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ほんとに惚れた? それとも演技?
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キョウコが「お願いだから飲んで」と言いながら、テーブルの上に置かれたユウキの手に触れ、キョウコの手が重ねられた。
「だから言ってるだろ。そんな物に頼る必要なんて無いんだよ」
ユウキはキョウコの手を優しく握り返すと、真剣な眼差しでキョウコを見つめているように見えた。
私のテーブルの向かいに座るマイは、それが面白くないのか、腰に括り付けた鞭を取り出すと、テーブルに肘を付き、真っ赤な顔で、鞭を両手で引っ張って引きちぎろうとしている。
「ごめんなさい。私……なにやってるのよ……」
ユウキの言葉に、キョウコは自分が今からやろうとしていることがどれだけ彼を傷つけるのかを悟ったようだ。
キョウコは申し訳なさそうに小声になった。
どっちなのよ? ユウキは演技をしているのか、それとも本気なの? 私はトイレの方を指さして、ゆうきにトイレへ行くように促してみた。
「ごめん。大事な話の途中なんだけど、トイレいってきていいかな?」
コクリと子供のようにキョウコは頷き、ユウキは彼女の頭を撫でて、トイレへと席を立った。
私が、トイレへ行き、ユウキと交代しようと思ったのに、興奮状態のマイがトイレへと足早で席を立ってしまった。そして右手に変身粉を持っている。
私が話をつけたかったのに。なんでマイが。しかもテーブルの上に引きちぎった鞭を置いたままで店員が来たらこれどうやって説明しろってのよ。本当恥ずかしい。
他のお客さんはテーブルの黒光りする鞭をチラ見すると変な顔で見てくる。しかたなく私は慌てて鞭を背もたれのソファーに隠した。
何やってるんだろう。マイを追いかけようと思ったけど、興奮していてここで目立ちすぎるのは避けたい。もう任せるしかない。
そしてユウキとマイの二人はトイレの中へと吸い込まれていった。
三分ほど経つと、マイが変身粉でユウキの姿になり、キョウコのテーブルについた。あれはマイだよね?
「ごめんさっきの忘れて」
突然そんなことを言い出す。
「さっきのって? スペシャルコーヒーのこと? 大丈夫頼むの辞めるから、私どうかしてたし、ユウキの気持ち考えてなくて、本当に失礼だよね。ごめんなさい」
そんな中、陽気な店員が、コーヒーを持ってキョウコ達のテーブルに現れた。
「どうぞー、当店自慢のスペシャルコーヒーです。良い時をお過ごしくださいませ。あとこちらこのコーヒーをご注文の方に素敵なプレゼントもございます。この辺りのホテルの無料券になります。」
そう言いながらコーヒーを置いていく。それをガバッとユウキは掴むと。正確にはユウキに変身したマイなんだけど、トイレへと駆け込む。
キョウコの頭の中では、恐らくコーヒーの力なんて必要ないと捨てに言ったと考えているのだろうけど。
マイの事だ。目的は違うような気がする。私はもう我慢できずに慌てて、トイレへと向かった。マイ頼むから変なことやらかさないでよ。
「アツッ!」
トイレの方から男性の叫び声が聞こえた。
遅かった、感情的になったマイは無理やりユウキの頭を押さえつけてコーヒーを飲ませようとしているところだった。
マイを見るユウキの目がクルッと反転し、トロンとなると、完全に恋に落ちた。
「なにやってんの! マイーっ!!」
マイをユウキから引き離そうとするが、
「邪魔すんな! ツグミあっち行けよ! 今大事なとこなんだから」
ちょい待ってよ! マイっていつの間にユウキのことが好きになってるのよ。
思い当たる節が見当たらない。なんでこんなことになってんのよ!
