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十話 『メイド喫茶』
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サァーと宿屋の外壁を擦る風の音が聞こえる。雨もしとしと降り出してきたせいか、部屋の中にいても少し肌寒さを感じる。不安なことがあるといつもより早起きしてしまうのは小心者にはよくあることだ。
隣のベッドを覗くと、エリカはまた毛布を蹴飛ばして寝ていた。いつもこんなに寝相が悪いのか? んっ?
よく見ると、一糸纏わぬ彼女がそこに横になって寝転がっていた。
彼女の透明なピンクの肢体は美しく思わず見とれてしまう、そして胸元に目を向ければ桃のような形の整った2つの膨らみがそこには存在してた。
「どひゃぁー!」
慌てて彼女の足元にある毛布をかけ直す。
「う、うーん……」
エリカは目を擦りながら、幸せそうな顔ですやすや眠っている。なんて無防備なんだ……。
冷静になれ。お昼までにつぐみから連絡が入ることになっているから、それまでのんびりするか迷う。
昨日は『一の扉』の地下2階までしか行けてない。あの先に強力な爪を持つボスが待ち構えているんだろう。もしかしたらもう誰かが攻略したということもある。ネットに攻略情報が載っているかもしれない。
「うーーーーん」
と、唸ると、むくっと起き上がり、
「おはよう。少し落ち着いたわ。寝ててもしょうがないから、早速ダンジョン行くわよ」
本当に切り替えが速くて驚かされる。でも闇雲に行って果たして返り討ちにされるだけなのではと不安もよぎる。
「分かった。準備してからいこう。先ずは服着てからだ!」
「あっ!」
エリカは自分の姿を見て思わず両腕で胸を隠す。まだ言わなくても良かったか。もう少し眺められたかな・・・・・・。
「見るなって言ってるでしょ!」
「そっちが見せてきてるだけだろ。そもそもなんで脱ぐんだよ」
「汗かいてたし、そういうの気にするでしょ。シャワー浴びてくる」
タオルと新しい下着を掴み、俺を睨んで「見るな!」と言いながらゴスロリの服を身に纏い、扉をバタンと大きな音を立てて出ていく。
「これじゃまるで同棲じゃないか……」
それほど仲の良くない一組の男女が一つの部屋に泊まること自体おかしな話だが、気恥しいような嬉しいようなそんな気持ちになっていた。
ふと床を見るとまたしてもパンツが落ちている。ピンクか? 俺はそれを持ちエリカのいるシャワー室へといそいそと急いだ。
☆
頬が痛い。パンツを片手に良かれと思って持って行ったら、ビンタをお見舞いされた。お陰で俺のほっぺはもみじマークが付いている。俺たち2人はこの先上手くいくとは到底思えない。
ダンジョン前、すなわち螺旋階段に、再びエリカとやってきた。今回はアイテムも色々道具屋で揃えたから、少しは安心できるのかもしれない。おやつのバナナもゲットしたし。二人共、もぐもぐ食べながら向かう。
恐らく爪による攻撃がくるため防具屋にも寄り、彼女用の盾を購入した。
「この盾で私が防げばいいの?」
「形だけでもあったほうがいいよ」
RPGのゲームで戦士なら大抵、盾を身に付ける。でも実際はどうなのか? 重くて邪魔になるだけのような気もする。それはまた現れたヘビのモンスター『スネイクキング』との戦闘で盾の持つ意味の無さが露わになった。
「盾捨ててもいい? こんなの持って敵の攻撃よけれないわよ!」
「もういいよ。その辺にぶん投げてくれ」
エリカは盾をフリスビーのように投げる。それは弧を描きヘビに吸い込まれるようにして当たる。脳震盪を起こしたのかぴくぴくしている。
「見た? 私のスキルよ!」
「いやいや、スキルでも何でもない。単なるラッキースキルだよ」
そして地下三階に降りると何やら重低音が聞こえてきた。ドンドンドンと体にとても響く、これはロックミュージックか?
恐らくボスだろう。どんな凶悪なモンスターが待ち構えているのか心構えだけはしっかりとしておかないと。恐る恐る人影のある方を見ていくと、
目の前に現れたのは修道服に身を包む若い女性だった。その服に似合わない鉄の爪を装備してリズムに乗って踊っている。俺たちを見るとスイッチを切りこちらに向かって歩いてきた。
「あれが、ボスなの?」
「らしいな」
「初めまして、よくここまで到達なさいましたね。それでは早速ですが、話を聞いていただけませんか?」
唐突過ぎる、どういうわけだ? 俺とエリカは顔を見合わせる。ボスがプレイヤーにお願い事をする? もしかしてお使いクエストが始まるのか?
「いいわよ。聞いてあげるわ!」
「自己紹介が遅れましたね。私はジャンヌと申します。最下層のボスの妻です。最近旦那と喧嘩してしまって、仲直りが出来ずに困っていたんです。昨日まではプレイヤーが来たらイライラしてて殲滅していたのですが、今朝もあの人が話を聞かないからまた大ゲンカで」
どこの家にも夫婦喧嘩というものは付きものなんだ。やっぱり結婚て、めんどいものなのかな。
「大変でしたね」
戦闘モードに入っていた心が徐々に穏やかな気持ちになってくる。これゲームだよな? なんやかんやで近づいたら刺されたりしないのか?
