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ヤミイ

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「いいだろう・・・」
 先生がうなずいた。
 自信がないのか、目を伏せている。
 それとも、目の前の尿道バイブにすっかり心を奪われてしまっているのか。
 持久力では自信があった。
 先生は感じやすい。
 仮性包茎の僕より、快感に弱いのだ。
 それは、この合宿中、僕が確信したことだった。
 助清と佐平、ナオミたち女子大生集団。
 色々な刺客たちに攻められるたびに、先生は白目を剥き、涎を垂れ流して、いかにあっけなく絶頂に達してしまったことか。
 僕との兜合わせの時も同様だった。
 先にいやらしいスキムミルク汁を多量に飛び散らせたのは、先生のほうだ。
 さっき、ジュリと先生の肉棒を、僕がふたついっぺんに咥えた時もそうである。
 見た目こそクールなイケメンで、ほれぼれするほど美しい肢体の持ち主なのに、先生は完全に見かけ倒しなのだった。
 家庭教師の授業で、最初、炬燵の上で辱められた時ほど、僕はウブではない。
 さまざまな経験を経て、師匠である先生を超えるくらい、タフになっているのだから。
「後悔しても、知りませんよ」
 僕は目を伏せた先生の顔を見つめた。
 先生は近くで見ると本当に綺麗な顔立ちをしている。
 あの顔が快楽で歪むさまを目の当たりにして、勃起しないでいるのは難しい。
「あなたも僕と同じように、ただでさえ直腸内にアナルローターを埋め込まれているのです。その振動と、今から挿入される尿道バイブの振動が共鳴したら、あなたの前立腺はどうなると思います? あの猛烈な快感は、はっきりいって、危険です。それに、先生、あなたは心臓が弱かったのではありませんか? 前にちらとそんなことを聞いた気がするのですが。もしそうなら、下手をすると・・・」
「そういえば、兄貴は一度、心不全で緊急入院したことがあったわね。高校生の頃だったかしら」
 挿入の寸前で手を止めて、ジュリが言う。
「大丈夫だ。続けてくれ」
 先生が固い決意の滲んだ声で、ジュリを促した。
「エクスタシーのさなかで死ねるなら、むしろ本望だよ」
「まあ、本人が望むなら、あたしは別に止めないけど」
 ジュリが、僕のペニスの先から突き出た尿道バイブのもう一方の端を、正面に立つ先生の亀頭に合わせた。
 前にも述べたように、このバイブは双頭だ。
 つまり頭が両端に各々ふたつあり、僕の尿道口から突き出している側の先も、人工の亀頭になっているのだ。
「さあ、ふたりとも、もう少し前に出て」
 尿道バイブが先生の鈴口に触れるのを確認して、僕は一歩足を踏み出した。
「はうあっ」
 先生がのけぞり、天井を見上げて、彫像のように固まった。
 先細りのバイブの先が、先生の尿道口に突き刺さったのだ。
 亀頭の先をキスするように向け合った二本の勃起男根。
 その間をつなぐ、もう一本の極細のシリコンの人工ペニス。
 先生の”ぴくぴく”が、その尿道バイブから僕のペニスにびんびん伝わってくる。
 お互いカチカチに勃起しているので、伝導率が高いのだ。
「もう一歩」
 ジュリが両手で僕と先生を引き寄せる。
「あぐ」
 先生の眼窩の中で、眼球がゆっくりとせり上がる。
 みしり。
 先生の亀頭が軋んで、バイブが更に数センチ、尿道にめり込んだのだ。


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