はあるか!」
「くっ…」
「行け!
乱気双砕」
【リニアラカルト】が【魔大蛇Ⅶ】に突進する。
「うわぁ!」
博士の累積ダメージ3300(0+3300)
繁風の勝利。
舵掛は墓地に7種類のカードを送ることで、首謀部類のモンスターを召喚する。
その効果により、繁風のモンスター達の攻撃力は負の数値に変えられてしまうのであった。
TURN5(続き)
(博士のターン)
「繁風のモンスターの攻撃力が…」
舵掛はターンを続ける。
「さらに増援カード【駆け出し】。
私の場に首謀部類のモンスターがいることで、私の累積ダメージは0になる」
【駆け出し】
増援カード
発動条件:自分の場に首謀部類のモンスターがいて、自分の累積ダメージが相手より大きい場合。
効果:自分の累積ダメージを0にする。
博士の累積ダメージ:0(2300-2300)
「奴に与えたダメージが…」
「バトル。
【魔大蛇Ⅶ】で【迅速な剣士 ブーム】に攻撃。
私のモンスターは攻撃力0だが、君のモンスターの攻撃力がマイナスになる以上、この攻撃を耐えることはできない」
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
vs
【迅速な剣士 ブーム】打撃攻撃力-1100(前線)
「だが、攻撃力0なら、戦闘に勝利しても俺が受けるダメージも0になるはず…」
「心配には及ばない」
【魔大蛇Ⅶ】が【ブーム】を片手で掴むと地面に投げ捨てた。
【迅速な剣士 ブーム】が破壊される。
「うっ!」
繁風の累積ダメージ:1100(0+1100)
「何故…」
「これが【魔大蛇Ⅶ】の効果。戦闘で発生するダメージを、攻撃力の差に変更する」
【魔大蛇Ⅶ】(前線)
首謀部類 固有行動値3 首謀攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
召喚条件:自分墓地に7種類以上のカードが揃っている場合。
首謀効果:このモンスターとの戦闘で発生するダメージは、攻撃力の差になる。
(勝利したモンスターの攻撃力-敗北したモンスターの攻撃力)
(様々な刺客を使い、弱らせたところに追い討ちをかける、さしずめ、ラスボスと呼べる悪魔)
「【デーモン】の攻撃力は0。
【ブーム】の攻撃力は-1100。
その差1100が戦闘ダメージとして君に与えられたのだ」
繁風が受ける戦闘ダメージ:
勝利した【魔大蛇Ⅶ】の首謀攻撃力0
敗北した【迅速な剣士 ブーム】の打撃攻撃力-1100
その差:0-(-1100)=1100
「さて、残りのモンスターも片付けておくか。
【一時休止】を発動。
カード1枚の効果をターン終了時まで無効にする」
【一時休止】
増援カード
発動条件:場にカードがある場合。
効果:場のカード1枚の効果をターン終了時まで無効にする。
「私が選ぶのは、【蹂躙基盤】」
「!?」
【蹂躙基盤】の電飾が消える。
「これにより、君のモンスターの攻撃力は元に戻る」
【壮快な剣士 ソニック】打撃攻撃力700(後陣)
【音速の槍使い タービュランス】打撃攻撃力600(後陣)
【計略剣士】打撃攻撃力800(後陣)
「さらに【降撃波急襲】。
相手モンスターを全て破壊して、攻撃力合計の半分のダメージを与える!」
【降撃波急襲】
増援カード
発動条件:相手の場のモンスターの総数が、自分の場のモンスターの総数より多い場合。
効果:相手モンスターを全て破壊し、攻撃力の合計の半分のダメージを与える。
【壮快な剣士 ソニック】【音速の槍使い タービュランス】【計略剣士】が破壊される。
攻撃力の合計2100(700+600+800)
「うっ!」
繁風の累積ダメージ:2150(1100+2100/2)
「(【降撃波急襲】のダメージは、場での攻撃力を参照する。
マイナスの攻撃力のまま破壊していれば、モンスターを破壊できても繁風の累積ダメージは回復していた。
ダメージを与えるために、わざわざ効果を無効にしたのか)」
「私の攻撃はこんなものではない!
増援カード【震撼の嵐】」
嵐が起こる。
「このターン、君のモンスターを3体以上破壊したことで、次のターン、君は1種類のカードしか使用できない!」
【震撼の嵐】
増援カード
発動条件:相手モンスターが3体以上破壊されたターン。
効果:次のターン、相手は1種類のカードしか使用(召喚、効果の発動)できない。
「何だと!?
