僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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13 奇妙な検査⑤

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「ですよね」
 鰐部氏がしんねりとしたまなざしで僕を見た。
「失礼ながら、あなた、フラストレーションがずいぶん溜まっていると見える。ここには私とあなたしかいないのだから、やせ我慢しなくていいのですよ」
「……」
 お願いします、とでも言うべきなのだろうか。
 溜まっている。
 それは確かだ。
 フラストレーションというより、もっと物理的なものが…。
 羞恥で僕は顔を上げられなかった。
 まさか、自分から、その、性器を触ってもらうよう、頼むなんて…。
「さあ、では」
 鰐部氏の声にふと我に返ると、彼の両手には妙なものが握られていた。
 二本の携帯マッサージ器である。
 肩こりの時などに使う、スイッチを入れると先の丸いウレタンゴムが振動する、あれである。
 顔が更に熱くなるのがわかった。
 まさか…。
 よからぬ期待に性器がピクッとこうべをあげる。
 先端からカテーテルに繋がった、尿取りパットをぶら下げたまま…。
「そのまま、鏡のほうを向いて、動かないで」
 僕は言われた通りに、うなじの後ろで両手を組んだかっこうで、鏡と向かい合う。
 痩せた色白の裸体に、薔薇色に染まったふたつの乳首。
 股間からそそり立つ肉色の勃起陰茎が、貧弱な躰に不似合いなほど猛々しい。
「行きますよ」
 鰐部氏は僕の真後ろに立つと、カチッと携帯マッサージ器のスイッチを入れ、ハグするように両腕を回してきた。
 ウィーン。
 振動音を発したウレタンゴムが、そろそろと僕の胸元に近づいてくる。
 鰐部氏が鏡の中の僕を見ながら、何かしようとしているのだ。
 彼の意図は、すぐに明らかになった。
 次の瞬間、ふたつのウレタンゴムが僕の左右の乳首をかすめ、尋常ならざる刺激をもたらしてきたのである。
「あひいっ」 
 痺れるような快感に、僕は大きくのたうった。
「やはり、ここもですか」
 鰐部氏がほくそ笑むようにつぶやき、超高速で振動するマッサージ器のゴム部分を僕の乳首に押しつける。
 いいかげん、勃起していたところにこの仕打ち。
 しかも、白状すると、僕は乳首攻めにめっぽう弱い。
 自分でする時、まず下を勃たせるために、両手の指で乳首をしばらく弄るほどなのだ。
「アアアアアアアア・・・」
 悶え狂う僕をねっとりした目で眺めながら、鰐部氏が次の行動に移った。
 左手のマッサージ器で僕の両の乳首を交互に責めながら、右手に持ったマッサージ器を股間に回してきたのだ。
 股間にはむろん、ガチガチに硬くしこった陰茎が天を衝かんばかりにそそり立っている。
 その裏側に、下から回したマッサージ器のウレタンゴムを押しつけてきたから、もうたまらない。
「きゅ、きゅううっ!」
 僕は弓なりにのけぞったまま、おこりにでもかかったかのようにぶるぶる痙攣した。
 陰茎はどこでも同じ感じ方をするわけではない。
 裏筋といって、亀頭の裏側が、ふつう、一番敏感なのである。
 そこにぎゅうっと振動する物体をくっつけられたのだ。
 乳首と陰茎から同時にビビッと電撃が走り、脊髄を貫いた。
「あうぅ、ハアアアアアアアアア…」
 どくん、どくん、どくん…。
 迸る愉悦のマグマとともに、躰の奥底から、おなじみのあの脈動が聴こえてきた。
「い、いっちゃううっ!」
 涎を垂らしながら喘いだ瞬間、
 ぎゅううっ!
 僕の右乳首と陰茎の裏側に鰐部氏がよりいっそう強くマッサージ器を押しつけ…。
「あはん! で、でりゅ!」
 声が裏返ったかと思うと、次の一瞬、僕の脳内スクリーンが、いきなりまばゆいほどの真っ白い光で満たされたのだった。

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