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ヤミイ

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「ああっ! もうだめっ!」
 先生の悲痛な叫びをかき消すように、
 ビチッ。
 ビチビチビチッ。
 湿った破裂音が、僕の耳をつんざいた。
 ビチッ! 
 ビチッ!
 肛門から飛び出た直腸がイソギンチャクのように口を開き、熱湯を浴びた芋虫のように身悶えしながら、白っぽい液体を勢いよく噴き出し続けている。
 間欠泉のように液体が吹き出すたびに、先生の裸体がガクンガクンと故障したロボットみたいに波打った。
 少し近づき過ぎたようで、僕の胸から腹にかけて、生温かいしぶきが飛び散った。
 でも、さすがにここまで来ると、便臭は皆無だった。
 僕にかかった液体は、ごく普通の石鹸の匂いをさせていた。
 たび重なる排便で腹の中が空っぽになった先生は、今さっき僕が大腸いっぱいに注入した新たな石鹸水を、ただそのまま噴出してみせただけなのだ。
「恥ずかしい人ですね。何度脱糞すれば、気が済むんですか」
 僕は先生の頬を指で挟み、口をこじ開けながら、仰向けた。
 浣腸によって人工的に引き起こされる下痢ほど、体力を消耗するものはない。
 たび重なる排便に力尽き、先生はすっかり無抵抗状態に陥っていた。
 こじ開けた口に、口腔内に溜めた唾液を、たらりと垂らし込む。
 そうしておいて、やにわに勃起ペニスをむんずと右手で握りしめてやった。
 とー。
「やめ、て…この、恥知らず…」
 あろうことか、先生が僕から顔を背け、ぺっと床に唾を吐いたのだ。
 マジ?
 僕はかあっと顔が熱くなるのを感じた。
 先生が僕の唾液を吐き出した?
 あり得ない。
 目の前が血のように赤くなる。
 それはつまり、この僕の愛を拒否ったってこと?
 じわじわと、胸の奥から底知れぬ怒りが湧いてきた。
 それは、アキラへの嫉妬と、自分を蔑ろにされた憎しみとが複雑に入り混じった、どす黒い憤怒の情だった。
「どっちが恥知らずなんですか? 許せませんね、その態度」
 怒りに任せ、僕は先生の勃起ペニスを90度に折り曲げた。
「く…」
 立たせた乳首を突き出して、先生が大きくのけぞった。
 僕の剣幕に、ジュリが後ろでくすりと笑うのがわかった。
「あーあ、振られちゃった。そんなことで、少年、あんた、どうするの? もう、合宿はあと一日しかないんだよ?」
 くそ。
 ジュリの言う通りだ。
 こんなことは今まで一度もなかった。
 ここで拒絶されては、僕のこの三日間はまったくの無駄ということになってしまう。
 だいたい、この茶番を仕組んだのは僕ではなく、ジュリなのだ。
 僕が先生に嫌われる理由がわからない。
「ジュリさん、先生の拘束を解いてもらえませんか」
 上向きに折り曲げた先生の勃起ペニスを握りしめ、その顔を睨みつけたまま、僕は背後のジュリに声をかけた。
「いいけど、どうするつもりなの?」
 面白がっているような口調で、ジュリが言う。
「先生に、必ず好きと言わせてみせます、僕のこと。そう、どんな手を使ってでも」
 先生のてらてら光る亀頭の表面に爪を立て、赤い筋を刻みながら、奥歯を軋ませ、僕はそう宣言してのけた。 

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