(俺の反撃まで封じる気か!)」
「どうやら勝負あったようだな。
ターン終了」
【蹂躙基盤】の電飾が元に戻る。
「これで君がモンスターを召喚すれば、再び攻撃力は負の値になる」
手札(残存行動値)
繁風:2枚(0)
博士:0枚(0)
「(ダメなのか…)」
「(兄ちゃん…)」
「!」
風瓜との会話を回想する繁風。
「(そうだ。
風瓜。お前が俺に繋いでくれた道。
それを無駄にはしない)」
TURN6
(繁風のターン)
繁風の残存行動値:6
「俺のターン。
【救護の獣 サイレン】を召喚」
「それが君の選んだ1枚か」
【救護の獣 サイレン】打撃攻撃力-200(前線)
「【サイレン】の打撃効果を発動。
俺の累積ダメージを1000回復する」
【救護の獣 サイレン】(前線)
打撃部類 固有行動値1 打撃攻撃力200
打撃効果:自分ターンに1度、発動可能。
プレイヤー1人の累積ダメージを1000回復する。
(傷を癒すことが得意な犬。
争いごとに向いてはいないが、聡明で大人しいため皆に好かれている)
【サイレン】が繁風に近寄る。
繁風の累積ダメージ:1150(2150-1000)
「ターン終了」
手札(残存行動値)
繁風:4枚(5)
博士:0枚(0)
TURN7
(博士のターン)
博士の残存行動値:6
「私のターン。
攻撃力の低いモンスターを召喚して、受けるダメージを最小限にするつもりだろうが、そうはいかない。
増援カード【石柱の造形】。
このカードを攻撃力-2000のモンスターとして相手の場に召喚する」
【石柱の造形】
増援カード
発動条件: 【蹂躙基盤】が自分の場にいる場合。
効果:このカードを増援攻撃力-2000のモンスターとして、相手の場に召喚する。
繁風の場に石柱が現れる。
【石柱の造形】増援攻撃力-2000(前線)
「…」
「倒すためのモンスターは、こちらで創り上げればいい。
バトル!」
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
vs
【石柱の造形】増援攻撃力-2000(前線)
「この一撃で終わりだ」
「逆行カード【効果保護スモーク】」
【サイレン】がスモークに包まれる。
「!?
この期に及んで戦う気力があるとは…」
「【効果保護スモーク】の効果。
このターン、俺のモンスターは相手の効果を受けない。
よって、【サイレン】の攻撃力は-200から200に戻る!」
【効果保護スモーク】
逆行カード
固有行動値2
発動条件:自分または相手ターン中に発動可能。
効果:このターンのみ、自分モンスターは相手の効果を受けない。
【救護の獣 サイレン】打撃攻撃力200(前線)
「それがどうした!
今さらモンスターの攻撃力を戻したところで、この戦闘が成立すれば、君の敗北は決定する!」
「まだだ!
逆行カード【機転】。
相手ターン中の増援カードの発動を可能にする」
【機転】
逆行カード
固有行動値1
発動条件:相手ターン中。
効果:このターン、自分は、相手ターンであっても増援カードを発動できる。
「増援カード【結託】!
