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ヤミイ

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 塁が手にしているのは、昨夜さんざん僕を狂わせたあのカテーテルだった。
「ゆうべのアレは、塁さん、あなただったんですか?」
 輪にしたカテーテルを左手に提げ、近づいてくる看護師姿の塁に向かって、僕は訊いた。
「ゆうべ? ゆうべはあれからまっすぐ部屋に帰って、ジュリと一緒に寝たけど」
 いぶかしげに首を振る塁。
「何かあったの? あの後」
「ええ、実は…」
 反対に訊き返され、僕は自分の身に起こったことを説明した。
 ペニスを細紐で縛ってオナニーに耽っている最中、姿を見せない誰かに襲われ、無理やり射精させられ、カテーテルで精子を吸われたことー。
 ノートパソコンに映った映像の中で、先生も同じような目に遭っていたことー。
「助清と佐平でもないわね」
 僕を壁際に立たせ、その前にひざまずくと、塁が言った。
「ゆうべはあのふたりも、私たちと一緒に、自分たちの部屋に戻って行ったわ。この目で見たから間違いない」
「じゃあ、誰が…」
 先生の映像は、過去に起こったことの録画だとしても、僕のアレはリアルタイムで起きたことなのだ。
 塁でもジュリでも助清でも佐平でもないとすると、下剤の影響が薄れてアキラが復活したとでもいうのだろうか?
「言っとくけど、アキラでもないわよ」
 僕のペニスを左手で握り、ゆっくりと包皮を剥きながら、塁が言った。
 ほかほかと湯気の上がる濡れた亀頭を剥き出しにすると、鼻を近づけて、陶酔した表情になる。
「あのゲス男なら、病院よ。寝る前に様子を見たら、糞に塗れて痙攣してたから、救急車を呼んでやったの」
 そんなことをしたら、アキラに習慣性のある催淫剤を投与したことが明るみに出て、大変なことになるー。
 というのは、おそらくジュリや先生の一族のような富裕層には無用の心配なのだろう。
 彼らが秘密裏に、不祥事を世間沙汰にしないで済む、独自の医療機関を抱えていたとしてもなんら不思議はない。
「招待客の誰かが、少し早めに着いたんじゃないかしら」
 尖らせた舌先で僕のペニスの鈴口をつつきながら、塁が言った。
「彼も同時に襲われたと仮定すると、客は二人組か。ははあ、さては、陰と陽のあの子たちかもね」
 陰と陽?
 なんのことだろう?
 だが、僕はその時にはすでに、それどころではなくなっていた。
「そ、そのことは、もう、どうでもいいですから、は、早く、何とかしてくれませんか? 僕、我慢、できません。両方とも、出そうです…」
「両方ともって? 何が出そうなの? 自分のお口ではっきり言いなさい」
 片手で僕の恥肉竿を握りしめ、片手で垂れ下がった僕の陰嚢を扱きながら、悪戯っぽく、塁が見上げてきた。
「にょ、尿と、せ、精子です」
 美女の看護師に股間をなぶりものにされながら、全裸の僕は自ら発した淫語に興奮してわなないた。

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