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ヤミイ

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 それがどんなに不謹慎なことなのか。
 それがどれほどアブノーマルなことなのかー。
 頭では十分に分かっているはずだった。
 ところが、躰がそれを裏切った。 
 母の愛撫を受け、僕はあまりにあっけなく、そう…、勃起してしまったのである。
「やだ、硬くなってるわ・・・もう、こんなに」
 母が人差し指と中指で、垂直に立った僕のペニスの形を革のショーパンの上からなぞる。
 竿の両サイドを白魚のような細くしなやかな指になぞられ、僕のペニスは恐ろしいほどの速さで勃起する。
「ママ・・・やめて」
 抗議の声が次第に途切れ途切れになり、語尾がフェイドアウトしてしまう。
「ごめんね。このパンツ、ちょっと小さすぎたわね。あなたにはすごくお似合いだけど、ここがあんまりにも目立っちゃって・・・。いやらしすぎて、ママ、もう、見てられないわ・・・今楽にしてあげる」
 母が喘ぐように言い、ショートパンツの前ボタンを外し、ファスナーを引き下げた。
 その下からもりっとこぼれ出たのは、更に浅い股ぐりのビキニショーツに包まれた、僕の陰茎と陰嚢である。
 ビキニショーツはいちばん際どいデザインのものにしてあるので、勃起した陰茎は半分ほどしか隠れていない。
「まあ・・・すごい。これ穿くと、こんなふうになっちゃうのね」
 母が淫蕩なため息をつくのがわかった。
 毎日の洗濯で、母は僕の下着の好みを知っている。
 ただ、実際に穿いている姿を見るのはきょうが初めてなのだ。
 もしかして、と僕は思った。
 母を挑発したのは、僕のほうではなかったのか。
 受験生にあるまじき、いやらしい下着。
 下着やシーツに付着したおびただしい精液の痕。
 部屋にこもる濃厚な栗の花の匂い…。
 母は毎日のようにそれらに触れ、母性を超えて女としての妄想をたくましくしていたのではないだろうか・・・。
「ああ、素敵」
 母がビキニショーツの盛り上がりに愛おしげに頬ずりする。
「パパとは、大違い・・・」
 カリ首の部分を親指と人差し指でつまみ、ショーツを下に引っ張って包皮を剥きにかかった。
「やめ・・・て」
 僕はのけぞった。
 突然降って湧いたとてつもない誘惑に、そう長くは耐えられそうになかった。
 責めるような先生の顔がふと脳裏を去来し、
「ああ、ごめんなさい・・・先生」
 僕は無意識のうちに、小さくそうつぶやいていた。
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