前線にいるモンスター1体を後陣に下げ、その攻撃力を別のモンスターに与える!」
【結託】
増援カード
発動条件:自分の前線に2体以上モンスターがいる場合。
効果:2体の内、1体を後陣に移動させ、残る1体にその攻撃力を加算する。
(後陣に移動させたモンスターがいなくなった場合、この効果は終了する)
「俺は【サイレン】を後陣に下げ…」
【救護の獣 サイレン】打撃攻撃力200(後陣)
「まさか…」
「【石柱の造形】の攻撃力を200上げる!」
【石柱の造形】増援攻撃力:-1800(-2000+200)(前線)
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
vs
【石柱の造形】増援攻撃力-1800(前線)
【魔大蛇Ⅶ】の攻撃で、石柱が粉々になる。
繁風が受ける戦闘ダメージ:
勝利した【魔大蛇Ⅶ】の首謀攻撃力0
敗北した【石柱の造形】の増援攻撃力-1800
その差:0-(-1800)=1800
「うわっ!」
繁風の累積ダメージ:2950(1150+1800)
「(攻撃力を上げることで、戦闘ダメージを軽減した…。
この男のしぶとさは…)」
手札(残存行動値)
繁風:1枚(2)
博士:4枚(6)
TURN8
(繁風のターン)
繁風の残存行動値:6
「俺のターン。
【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】を召喚」
【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】リード(前線)
打撃部類 固有行動値3 打撃攻撃力1800
打撃効果:攻撃時、自分の累積ダメージが2500以上の場合、発動可能。
自分と相手の累積ダメージの差分、その戦闘中のみ相手モンスターの攻撃力を下げる。
(突進を得意技とする白と黒のペガサス。
翼が生えてはいるが、飛ぶことは殆どなく、地面すれすれを滑走することが多い)
「やっとリードカードの登場か」
「さらに、【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】を召喚」
【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】(前線)
打撃部類 固有行動値3 打撃攻撃力900
打撃効果:自分ターンに1度、発動可能。
同じ固有行動値のモンスター1体と同じ効果を得る。
(この効果は複数回使用しても上書きされず、累積する)
(双剣の戦士。剣だけでなく、状況に応じた様々な戦法を習得している)
ペガサスと戦士が並ぶ。
「分かるよ。
【アラカルト・ウォリアー】の効果で【蹂躙基盤】の効果をコピーし、私のモンスターにもマイナスの攻撃力を与える。
さらにバトルフェイズで【リニアー】の効果を使えば、【デーモン】の攻撃力を-2950まで下げることが可能だ」
「…」
「だが…
逆行カード【逆光の旋風】!
先のターンでは発動できなかったこのカード。
今こそ使わせてもらおう!」
【逆光の旋風】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:相手の場の固有行動値の合計が、自分の場の固有行動値の合計以上の場合。
効果:相手モンスター全ての効果は無効になる。
強い風が光とともに【アラカルト・ウォリアー】と【リニアー】を襲い、2体の効果が無効になる。
「これで効果は封じた。
私の勝ちだ」
「…あんたはモンスターの力を利用するためだけにカードを生み出したのか?」
「そうだ。
事の発端は、私が偶然瞳彩を見つけたことにあった。
他のモンスターを食らうモンスター。
私はその能力に魅了された。
そして、私がモンスターを提供することを条件に、その力を私の野望のために使うことを瞳彩に約束させた」
「あんたは、五仕旗が人とモンスターの架け橋になるような言い方をしながら、裏では自分が得することしか考えていなかったんだな。
瞳彩の気持ちまで利用するなんて」
「利用される方に問題があるのだよ。
風瓜を吸収させることができれば、瞳彩は完全体になることができたはずだが、君と関わったことで彼は人間としての性質が高まってしまったようだ」
「あんた、最低だな」
「そうだろうか?
私はむしろ君達人間を救っているとすら思っているのだが」
「救っているだと?」
「七掌陣には、人の悪意を増幅させる力がある。
七掌陣をそのままにしておけば、モンスターを束ねるだけでなく、奴らが人間に干渉し、暴走させる可能性は十分にある。
君達もそれを見てきたはずだ。
【ランナクセル】や【ソーラー】は団員やオースを使い、彼らの悪意を高めることで人間に溶け込み、支配を強めようとしたのだろう。
私は人間がモンスター達に支配されぬよう、君達を守ってやっているのだよ。
それを、モンスターを弟などと呼び、馴れ合う君の考えが私には理解できない」
「それは全てのモンスターが、人間に敵意を向けている場合の話だろ?」
「何?」
「モンスターの中にも人間を慕うものはいるし、あんたとは違って、人間の中にもモンスターを大切にするものは大勢いる。
自分がしようとしていることを正当化するために、都合の良い解釈を押し付けるのはやめろ」
「…」
「それに同じ七掌陣でも風瓜は違う。
俺はこの8年、風瓜と一緒だった。
ずっとあいつを見てきたが、人を攻撃したことは一度もない。
この旅の中でもそうだ。
あんたが言うように、七掌陣が人の悪意を高める力を持っていたとしても、悪意のない存在と関われば、人や他のモンスターに襲いかかることはない。
重要なことは、誰とどう関わるか。
あんたも既に、そのことには気づいているんじゃないのか?」
「だからモンスターが人間を脅かすことのないよう、私が導いてやると言っているんだ」
「あんたみたいな邪な存在に手を引かれずとも、皆がそれぞれの生き方を見出すことはできるんだよ」
「今さら何を言っても、もはや君に打つ手はない!」
「増援カード【妖獣化】。
自分のモンスター1体を別のモンスターに吸収させ、昇級カードを召喚する」
「なっ!」
【妖獣化】
増援カード
発動条件:自分の場にモンスターが2体以上いる場合。
効果:2体の内、1体を墓地に送り、もう1体のモンスターの昇級カードを召喚する。
【リニアー】が光の粒になり、【アラカルト・ウォリアー】に流れ込む。
「来い、【無双武闘匠-リニアラカルト】!」
【アラカルト・ウォリアー】の鎧が白と黒に変化する。
【無双武闘匠-リニアラカルト】(前線)
昇級カード
打撃部類 固有昇級値1st 打撃攻撃力1400
召喚条件: 【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】を基礎とし、【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】を吸収させて召喚。
打撃効果:???
