R指定

ヤミイ

文字の大きさ
327 / 856

319

しおりを挟む
 ずるり。
 ガーゼを大きくスライドする。
 ガーゼの下で、先の割れたこぶし状の山が移動していく。
 布を押し分けて動いていくのは、もちろん先生の陰茎だ。
 ガーゼに包まれたそれは、この際、ペニスと呼ぶより、陰茎という古風な呼び名がふさわしい。
 陰に隠された茎。
 先生の躰の中心から生えた茎は、筋肉質で太くて硬く、そしてとても熱い。
「ああ、ああ、ああ、あああっ」
 されるがままに喘ぐ先生の表情は、なかなかの見ものだった。
 もとよりどちらかといえば怜悧な整った顔立ちをしているだけに、落差が激しいのだ。
 顏の下半分が愉悦で溶け崩れ、ひどく下品に歪んでいる。
 眼鏡をかけていない切れ長の眼には淫蕩な光が宿って、熾火のように揺らいでいる。
 今や先生は自分からだらしなく股を開き、僕に下半身を任せきっている。
 自ら陰茎をしごくのをやめ、両手でそれぞれの膝を抱えて、僕のほうに腰を思いきり突き出しているのだ。
 突き出された勃起陰茎を、僕は何か神聖な儀式でも執り行うように、ガーゼでじっくりこすっていく。
 力いっぱい引っ張ったガーゼにこすられて、濡れた亀頭の肌色の地肌が透けて見えた。
「あひい、で、出るぅっ・・・」
 何度目かの往復の後だった。
 眼を一杯に見開き、顎を上向かせ、白い喉を曝け出して、びくんと先生が痙攣した。
 ガーゼを押し上げる亀頭がひと際大きく膨れ上がり、布の表面にミルクのように白い液体がにじんでくる。
 にゅるり。
 チューブからひねり出されたような真っ白な液が、ガーゼを通り抜けて丸い粒になる。
 かぐわしい香りがぷんと漂った。
「ざまあないね」
 僕は嗤った。
 先生が、ついに射精したのである。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

BL短編集

田舎
BL
タイトル通り。Xくんで呟いたショートストーリーを加筆&修正して短編にしたやつの置き場。 ※こちらは激しい描写や♡描写のない作品となります。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

処理中です...