「こいつはね、私の幼少期の話を黙って聞いてくれたんだよ。後は胸に付けられた烙印も見せた。これは誰にも見せたことの無いものなんだ」
「何よそれ……」
「強盗団に連れられてアジトにつくと、炉に入れて熱々になった鉄の棒で烙印を押されるの。それを押されるともう一生その強盗団のメンバーだと言われてる。そんな……最低なものなのよ……」
そう言いながらマイは上の服をガバッとめくると、可愛いイルカのマークが胸のとこに入れられていた。
そんなものを押されたマイの気持ちを考えるともう何も返せなくなってしまう。でも、でも、この後どうすればいいの……。
「二人は取り敢えずこの場を離れて! ややこしくなるから。後は私が何とかする」
ユウキは俯いている。
「ごめん、とにかくあの勇者をやっつけるためにはできることなら何でもやりたくて。ごめんなマイ」
ユウキそんなモテる人じゃないのに何言ってんの。
ユウキに変身粉をかけて私の姿にして、二人をトイレから追い出した。
もう頼れるのは私しかいない。カバンからみんなで撮った写真を掴むとユウキの部分を残し両手で他のみんなを隠す。
変身粉を振りまいて私はユウキの姿となった。
私がやるしかない!
キョウコの待つテーブルへと急ぐ。
「ごめん。スペシャルコーヒーなんだけど捨ててきた。あとお互いあまりよく分かってないから、色々話す中で仲を深めていった方がいいのかなって」
と、私は切り出すと、キョウコもうんうんと頷く。
「そうね、私のことをもっと知って欲しいし、協力して欲しいこともあるの! あの勇者許せないからなにかギャフンといわせたいわ」
「なにかあなたもされたの? 良くない噂を聞くから」
「あの人、私にいつも暴言ばかり吐いて、基本的に自分のことしか考えてないの! 子供を蹴飛ばして笑ってたり、女性のことも遊び道具くらいにしか考えてない。結婚すると言ってた女性を薬で眠らせてあんなことして、その女性が自殺未遂したり。もうねついていけない」
「最低っ……」
「分かってくれるの?」
「ああ」
「私も同じホテルにパーティみんなで泊まってるから、勇者が連れ込んだ女と間違えられて夜寝てる時にスカートを捲られそうになったの。下着に手がとどいたときに慌てて振り払ったわ! 私は処女なの! まだ処女よ!」
30代半ばで処女を強調する。それまでになかなかいい出会いがなかったのかもしれない。
「それなら話は早いわ。あの勇者をとっちめてやりましょ。ええと……とっちめてやろうぜっ」
私はウインクしてみせる。キョウコも目を輝かせている。
「それじゃあ。他にも被害に遭ってる人がいるから作戦会議しようか」
「だから言ってるだろ。そんな物に頼る必要なんて無いんだよ」
ユウキはキョウコの手を優しく握り返すと、真剣な眼差しでキョウコを見つめているように見えた。
私のテーブルの向かいに座るマイは、それが面白くないのか、腰に括り付けた鞭を取り出すと、テーブルに肘を付き、真っ赤な顔で、鞭を両手で引っ張って引きちぎろうとしている。
「ごめんなさい。私……なにやってるのよ……」
ユウキの言葉に、キョウコは自分が今からやろうとしていることがどれだけ彼を傷つけるのかを悟ったようだ。
キョウコは申し訳なさそうに小声になった。
どっちなのよ? ユウキは演技をしているのか、それとも本気なの? 私はトイレの方を指さして、ゆうきにトイレへ行くように促してみた。
「ごめん。大事な話の途中なんだけど、トイレいってきていいかな?」
コクリと子供のようにキョウコは頷き、ユウキは彼女の頭を撫でて、トイレへと席を立った。
私が、トイレへ行き、ユウキと交代しようと思ったのに、興奮状態のマイがトイレへと足早で席を立ってしまった。そして右手に変身粉を持っている。
私が話をつけたかったのに。なんでマイが。しかもテーブルの上に引きちぎった鞭を置いたままで店員が来たらこれどうやって説明しろってのよ。本当恥ずかしい。
他のお客さんはテーブルの黒光りする鞭をチラ見すると変な顔で見てくる。しかたなく私は慌てて鞭を背もたれのソファーに隠した。
何やってるんだろう。マイを追いかけようと思ったけど、興奮していてここで目立ちすぎるのは避けたい。もう任せるしかない。
そしてユウキとマイの二人はトイレの中へと吸い込まれていった。
三分ほど経つと、マイが変身粉でユウキの姿になり、キョウコのテーブルについた。あれはマイだよね?
