淫美な虜囚

ヤミイ

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293 卑猥な生贄⑰

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「当り前じゃない」

 見下すような口調で姉さんが言った。

「ただの性奴隷のくせに、なに生意気なこと言ってるの」

 ただの性奴隷…。

 僕は恨めしげに姉さんを見る。

 僕の股間から斜めに突き立った肉棒を、紐水着ごと右手で掴んだ姉さんは、じっと視線を舞台に注いでいる。

 翔と出会ってから、佐代子姉さんは変わってしまった。

 以前は、あんなにやさしかったのに…。

 しかも、その裏で、僕の過激なオナニー現場を盗み見て、趣味のBL小説のネタにしていた姉さんー。

 ただ言えるのは、翔に出会い、触発されて本性を剥き出しにしてから、姉さんがずっと美しくなったってこと…。

 今もそうだ。

 細身の肢体を挑発的な紐水着に包んだ姉さんは、あたかもランウェイに立つモデルのように目立っている。

「あの、いいですか」

 その姉さんが、ふいに発言を求めるように、部隊に向かって掲げた右手を振った。

「なんですかな? お嬢さん」

 翔の桃尻から顏を上げ、会長が鶴みたいな首をこちらにねじる。

「前座はいいから、私たちにも早く”させて”ほしい、いつまで待たせる気だと、そういうことですかな?」

 そう言って、入れ歯を剥き出し、下卑た笑みをすぼんだ口元に浮かべてみせた。

「いいえ。私たちは最後でいいので」

 姉さんがあっさり首を振った。

 舞台上の四人だけでなく会場の客たちも、ひとりだけ場違いに若い女性である姉さんにすっかり目を奪われてしまっているようだ。

「それより、そろそろそいつを裸に剥いてもらえませんか? 私はそいつのバキバキに勃起した乳首や陰茎をナマで見たいんです。レオタードの布越しでなく。ねえ、みなさんも、そう思いませんか?」

 突然話題を振られて、会場のあちこちがどよめき、淫猥な忍び笑いが起こった。

「確かに」

「見たいわあ」

「直に触るのは、そのあとでいいから」

「ですよね。間近で見ながら、濡れた先端をクンクン匂ってみたい」

 僕は陶然となった。

 レオタードから浮き出た、厚みのある胸に穿たれたダイヤル型のピンクの乳輪。

 その中心から飛び出た痛々しい肉の突起物。

 そして、股間から下腹に沿ってまっすぐ立ち上がり、へその穴に先っちょをつけた節くれ立つ太長い器官。

 あれを、また間近で…?

「わかりました」

 会長がうなずくと、校長と教頭が両側から翔を支え、こちらに向けて抱き起こした。

 プール型のベッドの中にまっすぐ立った翔は、ローションにまみれてレオタードが肌にぴたりと吸いついている。

 第二の皮膚のように透けた生地は、四肢の腱の一本一本、胸の乳輪の模様まで浮き上がらせ、卑猥なことこの上ない。

 翔自身はといえば、恥ずかしそうにうつむき、桜色に染まった端正な横顔を見せている。

 躰自体は真正面を向いているので、勃起乳首と流線形の臍の穴、それから股間から屹立した太い棒が丸見えだ。

「こりゃ、ある意味、古き良き昭和の時代のストリップですな」

 その肩紐に指をかけ、右肩からゆっくり外しながら、うれしそうに相好を崩して校長がつぶやくのが聞えて来た。
 
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