(双剣の戦士が、ペガサスの力を取り込んだ姿。
白と黒の鎧を纏い、習得した技や受け継いだ突進攻撃で臨機応変に戦う)
「だが、【蹂躙基盤】の効果で攻撃力はマイナスになる!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力-1400(前線)
「【リニアラカルト】の効果発動。
相手の場のカード1枚を俺の場に従える」
「私の場のカードを…」
「俺が従えるのは…
【蹂躙基盤】だ!」
「!?」
【蹂躙基盤】が繁風の場に移動する。
「これで立場は逆転した。
今度はあんたが、このカードの力に苦しんでもらおう。
俺のモンスターの攻撃力は元に戻り…」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力1400(前線)
「あんたの場のモンスターはマイナスの攻撃力を持つ」
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
「バトル。
【リニアラカルト】で【魔大蛇Ⅶ】を攻撃!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力1400(前線)
vs
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力0(前線)
「そして【リニアラカルト】の効果を発動。
1つ目の効果で固有行動値3以下のカードを従えた場合…」
【蹂躙基盤】固有行動値3
「攻撃時、相手モンスターの攻撃力を、俺の累積ダメージ分下げる!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】(前線)
昇級カード
打撃部類 固有昇級値1st 打撃攻撃力1400
召喚条件: 【無双武闘-アラカルト・ウォリアー】を基礎とし、【スウィフト・ペガサス・Υ-リニアー】を吸収させて召喚。
打撃効果:召喚時、発動可能。
相手のカード1枚を従える。
さらに、この効果で固有行動値3以下のカードを選んだ場合、攻撃時に以下を発動可能。
自分の累積ダメージの分、相手モンスターの攻撃力を下げる。
(双剣の戦士が、ペガサスの力を取り込んだ姿。
白と黒の鎧を纏い、習得した技や受け継いだ突進攻撃で臨機応変に戦う)
「向風双!」
【リニアラカルト】が二つの剣を振ると、強風が起こった。
繁風の累積ダメージ:2950
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力-2950(前線)
「攻撃力を下げてきたか…」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力1400(前線)
vs
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力-2950(前線)
「これであんたが受けるダメージは、【魔大蛇Ⅶ】 の効果で、2体の攻撃力の差分4350になる」
「いや…
逆行カード【堕天使の入れ知恵】!
私の受けるダメージを4000まで軽減できる!」
【堕天使の入れ知恵】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:首謀部類モンスターが攻撃された時。
効果:自分はその戦闘ダメージを4000まで軽減できる。
「これで受けるダメージはわずか350。
私を倒すことは不可能だ!」
「そんな悪知恵で防げると思うな!」
「何だと!」
「増援カード【加速路面】。
【リニアラカルト】が下げた数値2950を攻撃力に加算する!」
「!?」
【加速路面】
増援カード
発動条件:カード効果でモンスターの攻撃力が下がっている場合。
効果:その数値だけ、自分モンスター1体の攻撃力を上げる。
【リニアラカルト】の勢いが増す。
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力4350(1400+2950)(前線)
「これで攻撃力の差は7300になった。
4000を差し引いてもあんたはこの攻撃を受けきれない!」
【無双武闘匠-リニアラカルト】打撃攻撃力4350(前線)
vs
【魔大蛇Ⅶ】首謀攻撃力-2950(前線)
「これでもまだ何か、発動する効果はあるか!」
「くっ…」
「行け!
乱気双砕」
【リニアラカルト】が【魔大蛇Ⅶ】に突進する。
「うわぁ!」
博士の累積ダメージ3300(0+3300)
繁風の勝利。
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