「ほんと男性は話を聞かないから困るわよね。原因はなんだったのかしら?」
エリカは寄り添うように話を聞いてあげている。
ジャンヌは顔をくしゃくしゃにして涙を零す。
「ありがどうございます……。実は子供が最近ヤンキーになってしまい、相談したらお前のせいだろと言われて、怒って皿を投げたら旦那の頭が割れたんです。そこからはつかみ合いの取っ組み合いで」
「ようは息子をヤンキーからピンキーにすればいいのね?」
エリカは何かを悟ったように俺に目くばせをしてきた。ピンキーってなんだ?
「分かったわ。何とかしましょう」
エリカはウインクをする。
「あの人に頼もう。ユウキのマブダチのあの人に」
「もしかして派遣会社の? マブダチではないんだけど。むしろ敵かと」
「そうよ。もしかしたら上手くいくかもしれないわ」
俺たちは街に戻ると早速行動を開始した。使われなくなった空き家を10万ジュエルで購入して、メイド喫茶『オムレット』を開店させる。
ここからは派遣会社の愛人レイナを呼び出し、ここの責任者に就任させた。嫌々だったがなんとか納得してくれた。ネットの掲示板に書き込むとそこで働いてもいいという女性が幾人かすぐに見つかり、その日の昼過ぎには開店だ。
ジュースなども買い込み。ゲームが始まったばかりということもあり、協力者が沢山現れた。これがMMORPGの良さでもある。意外とフリーターが多いのも特徴だ。
「こんなんでうまくいくの?」
「まー、なんとかなるでしょ」
二時ごろまたダンジョンに潜りジャンヌから息子を紹介された。
「なんで俺がお前らと一緒に行かないといけないんだよ」
髪はニワトリのトサカのようにジェルで固められており、赤く染まっている。年齢は10代前半と言うところだ。日本だと中学生ぐらいだろう。
「まぁー、騙されたと思ってついてきてよ」
「ドラゴ行ってきなさい!」
ジャンヌは額に青筋が入っている。あー嫌だ。うちの親の事を思い出してしまう。
仕事をクビにされ、テーブルでVRMMOのハードを鉄拳で破壊された記憶がよみがえる。でも、でもだ。ドラゴはまだ若い。何度でもやり直しはきくはずだ。
「大丈夫かしら」
エリカは不安そうに俺を見つめる。
「たぶん大丈夫だ」
日本と言えば、アニメ大国、日本の唯一世界に誇れる文化の象徴、それが『メイド喫茶』。恐らくこれがドラゴの心を鷲掴みにして当分の間、離さなくなることは予想出来る!
俺たちは街へ駆け上がり、メイド喫茶のドアを開けた。
猫耳を装着した可愛い女性たちが体、いや豊満な胸を揺らしながら、にゃんにゃん言いながら俺たちを待っていた。
「ご主人様初めまして、にゃ~~ん!」
隣のベッドを覗くと、エリカはまた毛布を蹴飛ばして寝ていた。いつもこんなに寝相が悪いのか? んっ?
よく見ると、一糸纏わぬ彼女がそこに横になって寝転がっていた。
彼女の透明なピンクの肢体は美しく思わず見とれてしまう、そして胸元に目を向ければ桃のような形の整った2つの膨らみがそこには存在してた。
「どひゃぁー!」
慌てて彼女の足元にある毛布をかけ直す。
「う、うーん……」
エリカは目を擦りながら、幸せそうな顔ですやすや眠っている。なんて無防備なんだ……。
冷静になれ。お昼までにつぐみから連絡が入ることになっているから、それまでのんびりするか迷う。
昨日は『一の扉』の地下2階までしか行けてない。あの先に強力な爪を持つボスが待ち構えているんだろう。もしかしたらもう誰かが攻略したということもある。ネットに攻略情報が載っているかもしれない。
「うーーーーん」
と、唸ると、むくっと起き上がり、
「おはよう。少し落ち着いたわ。寝ててもしょうがないから、早速ダンジョン行くわよ」
本当に切り替えが速くて驚かされる。でも闇雲に行って果たして返り討ちにされるだけなのではと不安もよぎる。
「分かった。準備してからいこう。先ずは服着てからだ!」
「あっ!」
エリカは自分の姿を見て思わず両腕で胸を隠す。まだ言わなくても良かったか。もう少し眺められたかな・・・・・・。
「見るなって言ってるでしょ!」
「そっちが見せてきてるだけだろ。そもそもなんで脱ぐんだよ」
「汗かいてたし、そういうの気にするでしょ。シャワー浴びてくる」
タオルと新しい下着を掴み、俺を睨んで「見るな!」と言いながらゴスロリの服を身に纏い、扉をバタンと大きな音を立てて出ていく。
「これじゃまるで同棲じゃないか……」
それほど仲の良くない一組の男女が一つの部屋に泊まること自体おかしな話だが、気恥しいような嬉しいようなそんな気持ちになっていた。
ふと床を見るとまたしてもパンツが落ちている。ピンクか? 俺はそれを持ちエリカのいるシャワー室へといそいそと急いだ。
☆
頬が痛い。パンツを片手に良かれと思って持って行ったら、ビンタをお見舞いされた。お陰で俺のほっぺはもみじマークが付いている。俺たち2人はこの先上手くいくとは到底思えない。
