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46 ときめきの再会
僕は思い出す。
彼が”僕”を握っていた時間のことをー。
それは、アクシデントにしては、ずいぶんと長いように感じられた。
そう…。
まるで”僕”の海綿体の弾力を味わうかのような、握り方…。
ただ握りしめただけでなく、”棒”全体を撫で回すように、前駆液で濡れた手のひらをぐるりと半周させ…。
あまつさえ、余り気味の包皮をめくってみせるところまで…。
彼の手には、僕の体液が付着してしまっていた。
精液ではなく、前駆液。
俗称、先走り汁。
性交をスムーズに行うため、性的興奮を覚えると前立腺が分泌するカウパー腺液と呼ばれる潤滑液である。
尿道口から滲み出ていたその前駆液が、最初のタッチの際、亀頭の鼻面に触れた彼の手に付着したというわけだ。
彼が手を離すまでの時間は、実際のところ、わずか数秒間だったのだろう。
でも僕には、それが永遠にも感じられた。
他者に、躰の中の一番恥ずかしい部位を、もろに握られる感触。
それも、完全に欲情した生殖器官を、これほどまでの美青年に、慈しむように、きゅうっ、と…。
そうなのだー。
僕は改めて、上目遣いに相手の顔を観察した。
あの時の印象通り、一ノ瀬渉は、どこか中性的な雰囲気の、理知的な風貌の美青年だ。
中肉中背の身体は均整が取れており、驚くほど足が長い。
その美青年が、はずみでとはいえ、股間の”もの”を勃たせた全裸の僕を抱きしめ、しかも、握ってきたのである。
僕には同性愛の趣味なんてない。
今までずっとそう信じ込んできた。
けれど、その自信が揺らいでしまったのが、あの日の出来事だ。
まず、痴漢に襲われただけで、勃起してしまった。
その状態は多機能トイレに連れ込まれても続き、全裸に剥かれると尚更ひどくなった。
股間の”もの”を怒張させ、乳首を勃たせた己の裸体を他人に見られることで、余計に興奮してしまったのだ。
そしてそこに現れた一ノ瀬渉の、偶然にしてはあまりにツボを得た微妙な”タッチ”-。
これが決定的だったように思う。
永遠に、握っていてほしい…。
彼に抱かれながら、僕は本気でそう願っていた。
せめて、烈しく扱いて、管の中を溢れる寸前にまで昇ってきている”中身”を出させてほしい…。
そんな背徳的な感情に支配され、僕は自ら腰を突き出し、彼の手に灼熱の肉の棍棒を押しつけたのだったが…。
彼はあたかもいけないことでもしたかのように、さっと手を引っ込めてしまったのである。
そうして一ノ瀬渉と名乗ったこの美青年は、
「じゃあ、俺はこれで」
と言い残し、僕が服を着出すのも待たず、トイレを出て行ってしまったのだ。
しかし更にー。
あの時と決定的に異なるのは、その後僕が、ソウルフーズで受けた検査の数々で、目覚めてしまったこと…。
相手が男でも厭わない、この躰。
いやむしろ、屈強な男性であるあの調教師に何時間も弄ばれ、感じに感じてしまったこの躰…。
そして今、ありえないことに、僕はふと妄想してしまっている。
もし、その相手がこの青年だったなら…と。
彼が”僕”を握っていた時間のことをー。
それは、アクシデントにしては、ずいぶんと長いように感じられた。
そう…。
まるで”僕”の海綿体の弾力を味わうかのような、握り方…。
ただ握りしめただけでなく、”棒”全体を撫で回すように、前駆液で濡れた手のひらをぐるりと半周させ…。
あまつさえ、余り気味の包皮をめくってみせるところまで…。
彼の手には、僕の体液が付着してしまっていた。
精液ではなく、前駆液。
俗称、先走り汁。
性交をスムーズに行うため、性的興奮を覚えると前立腺が分泌するカウパー腺液と呼ばれる潤滑液である。
尿道口から滲み出ていたその前駆液が、最初のタッチの際、亀頭の鼻面に触れた彼の手に付着したというわけだ。
彼が手を離すまでの時間は、実際のところ、わずか数秒間だったのだろう。
でも僕には、それが永遠にも感じられた。
他者に、躰の中の一番恥ずかしい部位を、もろに握られる感触。
それも、完全に欲情した生殖器官を、これほどまでの美青年に、慈しむように、きゅうっ、と…。
そうなのだー。
僕は改めて、上目遣いに相手の顔を観察した。
あの時の印象通り、一ノ瀬渉は、どこか中性的な雰囲気の、理知的な風貌の美青年だ。
中肉中背の身体は均整が取れており、驚くほど足が長い。
その美青年が、はずみでとはいえ、股間の”もの”を勃たせた全裸の僕を抱きしめ、しかも、握ってきたのである。
僕には同性愛の趣味なんてない。
今までずっとそう信じ込んできた。
けれど、その自信が揺らいでしまったのが、あの日の出来事だ。
まず、痴漢に襲われただけで、勃起してしまった。
その状態は多機能トイレに連れ込まれても続き、全裸に剥かれると尚更ひどくなった。
股間の”もの”を怒張させ、乳首を勃たせた己の裸体を他人に見られることで、余計に興奮してしまったのだ。
そしてそこに現れた一ノ瀬渉の、偶然にしてはあまりにツボを得た微妙な”タッチ”-。
これが決定的だったように思う。
永遠に、握っていてほしい…。
彼に抱かれながら、僕は本気でそう願っていた。
せめて、烈しく扱いて、管の中を溢れる寸前にまで昇ってきている”中身”を出させてほしい…。
そんな背徳的な感情に支配され、僕は自ら腰を突き出し、彼の手に灼熱の肉の棍棒を押しつけたのだったが…。
彼はあたかもいけないことでもしたかのように、さっと手を引っ込めてしまったのである。
そうして一ノ瀬渉と名乗ったこの美青年は、
「じゃあ、俺はこれで」
と言い残し、僕が服を着出すのも待たず、トイレを出て行ってしまったのだ。
しかし更にー。
あの時と決定的に異なるのは、その後僕が、ソウルフーズで受けた検査の数々で、目覚めてしまったこと…。
相手が男でも厭わない、この躰。
いやむしろ、屈強な男性であるあの調教師に何時間も弄ばれ、感じに感じてしまったこの躰…。
そして今、ありえないことに、僕はふと妄想してしまっている。
もし、その相手がこの青年だったなら…と。
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