夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

文字の大きさ
3 / 41

現実かの確認

しおりを挟む
「……良かった、起きた……僕はソラ……君の名前は何ていうの?」

ソラが女の子に問う……女の子は眠たそうに濡れた手で目を擦ると、目が覚めたのか、目がぱっちりと開く。

「……………」


ぎゅっ………

「へっ?」

女の子は急に僕の胸へと顔を埋め、ギューッと抱きついてきた。

ど、どういうこと?もしかして僕、この子とどこかで会ってたりする?いや、ここが僕の夢なら僕が作り出した存在な訳だからこれは僕が望んだから抱き着いてきた?いや、でも今までの夢で僕の思い通りに作り出したとか人物を動かしたとかは出来なかったわけだから……!



あ、そっか……単純な事だよね……この子も安心したのかな?

冷静になって考えてみればそうだよね、この子はこんな暗いところで変な結界に縛られていたわけだし……怖かったんだよね…

「大丈夫……怖かったんだよね?………だけど僕も男の子なんだ?君みたいな可愛い子に抱きつかれるとね?できれば「やだ」………」

離れるように言おうとすると、女の子はその言葉を発するのに対して邪魔するように言葉を被せてきた。

「………分かった…我慢するよ…だから安心するまでそうしてもいいけど、僕に抱き着くのってそんなに落ち着くかな?」

そう聞くと、女の子はスリスリと顔を動かして匂いを嗅いでくる。
「…………心地いい…………ぽかぽか……いい匂い…」

どうやらこの子は僕の匂いが好きみたいだ…ポカポカするのは水の中にいたからじゃないかな?人間って体温高く感じるからね。

「そ、そっか………そうだ、そのままでいいから聞いていいかな?君は誰で何でここにいたのか、そしてここはどこか分かれば教えて?」

女の子にそう言うと顔を埋めたまま頷き、話し始めた。

「…私はウミ……………捕まっていた…………………魔界にある水の魔………だと思う…………」

「そっかウミちゃん?教えてくれてありがとう」

魔界かぁ、魔界ってゲームとかにある魔族とか悪魔とか住んでいる所のことかな?
この世界がいつもの世界なら、この場所からあの小屋へと行く事が出来るということなのか?
いや、とりあえず試してみよう。

「転移リングをアイテム化!…転移!」

ソラは青い石がついた指輪をアイテムボックスから取り出し、そう唱えるとソラとウミの周りの風景が変わり、いつもの小屋に移動していた。

「やっぱり合ってたみたいだね、ウミちゃんちょっと移動するね?」


「……うん…」

ソラはタンスの一番下を開け、中から着火石を取り出し、机の前へと移動する。

「小型暖炉をアイテム化!」

机から小さい箱のようなものが出てくる。
ソラは箱の上側に着火石で火をつけると、小屋の中は一瞬にして暖かくなり、ウミは暖かさに微笑んだ。

「よし、それじゃあウミちゃん、また質問するけどいいかな?」

「…………だいじょぶ…」

頷いてくれたので、抱きついているウミをどうにか体勢がきついからと納得させてベッドに座らせた。

「うん、いいこだね。それじゃあ質問するよ?さっきの事なんだけど、捕まったって言ってたよね?それは誰に何で捕まったの?」

「……魔王の配下……………私、力を秘めてる、危険………言われた…」

魔王………力をひめてる?…うぅん、よく分からない……でもウミちゃんが魔王に狙われてるということは分かった。

「よし!ウミちゃん!僕が君を守ってあげるよ!」

ソラは立ち上がり勢いよく言った。

「僕は今までかなりレベル上げもしたし大分強いからね!安心してね!」

「……ん…ありがと……………大好き…」

「ははは、大好きかありがとう。僕も君の事、まだ良くわかってないけど好きだよ。」

「………てれる///…でも嬉しい……………」

「ふふっ、よし!そうと決まればここに君の部屋を作らないとね!よーし!まってて!急いで作るよ!」

ソラが急いで部屋を作りウミに見せるとウミは嬉しそうにソラに抱き着き、一緒に部屋の中に作ったベッドへと寝転んで寝てしまった。

こうしてソラはウミという女の子と一緒に暮らすことになりました。














「………夢…………じゃないかぁ……」

目が覚めると、家…ではなく通学路だった。ステータスと念じれば普通にステータスが見え、身体能力もそれの通りだった。

「ウミちゃんが関わってる…のかな…」

ステータスが見えるようになってから、すぐにウミと出会った…これは偶然じゃないと思うし……
考えてても分からないな……使えるようになったのはなにか理由があるのかもしれないが今は学校へ行こう…

気づけば遅刻五分前になっていた。いまの身体能力だと走って3分かからないくらいだ。
ソラは走り出し、学校へ向かった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...