「ごめんさっきの忘れて」
突然そんなことを言い出す。
「さっきのって? スペシャルコーヒーのこと? 大丈夫頼むの辞めるから、私どうかしてたし、ユウキの気持ち考えてなくて、本当に失礼だよね。ごめんなさい」
そんな中、陽気な店員が、コーヒーを持ってキョウコ達のテーブルに現れた。
「どうぞー、当店自慢のスペシャルコーヒーです。良い時をお過ごしくださいませ。あとこちらこのコーヒーをご注文の方に素敵なプレゼントもございます。この辺りのホテルの無料券になります。」
そう言いながらコーヒーを置いていく。それをガバッとユウキは掴むと。正確にはユウキに変身したマイなんだけど、トイレへと駆け込む。
キョウコの頭の中では、恐らくコーヒーの力なんて必要ないと捨てに言ったと考えているのだろうけど。
マイの事だ。目的は違うような気がする。私はもう我慢できずに慌てて、トイレへと向かった。マイ頼むから変なことやらかさないでよ。
「アツッ!」
トイレの方から男性の叫び声が聞こえた。
遅かった、感情的になったマイは無理やりユウキの頭を押さえつけてコーヒーを飲ませようとしているところだった。
マイを見るユウキの目がクルッと反転し、トロンとなると、完全に恋に落ちた。
「なにやってんの! マイーっ!!」
マイをユウキから引き離そうとするが、
「邪魔すんな! ツグミあっち行けよ! 今大事なとこなんだから」
ちょい待ってよ! マイっていつの間にユウキのことが好きになってるのよ。
思い当たる節が見当たらない。なんでこんなことになってんのよ!
「こいつはね、私の幼少期の話を黙って聞いてくれたんだよ。後は胸に付けられた烙印も見せた。これは誰にも見せたことの無いものなんだ」
「何よそれ……」
「強盗団に連れられてアジトにつくと、炉に入れて熱々になった鉄の棒で烙印を押されるの。それを押されるともう一生その強盗団のメンバーだと言われてる。そんな……最低なものなのよ……」
そう言いながらマイは上の服をガバッとめくると、可愛いイルカのマークが胸のとこに入れられていた。
そんなものを押されたマイの気持ちを考えるともう何も返せなくなってしまう。でも、でも、この後どうすればいいの……。
「二人は取り敢えずこの場を離れて! ややこしくなるから。後は私が何とかする」
ユウキは俯いている。
「ごめん、とにかくあの勇者をやっつけるためにはできることなら何でもやりたくて。ごめんなマイ」
ユウキそんなモテる人じゃないのに何言ってんの。
ユウキに変身粉をかけて私の姿にして、二人をトイレから追い出した。
もう頼れるのは私しかいない。カバンからみんなで撮った写真を掴むとユウキの部分を残し両手で他のみんなを隠す。
変身粉を振りまいて私はユウキの姿となった。
私がやるしかない!
キョウコの待つテーブルへと急ぐ。
「ごめん。スペシャルコーヒーなんだけど捨ててきた。あとお互いあまりよく分かってないから、色々話す中で仲を深めていった方がいいのかなって」
と、私は切り出すと、キョウコもうんうんと頷く。
「そうね、私のことをもっと知って欲しいし、協力して欲しいこともあるの! あの勇者許せないからなにかギャフンといわせたいわ」
「なにかあなたもされたの? 良くない噂を聞くから」
「あの人、私にいつも暴言ばかり吐いて、基本的に自分のことしか考えてないの! 子供を蹴飛ばして笑ってたり、女性のことも遊び道具くらいにしか考えてない。結婚すると言ってた女性を薬で眠らせてあんなことして、その女性が自殺未遂したり。もうねついていけない」
「最低っ……」
「分かってくれるの?」
「ああ」
「私も同じホテルにパーティみんなで泊まってるから、勇者が連れ込んだ女と間違えられて夜寝てる時にスカートを捲られそうになったの。下着に手がとどいたときに慌てて振り払ったわ! 私は処女なの! まだ処女よ!」
30代半ばで処女を強調する。それまでになかなかいい出会いがなかったのかもしれない。
「それなら話は早いわ。あの勇者をとっちめてやりましょ。ええと……とっちめてやろうぜっ」
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