ダンジョン前、すなわち螺旋階段に、再びエリカとやってきた。今回はアイテムも色々道具屋で揃えたから、少しは安心できるのかもしれない。おやつのバナナもゲットしたし。二人共、もぐもぐ食べながら向かう。
恐らく爪による攻撃がくるため防具屋にも寄り、彼女用の盾を購入した。
「この盾で私が防げばいいの?」
「形だけでもあったほうがいいよ」
RPGのゲームで戦士なら大抵、盾を身に付ける。でも実際はどうなのか? 重くて邪魔になるだけのような気もする。それはまた現れたヘビのモンスター『スネイクキング』との戦闘で盾の持つ意味の無さが露わになった。
「盾捨ててもいい? こんなの持って敵の攻撃よけれないわよ!」
「もういいよ。その辺にぶん投げてくれ」
エリカは盾をフリスビーのように投げる。それは弧を描きヘビに吸い込まれるようにして当たる。脳震盪を起こしたのかぴくぴくしている。
「見た? 私のスキルよ!」
「いやいや、スキルでも何でもない。単なるラッキースキルだよ」
そして地下三階に降りると何やら重低音が聞こえてきた。ドンドンドンと体にとても響く、これはロックミュージックか?
恐らくボスだろう。どんな凶悪なモンスターが待ち構えているのか心構えだけはしっかりとしておかないと。恐る恐る人影のある方を見ていくと、
目の前に現れたのは修道服に身を包む若い女性だった。その服に似合わない鉄の爪を装備してリズムに乗って踊っている。俺たちを見るとスイッチを切りこちらに向かって歩いてきた。
「あれが、ボスなの?」
「らしいな」
「初めまして、よくここまで到達なさいましたね。それでは早速ですが、話を聞いていただけませんか?」
唐突過ぎる、どういうわけだ? 俺とエリカは顔を見合わせる。ボスがプレイヤーにお願い事をする? もしかしてお使いクエストが始まるのか?
「いいわよ。聞いてあげるわ!」
「自己紹介が遅れましたね。私はジャンヌと申します。最下層のボスの妻です。最近旦那と喧嘩してしまって、仲直りが出来ずに困っていたんです。昨日まではプレイヤーが来たらイライラしてて殲滅していたのですが、今朝もあの人が話を聞かないからまた大ゲンカで」
どこの家にも夫婦喧嘩というものは付きものなんだ。やっぱり結婚て、めんどいものなのかな。
「大変でしたね」
戦闘モードに入っていた心が徐々に穏やかな気持ちになってくる。これゲームだよな? なんやかんやで近づいたら刺されたりしないのか?
「ほんと男性は話を聞かないから困るわよね。原因はなんだったのかしら?」
エリカは寄り添うように話を聞いてあげている。
ジャンヌは顔をくしゃくしゃにして涙を零す。
「ありがどうございます……。実は子供が最近ヤンキーになってしまい、相談したらお前のせいだろと言われて、怒って皿を投げたら旦那の頭が割れたんです。そこからはつかみ合いの取っ組み合いで」
「ようは息子をヤンキーからピンキーにすればいいのね?」
エリカは何かを悟ったように俺に目くばせをしてきた。ピンキーってなんだ?
「分かったわ。何とかしましょう」
エリカはウインクをする。
「あの人に頼もう。ユウキのマブダチのあの人に」
「もしかして派遣会社の? マブダチではないんだけど。むしろ敵かと」
「そうよ。もしかしたら上手くいくかもしれないわ」
俺たちは街に戻ると早速行動を開始した。使われなくなった空き家を10万ジュエルで購入して、メイド喫茶『オムレット』を開店させる。
ここからは派遣会社の愛人レイナを呼び出し、ここの責任者に就任させた。嫌々だったがなんとか納得してくれた。ネットの掲示板に書き込むとそこで働いてもいいという女性が幾人かすぐに見つかり、その日の昼過ぎには開店だ。
ジュースなども買い込み。ゲームが始まったばかりということもあり、協力者が沢山現れた。これがMMORPGの良さでもある。意外とフリーターが多いのも特徴だ。
「こんなんでうまくいくの?」
「まー、なんとかなるでしょ」
二時ごろまたダンジョンに潜りジャンヌから息子を紹介された。
「なんで俺がお前らと一緒に行かないといけないんだよ」
髪はニワトリのトサカのようにジェルで固められており、赤く染まっている。年齢は10代前半と言うところだ。日本だと中学生ぐらいだろう。
「まぁー、騙されたと思ってついてきてよ」
「ドラゴ行ってきなさい!」
ジャンヌは額に青筋が入っている。あー嫌だ。うちの親の事を思い出してしまう。
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「たぶん大丈夫だ」
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俺たちは街へ駆け上がり、メイド喫茶のドアを開けた。
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