48 / 52
四十七話 『籠を物色してると間違われて』
しおりを挟む
魔女は見る見るうちに顔が真っ赤になり、俺は殺意のようなものを感じた。これはプライドを傷つけられたとかそういった類のものなんだろう。
「許せないわ! 今まで断られたことないのに、どうしてあなたはこの私とやらないのよ! それでもほんとに男なの?」
「悪いけど、心に決めた女がいるから出来ないものは出来ないんだ。人によっては誰でも女ならいける男もいるみたいだけど俺は違うんだよ。ごめん」
俺の言葉に納得してないようで戸惑いを隠せない巨乳魔女がありえないとか何とか言いながら湯船の方へと向かっていく。
──さてと、そろそろ僧侶の書を探さないと。湯船の方からは魔王の楽しそうな声が聞こえ、魔女たちが追われて叫び声を上げている。どうやら男性なら誰でもいいという訳でもなさそうだ。
脱衣所を見渡すと恐らく100位はあるだろう。一つずつ探していては拉致があかない。ゲームを作った人ならどこに配置するだろうか? よく見るとカゴには番号が振られている。
……うーん。
「多分、これは何処かに何か目印があるはずだ。こんなものを虱潰しに探しても埒が明かない」
俺は独り言を言いながら全体を見ていく。
そう言えば以前テレビで銀行員がお札なんかをすごい勢いでパラパラめくると違うものが分かるのを見たことがあった。
視線を走らせて見ていく。駄目ださっぱり違いが分からない。
それよりも籠から若い女性たちのパンツがはみ出し、ブラがカゴに引っかかって落ちそうになっているのが気になる。
ホントだらしないよな。と思い地面に落ちそうなピンクのブラをカゴに入れようとしていたら。
湯船のドアが開き18歳ぐらいの魔女が出てきて、俺と目線が合う。そして俺の持つブラと俺を交互に見ると。
「ドロボーっ! それ私のだしっ。なにやってんのよー!」
「違う違う。俺はこのブラの持ち主がだらしないから元に戻そうとしてただけだ」
「そんないい訳まかり通るわけないでしょうが。下着泥棒が同じこと言ってたらあなたそれを信じますか?」
「いやいや、ほんとに床に落ちそうだったんだよ。と言うかいつもこんな感じに脱ぎ捨ててるようなガサツな女なんじゃないのかよ」
「おんな、おんなうるさいわね。私にはマドカってちゃんとした名前があるわよ」
「どうせ彼氏の1人もそんな性格じゃいないんじゃないのか?」
俺がそう言うと、マドカはすごい剣幕で俺につかみかかってきた。持っていたブラを取り上げられ、壁に付けられた非常ベルを鳴らされた。そしてすぐさま魔女警察というものがやってきてしまった。それを見ようと野次馬のような裸の魔女たちが続々と集まってきた。
これはなんなんだ。イベントなのか? それにしても胸の形がこうも違うものなのか? いやいや、こんな事をしてる程悠長じゃないんだぞこっちは。
しかも魔女警察は湯船にちょうど浸かっていたみたいで真っ裸で俺の前に立っている。
ボディビルダーのような体。筋肉質で引き締まっている。
「どういうことなんだ? マドカの話によればブラを盗んだと言う話だが……」
「あの……申し訳ないのですが、バスタオルは巻かないんですか?」
警察は特に問題ないと言った表情でたんたんと話す。
「特に問題は無い。ここの温泉郷の魔女は仕事終わりに半日は温泉に浸かりのんびりとしているからな。しかも男性が来ても少し体が違うぐらいだろう。特に何か問題があるわけでもないだろ? そんなこと考えること自体やらしいとはおもわんのなか?」
「まあ、気にしてないなら良いけどさ、悪いけどマドカだっけ? パンツは黄ばんでるしそんなくっさい人のしてるブラとか持って帰るとか有り得んわ」
俺はハッキリと口にする。証拠はと言われたらその黄ばんだアイテムをみんなの前に晒さなければならない。よし何とかいけそうだ。
「ほんとにもう知らないわ」
マドカは握った拳をプルプル震わせながら怒って服を着て逃げようとする。
「あのさ、待って。人を泥棒呼ばわりしてそれで無視していくとかおかしいんじゃないの? 今僧侶の書を探してるから手伝って貰えないかな?」
「なんで私があんたの為にそんなことしなきゃなんないのよ。恥までかかせてくれてどうもありがとうございました」
ドアをぴしゃっと閉めて出ていってしまった。
「悪かったな。たまに混浴だとこういった揉め事があるからめんどくさいんだよ」
そう魔女警察は欠伸をしながら籠の奥に手を伸ばした。
「確かこの辺りのカゴだったと思うぞ! 探してみるがいい。怖い思いをさせてしまって悪かったな。まあ時間があれば女子たちと湯船に浸かってあんなことやこんなことをしてもいいからな。私はそろそろ帰るわ。」
軽いイベントで助かった。たまに長々としたものもあるから心配してたんだ。基本職の僧侶だしそれほど入手難易度は高くなかったんだ。
三つ目のカゴに手を伸ばし奥にボタンを見つけた。よし、やっと見つけられた。
「魔王! 書を見つけたからそろそろ行きますよ!」
そう言って湯船のドアを開けると魔王は女物のスケスケの黄色いパンツを頭に被りハッスルしている最中だった。俺は悪くないのに「失礼しました」とか言って慌ててドアを閉めようとしたが、そのままつかつか近づき魔王のケツを蹴飛ばしてやった。
