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ヤミイ

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 僕らは自然、吊るされた先生の周りに集まっていた。
 めいめいが思い思いに先生の躰の一部を弄び、先生の反応を見ては楽しんでいるのだ。
 僕は相変わらず先生の勃起ペニスを握っていた。
 溶けた蝋燭のように自身の精液にまみれた先生のペニスは、しっかり握っていないとつるつる滑る。
 だから四本の指で竿の首を力いっぱい握りしめ、親指の腹で二種類の粘液で濡れた肥大亀頭を擦ってやる。
 ぐりっと勢いよく擦り下ろすたび、張りのある亀頭がひしゃげて鈴口から精液の残滓が滲み、先生が悲鳴の形に丸く口を開け、興奮に上気した頬を快感に歪ませる。
 そこがまたそそるのだ。
 僕の得物が先生の生殖器だとすると、ジュリの得物は、先生の口だった。
 口の中に指を突っ込み、舌を抓み出して、指で揉みくしゃにしている。
 舌の表裏をジュリの指でいちどきに擦られて、先生が喉の奥で奇妙な声を出す。
 ジュリは先生の口から唾液を搾り尽くそうとでもいうように、じゅくじゅく唾液まみれの舌を扱いている。
 その傍らで塁が弄んでいるのは、さっきまで僕が揉んでいた先生の睾丸だ。
 塁に言わせると、感触からしてかなりの量の精液が期待できそうだという。
 そもそも、精液というのは、性的な刺激を受けることで生産されるものである。
 その伝で行くと、先生の精液は、必要なたんぱく質や炭水化物さえ供給されれば、決して涸れることはないのかもしれない。
 三人で先生を弄びながら、僕は最後の体位について、詳しく説明した。
「なるほど、考えたわね」
 聞き終えると、先生の口から限界まで舌を引きずり出し、その表面で爪を研ぎながら、ジュリが言った。
「ちょっと、あたしの負担が大きいのが気にはなるけれど」
「仕方ありません。肉体の構造上、あなたはふたり分ですから。でも、その分、味わう快楽も二倍のはずです」
「でも、またジュリに”あれ”をやらせるのは、あんまり賛成できないけど」
 僕の言葉に、塁が少し難色を示した。
「せっかくさっき、簡易治療を施したところなのに」
「かまわないわ」
 ジュリが首を横に振る。
「塁、ドクターとしてのあなたの心遣いは嬉しいけど、この四日間は年に一度の祝祭なの。愉楽に繋がることはなんでもやる。それがあたしと兄貴の決意なの。兄貴だけ独り死なせるなんて卑怯なこと、あたしにはできないわ」
「それはつまり、彼に快楽のさなかで独り死ぬなんて、贅沢で卑怯だと言いたいわけね」
 塁が先生の股間から陰嚢の袋をつかみ出し、ゴムのように伸ばして中の球をコリコリ弄びながら、そう言った。
 

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