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ヤミイ

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 そろそろ次の体位に移行すべき時だった。
 勃起ペニスでつるし上げられた先生はとてつもなく僕の嗜虐心をそそる。
 それは間違いないのだが、先生がこの体勢では、僕自身への愛撫の手段が口ぐらいしかなくなってしまう。
 やはり最後は先生の体内に猛り狂った僕の愛欲の象徴を根元まで埋め込みたかった。
 二度と外れないほど深く、みっしりとー。
 それには、吊るし方を変える必要がある。
「さあ、次のステップに進みますよ」
 僕はロープを緩めて先生を荷物のようにベッドに下ろすと、ペニスと睾丸のつけ根を緊縛した拘束具を解いた。
「こ、今度は、ど、どうする、つもり、だ…」
 束の間、年上の男に返って、先生が訊いてくる。
「だめですね。言葉遣いがなってない。今や僕はあなたの主人なんです。主人に向かって、タメ口はいただけませんね」
「馬鹿な…。まだ、俺が負けたと、決まったわけじゃ、ない…」
 顏を赤らめ、僕から視線を逸らして、先生が言う。
 何を小賢しいことを。
 僕は鼻で嗤った。
 その仕草からして、先生は、己の敗北を意識しているに違いない。
 なにに、こんなふうに強がってー。
 そこがまた、可愛いんだけど。
「ほら、次はこうするんですよ」
 僕はまず、先生の背をベッドのヘッドボードにもたせかけ、右足を両手でつかんで持ち上げた。
「な、何を、する?」
 足をねじられ、先生が眼を剥いた。
 僕がやったのは、こうだった。
 頭の上まで持ち上げた右足を、先生の首の後ろに絡めたのだ。
「さすが、いつも変態的な体位ばかり取らされているだけに、躰が柔らかいですね。でも、これはどうかな? ひょっとしたら、まだ未経験なんじゃありませんか?」
 同じように左足を限界まで上に持ち上げ、膝のあたりで首に絡めてやると、先生は巨大な水滴のような格好になった。
 両足を自分の首にかけ、お尻だけを真下に突き出した、とんでもなく卑猥なスタイルである。
 仕上げに両腕を腰の後ろで縛り、後頭部まで来ている両足首を拘束具で縛って、上から垂れるロープを繋いだ。
 あとはロープを巻き上げ、吊るすだけだ。
「いい眺めですね。先生のえっちな穴が丸見えです」
 下からのぞき込み、僕は言った。
「乾燥するといけないから、これはオイルを塗ったうえで、いったん中に戻しますね」
 はみ出た直腸に、棚に見つけた媚薬入りオイルを塗り込みながら、斜めに勃ったペニスの裏側を舐めてやる。
「もしかして、乳首にも何かしたほうがいいですか?」
 ”あるもの”を手に取ってたずねると、先生が潤んだ瞳で僕を見下ろし、物欲しげな表情でかすかにうなずいた。


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