命を救った美女令嬢の家でVRMMOをプレイする。いつか彼女と付き合いたい。

茜色 一凛

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四十七話 『籠を物色してると間違われて』

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 魔女は見る見るうちに顔が真っ赤になり、俺は殺意のようなものを感じた。これはプライドを傷つけられたとかそういった類のものなんだろう。

「許せないわ! 今まで断られたことないのに、どうしてあなたはこの私とやらないのよ! それでもほんとに男なの?」

「悪いけど、心に決めた女がいるから出来ないものは出来ないんだ。人によっては誰でも女ならいける男もいるみたいだけど俺は違うんだよ。ごめん」

 俺の言葉に納得してないようで戸惑いを隠せない巨乳魔女がありえないとか何とか言いながら湯船の方へと向かっていく。

 ──さてと、そろそろ僧侶の書を探さないと。湯船の方からは魔王の楽しそうな声が聞こえ、魔女たちが追われて叫び声を上げている。どうやら男性なら誰でもいいという訳でもなさそうだ。

 脱衣所を見渡すと恐らく100位はあるだろう。一つずつ探していては拉致があかない。ゲームを作った人ならどこに配置するだろうか? よく見るとカゴには番号が振られている。

……うーん。

「多分、これは何処かに何か目印があるはずだ。こんなものを虱潰しに探しても埒が明かない」

 俺は独り言を言いながら全体を見ていく。

 そう言えば以前テレビで銀行員がお札なんかをすごい勢いでパラパラめくると違うものが分かるのを見たことがあった。

 視線を走らせて見ていく。駄目ださっぱり違いが分からない。
 それよりも籠から若い女性たちのパンツがはみ出し、ブラがカゴに引っかかって落ちそうになっているのが気になる。

 ホントだらしないよな。と思い地面に落ちそうなピンクのブラをカゴに入れようとしていたら。

 湯船のドアが開き18歳ぐらいの魔女が出てきて、俺と目線が合う。そして俺の持つブラと俺を交互に見ると。

「ドロボーっ! それ私のだしっ。なにやってんのよー!」

「違う違う。俺はこのブラの持ち主がだらしないから元に戻そうとしてただけだ」
「そんないい訳まかり通るわけないでしょうが。下着泥棒が同じこと言ってたらあなたそれを信じますか?」
「いやいや、ほんとに床に落ちそうだったんだよ。と言うかいつもこんな感じに脱ぎ捨ててるようなガサツな女なんじゃないのかよ」

「おんな、おんなうるさいわね。私にはマドカってちゃんとした名前があるわよ」

「どうせ彼氏の1人もそんな性格じゃいないんじゃないのか?」

 俺がそう言うと、マドカはすごい剣幕で俺につかみかかってきた。持っていたブラを取り上げられ、壁に付けられた非常ベルを鳴らされた。そしてすぐさま魔女警察というものがやってきてしまった。それを見ようと野次馬のような裸の魔女たちが続々と集まってきた。

 これはなんなんだ。イベントなのか? それにしても胸の形がこうも違うものなのか? いやいや、こんな事をしてる程悠長じゃないんだぞこっちは。

 しかも魔女警察は湯船にちょうど浸かっていたみたいで真っ裸で俺の前に立っている。

 ボディビルダーのような体。筋肉質で引き締まっている。

「どういうことなんだ? マドカの話によればブラを盗んだと言う話だが……」
「あの……申し訳ないのですが、バスタオルは巻かないんですか?」

 警察は特に問題ないと言った表情でたんたんと話す。

「特に問題は無い。ここの温泉郷の魔女は仕事終わりに半日は温泉に浸かりのんびりとしているからな。しかも男性が来ても少し体が違うぐらいだろう。特に何か問題があるわけでもないだろ? そんなこと考えること自体やらしいとはおもわんのなか?」

「まあ、気にしてないなら良いけどさ、悪いけどマドカだっけ? パンツは黄ばんでるしそんなくっさい人のしてるブラとか持って帰るとか有り得んわ」

 俺はハッキリと口にする。証拠はと言われたらその黄ばんだアイテムをみんなの前に晒さなければならない。よし何とかいけそうだ。

「ほんとにもう知らないわ」

 マドカは握った拳をプルプル震わせながら怒って服を着て逃げようとする。

「あのさ、待って。人を泥棒呼ばわりしてそれで無視していくとかおかしいんじゃないの? 今僧侶の書を探してるから手伝って貰えないかな?」

「なんで私があんたの為にそんなことしなきゃなんないのよ。恥までかかせてくれてどうもありがとうございました」

 ドアをぴしゃっと閉めて出ていってしまった。

 「悪かったな。たまに混浴だとこういった揉め事があるからめんどくさいんだよ」

 そう魔女警察は欠伸をしながら籠の奥に手を伸ばした。

「確かこの辺りのカゴだったと思うぞ! 探してみるがいい。怖い思いをさせてしまって悪かったな。まあ時間があれば女子たちと湯船に浸かってあんなことやこんなことをしてもいいからな。私はそろそろ帰るわ。」

 軽いイベントで助かった。たまに長々としたものもあるから心配してたんだ。基本職の僧侶だしそれほど入手難易度は高くなかったんだ。

 三つ目のカゴに手を伸ばし奥にボタンを見つけた。よし、やっと見つけられた。

「魔王! 書を見つけたからそろそろ行きますよ!」

 そう言って湯船のドアを開けると魔王は女物のスケスケの黄色いパンツを頭に被りハッスルしている最中だった。俺は悪くないのに「失礼しました」とか言って慌ててドアを閉めようとしたが、そのままつかつか近づき魔王のケツを蹴飛ばしてやった。

 ようやくアイテムも手に入れてし次は宿屋だな
 
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