バナナの皮を剥くように ~薔薇色の少年~ 

ヤミイ

文字の大きさ
152 / 251

151 双竜邸再び⑥

しおりを挟む
「行くよ」

 ヨミに手を引かれて、歩き出す。

「くうう…」

 一歩足を踏み出すだけでその振動が、五か所のバイブレーションを倍加する。

 細マッチョの裸体を薄いレース地の紐で、Xの字に縛られた僕。

 股間の三角ゾーンはソーセージを埋め込んだような形に盛り上がり、V字の谷間から肉棒の頭を覗かせている。

 異常気象が続いているとはいえ、晩秋の暮れ近くともなると気温はかなり下がってくる。

 全裸に近い恰好なのにそれでも寒さを感じないでいられるのは、5つの性具の影響で躰が火照っているからだ。

「い、いきそう…」

 強引にヨミに手を引っ張られて、僕は喘ぐ。

 足が交差するたびに股間の陰茎が下着でこすられ、包皮が上下して亀頭部分に快感が走るのだ。

「もう少しの辛抱だよ。それに君の尿道にはちゃんと栓がしてあるだろう?」

 尿道スティックのことを言っているのだ。

 確かに僕の亀頭の先っちょには小魚の尾びれみたいなその尾部だけが見えている。

 なるほど”栓”には違いないけれど、問題なのはこのスティックまでもが無線ランで振動していることである。

 尿道スティック、陰茎の裏側に貼りつけられミニたローター、そして直腸内のもう一つのローター。

 この三つが、僕の前立腺を三方向から立体的に攻め続けているのである。

 射精が起こる寸前でせき止められた精液が中に満ち溢れ、睾丸は歩くのに支障が出るほどの大きさになっている。

 射精できないのにエクスタシーの脈動だけは断続的にやってきて、僕は歩きながら無様に痙攣を繰り返す。

 ガクンガクンと腰を波打たせ、涎を垂らしながら足を引きずり歩く僕は、さながらゾンビのようだった。

「もう少しだよ。ほら、門が見えてきた」

 ヨミの声に顔を上げると、見覚えのあるいかめしい門柱のわきに、あの黒ずくめの女が立っていた。

 アヤカとかいう、希京の秘書である。

「遅かったわね」

 僕らが近づくのを待って、吐き捨てるようにアヤカが言った。

「だいたい何なの? そいつのその恰好。変態クズ野郎そのままじゃない」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...