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ヤミイ

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 塁の手を借りた兜合わせは最高だった。
 すぐに僕の肉竿は準備万端になっていた。
「いけるよ」
 塁の髪の毛をくしゃくしゃかき回して、僕は言った。
「そろそろ次の段階に入ろう」
 塁がうなずいた。
 僕のフランクフルトソーセージを解放すると、先生の青バナナを両手で拝むように挟み、先端に口づけた。
 塁の形のいい唇がめくれ上がり、先生の海亀の赤紫色のヌルヌル亀頭を少しずつ包んでいく。
 両手両足をX字型にロープで縛られた先生は、塁に中心を咥えられ、展翅版の上の蝶のように動けない。
 綺麗に流れる背中からくびれた腰、そして張り出した尻にかけてのラインを震わせて、塁が口淫を加速する。
 チュパチュパ吸う音がどんどん高くなっていくと、
 ハアハアハアハアハアハア…。
 先生の呼吸がまたぞろ荒くなる。
 今度は僕の番だった。
 僕は先生の後ろに回ると、ベッドの上に膝をつき、その筋肉質のお尻に顔を近づけた。
 艶やかな丸い二つの丘を両手でつかみ、ぐいと左右に押し開く。
 目の前に、匂い立つように濡れそぼった、菊の花の文様に似た、あの赤い開口部が現れた。
 アキラの特大ペニスで蹂躙された直後の肛門は、肛門汁とアキラの先走り汁、そしてローションでべちょべちょになっている。
 穴は酸素を求める瀕死の金魚のようにひくひく開閉を繰り返し、熱気の籠った湯気を吐いている。
 即入れも可能なほど僕はいきり立っていたけど、ここでいきなり男根性交というのはあまりに即物的だ。
 それでは僕もアキラとなんら変わりがないことになってしまう。
 僕としては、なんとかして、アキラとの差別化を図り、先生をこっちに振り向かせたいのだ。
 それにはより素敵な快感を与えること。
 先生の心をつかむのは、それしかない。
 先生は、甘酸っぱい恋愛感情で動くような人じゃない。
 この人は、あくまで肉の歓びが先なのである。
 先生がアキラを恋焦がれていたのは、蜜月の途中で捨てられてしまったからに違いない。
 人は失った恋を美化する傾向にある。
 それと同じように、先生はアキラに凌辱された体験を最上の恍惚体験と美化してしまい、それで目の前の塁やジュリを心の中で捨てたのだ。
 そしてあろうことか、この期に及んでこの僕さえも…。
 許せない。
 許せるはずがなかった。
 ジュリがアキラを足止めしている間に、なんとかして先生の心を掴み直すのだ。
 それにはー。
「もう、あなたって人は…。なんていやらしいんだ。ほらあ、またしても、こんなに肛門をひくつかせちゃって」
 僕は先生の尻肉を更に左右に押し広げ、湯気の立つ肛門の穴を拡張すると、その内縁を舌先でじゅるっと舐めた。
「あきゅん」
 尻肉の筋肉を痙攣させ、先生が初めての愛撫に震える少年のように、小声で鳴いた。

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