淫美な虜囚

ヤミイ

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51 M男への道⑤

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 佐代子姉さんの手つきは、いかにも不慣れで、たどたどしかった。

 だから、プラグの上下運動に慣れてくると、僕はそれにもどかしさを感じ始めていた。

 もっと、烈しくしてくれてもいいのに…。

 もっと出し入れのスピードを上げてくれたら、更にずっと気持ちよくなれるのに…。

 姉さんは、及び腰で、いかにもおっかなびっくりといった姿勢のまま、右手だけ伸ばして、プラグを操っている。

 男の裸体自体が初めてなのかと思うほど、遠慮がちな体勢だった。

 たしかに25歳になっても、不思議と姉さんには浮いた噂がなかった。

 こんなに美人で気立てもいいのに、大学時代も就職後も、彼氏ひとり、家に連れてきたことがなかったのだ。

 僕と翔の恥ずかしい姿に頬を上気させ、瞳をランランと輝かせた姉さんを見ながら、ふと思った。

 姉さんは、ひょっとしたらまだ、処女ではないのか。

 あるいはこの”趣味”のために、異性との交遊というものに、今まで興味が持てなかったのではないかー。

「佐代子さん、もう少し、やりやすくしましょうか。それでは貴女が疲れてしまうし、私もフォローしにくいので」

 翔が口を挟んだのは、鼻の頭に汗の粒を浮かべて、姉さんが何度目かのピストン運動を終えた時のことだった。

「あ、はい…」

 手を止め、顔を上げる姉さん。

「で、でも、どうすれば…?」

 未練気に見たのは、僕の勃起陰茎の肥大した亀頭である。

 そのぬるぬるした赤ピンク色の肉ドームがよほど気になるのか、玩具を取り上げられた幼子のように、不安げな表情をその整った顔に宿している。

「なに、大したことはありません。私が体位を変えればいいだけです」

 言いながら、軽々と僕を抱き上げ、ベッドの上で翔が躰を入れ替える。

 ベッドのヘッドボードに背を持たせかけ、開いた脚の間に僕が入るようにしたのだ。

 貫かれたままの移動に、僕はくぐもった悲鳴を漏らす。

 翔の逞しい勃起陰茎のせいで直腸壁がねじれ、気持ち良さが倍増したためだ。

「ご存知かもしれませんが、これは、背面座位といいます」

 僕を背後から抱きしめ、佐代子姉さんのほうに僕の躰の前面を向けて、翔が言った。

「ベッドの上に上がって、巧君の正面に座ってやってください。そうして、両手を使って、作業を行うのです。ほら、このほうが手に力を入れやすいし、何より愛しい彼の表情の変化を観察しながら、貴女のお好きな童貞少年のペニスをお気の済むまで嬲り続けられるでしょう?」

「そ、そんな…」

 翔に図星を刺され、首の付け根まで赤くなる佐代子姉さん。

 けれどその瞬間、好物のスイーツを前にした時みたいに、姉さんが濡れた舌先で艶やかな唇をチロっと舐めるのを、目ざとい僕は見逃さなかった…。
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