バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

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43 選択②

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 あわてて性器をジーンズの中に押し込んだ。

 ビキニショーツの中にしまっている暇はなかった。

 ショーツの外に出たままでファスナーを上げようとした。

 が、強張りが大きすぎて、上がらない。

 無理に引き上げると、包皮がジッパーに挟まりそうだった。

 しかも、そうして弄っているうちに快感がこみ上げてきて、僕は性器を握ったまま、棒立ちになった。

 階段の下からは、まだかすかにヨミの喘ぎ声が聞こえてくる。

 脳裏にさっき目撃した、全裸の美少年の姿がフラッシュバックした。

 十字架に磔にされたイエス・キリストのように両手を掲げ、うなだれたヨミ。

 マネキンたちで隠れたその下半身では、何やらいやらしい行為が行われているらしく、ヨミの五頸は薔薇色に染まり、遠目にもはっきりわかるほど、トキントキンに尖ってしまっている。

 早く扉の所に戻って、自慰を続けたい。

 ふいにその思いが衝き上げ、僕は目の前のこの館の主が憎くなった。

 どうしてこの人はこのタイミングで現れたのだろう。

 もう少し遅れてくれば、僕は目的を果たすことができたのに・・・。

 いやがらせ?

 まるでどこからか、僕の所業を見張っていたみたいじゃないか。

 勃起の収まらない陰茎を握りしめて立ちすくんでいると、

「ヨミの予想通りだな。自分では気づいていないようだが、きさまは筋金入りの変態とみえる」

 分厚いタラコのような唇を歪めて、希京が言った。

 この醜い僕の実父と称する男の息はひどく大蒜臭く、僕は危うくえずきそうになった。

「へ、変態だなんて、ち、違います!」

 はみ出た男根を両手で隠して僕は必死に反論した。

「こ、これは、あのへんな声のせいで、仕方なく・・・」

「ヨミに欲情しているのか。男のくせに」

 ねっとりと上目遣いに僕をねめつける。

「ば、馬鹿な・・・」

 顏を背けた。

「あ、ありえない・・・」

「そんなこと、言っていいのか?」

 ガマ男のぎょろりとした目に、意地の悪い光が宿った。

「あいつは、気絶したきさまの精液を、すべて舐め取ってくれたんだぞ。あのよく動く舌で、おいしそうに」

 ああ・・・やめろ・・・やめてくれ・・・。

 卑猥なイメージが脳裏に広がり、僕はゾクリと身を震わせた。

 そんなこと・・・言われると・・・。

 チンポの先っちょが、また、濡れきちゃうじゃないか・・・。

 
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