ようやくアイテムも手に入れてし次は宿屋だな
「許せないわ! 今まで断られたことないのに、どうしてあなたはこの私とやらないのよ! それでもほんとに男なの?」
「悪いけど、心に決めた女がいるから出来ないものは出来ないんだ。人によっては誰でも女ならいける男もいるみたいだけど俺は違うんだよ。ごめん」
俺の言葉に納得してないようで戸惑いを隠せない巨乳魔女がありえないとか何とか言いながら湯船の方へと向かっていく。
──さてと、そろそろ僧侶の書を探さないと。湯船の方からは魔王の楽しそうな声が聞こえ、魔女たちが追われて叫び声を上げている。どうやら男性なら誰でもいいという訳でもなさそうだ。
脱衣所を見渡すと恐らく100位はあるだろう。一つずつ探していては拉致があかない。ゲームを作った人ならどこに配置するだろうか? よく見るとカゴには番号が振られている。
……うーん。
「多分、これは何処かに何か目印があるはずだ。こんなものを虱潰しに探しても埒が明かない」
俺は独り言を言いながら全体を見ていく。
そう言えば以前テレビで銀行員がお札なんかをすごい勢いでパラパラめくると違うものが分かるのを見たことがあった。
視線を走らせて見ていく。駄目ださっぱり違いが分からない。
それよりも籠から若い女性たちのパンツがはみ出し、ブラがカゴに引っかかって落ちそうになっているのが気になる。
ホントだらしないよな。と思い地面に落ちそうなピンクのブラをカゴに入れようとしていたら。
湯船のドアが開き18歳ぐらいの魔女が出てきて、俺と目線が合う。そして俺の持つブラと俺を交互に見ると。
「ドロボーっ! それ私のだしっ。なにやってんのよー!」
「違う違う。俺はこのブラの持ち主がだらしないから元に戻そうとしてただけだ」
「そんないい訳まかり通るわけないでしょうが。下着泥棒が同じこと言ってたらあなたそれを信じますか?」
「いやいや、ほんとに床に落ちそうだったんだよ。と言うかいつもこんな感じに脱ぎ捨ててるようなガサツな女なんじゃないのかよ」
「おんな、おんなうるさいわね。私にはマドカってちゃんとした名前があるわよ」
「どうせ彼氏の1人もそんな性格じゃいないんじゃないのか?」
俺がそう言うと、マドカはすごい剣幕で俺につかみかかってきた。持っていたブラを取り上げられ、壁に付けられた非常ベルを鳴らされた。そしてすぐさま魔女警察というものがやってきてしまった。それを見ようと野次馬のような裸の魔女たちが続々と集まってきた。
これはなんなんだ。イベントなのか? それにしても胸の形がこうも違うものなのか? いやいや、こんな事をしてる程悠長じゃないんだぞこっちは。
しかも魔女警察は湯船にちょうど浸かっていたみたいで真っ裸で俺の前に立っている。
ボディビルダーのような体。筋肉質で引き締まっている。
「どういうことなんだ? マドカの話によればブラを盗んだと言う話だが……」
「あの……申し訳ないのですが、バスタオルは巻かないんですか?」
警察は特に問題ないと言った表情でたんたんと話す。
「特に問題は無い。ここの温泉郷の魔女は仕事終わりに半日は温泉に浸かりのんびりとしているからな。しかも男性が来ても少し体が違うぐらいだろう。特に何か問題があるわけでもないだろ? そんなこと考えること自体やらしいとはおもわんのなか?」
「まあ、気にしてないなら良いけどさ、悪いけどマドカだっけ? パンツは黄ばんでるしそんなくっさい人のしてるブラとか持って帰るとか有り得んわ」
俺はハッキリと口にする。証拠はと言われたらその黄ばんだアイテムをみんなの前に晒さなければならない。よし何とかいけそうだ。
「ほんとにもう知らないわ」
マドカは握った拳をプルプル震わせながら怒って服を着て逃げようとする。
「あのさ、待って。人を泥棒呼ばわりしてそれで無視していくとかおかしいんじゃないの? 今僧侶の書を探してるから手伝って貰えないかな?」
「なんで私があんたの為にそんなことしなきゃなんないのよ。恥までかかせてくれてどうもありがとうございました」
ドアをぴしゃっと閉めて出ていってしまった。
「悪かったな。たまに混浴だとこういった揉め事があるからめんどくさいんだよ」
そう魔女警察は欠伸をしながら籠の奥に手を伸ばした。
「確かこの辺りのカゴだったと思うぞ! 探してみるがいい。怖い思いをさせてしまって悪かったな。まあ時間があれば女子たちと湯船に浸かってあんなことやこんなことをしてもいいからな。私はそろそろ帰るわ。」
軽いイベントで助かった。たまに長々としたものもあるから心配してたんだ。基本職の僧侶だしそれほど入手難易度は高くなかったんだ。
三つ目のカゴに手を伸ばし奥にボタンを見つけた。よし、やっと見つけられた。
「魔王! 書を見つけたからそろそろ行きますよ!」
そう言って湯船のドアを開けると魔王は女物のスケスケの黄色いパンツを頭に被りハッスルしている最中だった。俺は悪くないのに「失礼しました」とか言って慌ててドアを閉めようとしたが、そのままつかつか近づき魔王のケツを蹴飛ばしてやった。
ようやくアイテムも手に入れてし次は宿屋だな
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる