夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

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日常

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「おはよー」
「あ、おはー」

そんな挨拶が教室の中聞こえる。
そんな中、ソラは自席で本を静かに読んでいた。


「おはよソラくん」

1人の女の子がソラに挨拶をする。
この女の子は佐々木 桜(ささき さくら)、クラスの委員長でよくソラに話掛けている。
それに対してソラは一言も発さずに頷く。

「……な、何読んでるの?」

「……ファンタジー」

「あ、ファンタジーってよくスライムとかが出てくる?」

女の子は話を続けようと頑張るがそれもソラの1回の頷きで途切れてしまう。

「そっか、本を読んでるのにごめんね?またね」







ふぅ、やっと行ってくれた…ごめんね桜ちゃん、別に君の事が嫌いとかではないんだ。
今はちょっとこの本に集中したいからね………

ソラは本を読む時、よくこうして1人で静かにして、人と話さず集中して本を読んでいる。
だからといっていつも今のようにしてる訳ではなく、普段は普通にクラスメイトと楽しく喋ったりしている。
いつもは読まないファンタジー系の本を読んでいるのはやはりウミちゃんの件について少しでも知識を手に入れたいからだ。
それにしてもステータス…なぜ現実なのに…?一応こっちでも警戒しといた方がいいのかな?………うぅん、やっぱり分からない……









学校が終わり、下校中背後に人の気配が感じ取れた。

気配が感じ取れるのはやっぱり自分のステータスが関係してるみたいだな…

ソラの見えるステータスに書かれた文字、スキルの欄の気配察知の文字が点滅している。

スキルというのは、ステータス上に表示される自身が使える技の事で、それにはレベル等があり上がるにつれその技の威力や性能が高くなっていく。
気配察知は名前の通り、自分をつけているものや、敵意を向けてきているものの気配を感じ取れる。逆にこちらから人物を探ることも出来る。

それに反応した1人の人物……誰だろう………

ソラは一度立ち止まりその人物を確認するため軽い走りでその人物に近づいた。

「あのー……」

「うひゃぁ!?」
曲がり角に隠れていた人物に声をかけると、驚いてからだをふるわせた

「勘違いならごめんなさい、コソコソとつけられると困るんですが……て、あれ?桜ちゃん?」

「あ、あはは……こんにちはソラくん」

驚くことにあとを付けてきていた人物は、委員長の桜だった。


話を聞くことによると僕が机の上に忘れ物をしていて、それを渡すため僕に近づいたのだが。
話しかけずらく、僕が家についてからポストに入れておこうとしたみたいだった。

「そっか、ありがとね桜ちゃん。それより朝はごめんね?嫌な態度しちゃって」

「あっううん、こちらこそごめんなさい…本を読んでたのに話しかけちゃって」

この子いい子だなぁ………あ、そういえば

「そう言えば桜ちゃんお家はどこ?おくるよ?もうこんな時間だし。」

腕時計を見ると5時半を過ぎており、辺りは薄暗くなっていた。

「あ、いえ!悪いからいいよ。それにかなり遠いからソラくんの帰りが遅くなっちゃうし、ご家族さんが心配しちゃうよ?」

「全然気にしないよ、それに家族には連絡を入れればいいしね?元はと言えば僕が忘れ物をしたからだし……お礼に、ね?」

「そ、そう?それならお願いしちゃってもいい?本当は暗い中1人で帰るのは怖かったんだ。」


ソラは桜に話をしながら家へとおくる。

「私、こんな遅くまで外にいるの初めてだなぁ…」

「へぇ、そうなの?外とかに遊びに行ったりとかはしないんだ?」

「うん、あまり外に何があるのかとか分からないからどこに行きたいとかはないから…」

「そっか……じゃあ、良ければだけど休みの日にどこか連れていこうか?迷惑なら良いんだけど…」

「へ?…うぅん………うん…じゃあお願いしようかな?……あ、一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

「へ?なに?」

「いつも気になってたんだけどね?ソラ君ってなんでいつもマスクしてるの?なんか悪い病気とか?」

桜がどこか申し訳なさそうに聞いてくる。

「へ?あぁ、これ?これは病気とかではないよ?ただ顔を隠してるだけ、特に意味は無いよ」

本当に特に意味はなく、ただ隠しているだけだ。

「何なら取るよ」

ソラはマスクに手をかけマスクを外した…ついでに掛けていた眼鏡も取る。

「ほら、別に酷いわけでも無いでしょ?この眼鏡も、マスクだけだとなんか変だから掛けてただけだしね…」

「……………」

「…?どうしたの?桜ちゃん。」

桜はソラの顔をみて、声を発さなくなった。


あれー?どうしたのかな?……もしかしてなんか後ろにある?いや、無いな……あれぇ?

ソラは固まった桜に戸惑い、顔の前で手を振ったり、自分の後ろに何かあるんじゃないかと振り向いたりした。






え!?な、何この可愛いの!そ、ソラくんってこんなに可愛かったの!?いつも声が可愛いから顔も可愛いんだろうなと思ってたけどこんなになんて!
はぁ///……ずっと見てても飽きないよぉ///……あ、ソラくんが戸惑ってる…戸惑ってる姿も可愛い!………い、いやいや!ソラくんに迷惑かけて何してるの私!

「あっ、ごめんなさい!ぼーっとしてました!」

「やっと反応してくれたぁ、大丈夫?顔赤いよ?熱?」

ぴとっ、とソラと桜のデコが重なる。
その瞬間桜はボンッ!と顔を赤くし慌ただしく走っていった。

「もっ、もう家が近いから大丈夫!!!きょ、今日はありがとうございます!」

「いーえー!また明日ー!体調良くなるといいねー!」

ソラは桜に大きく手を振り見送った。










「さーてと、僕も家に帰らないとね……ウミちゃんまだ寝てるかな?」
といっても、夢の中の時間がそのまま過ぎてるかも分からないけどね…


「ただいまー」

「あっ、お帰りなさいお兄様!お風呂にしますか?ご飯にしますか?」

「うぅん……お風呂が先でいいかな?」

「はい、分かりました、沸かしてきますね……あ、それと先程メールで送った通りお母様達は仕事でまだ帰れないそうです」

「うん、わかった。じゃあ、僕は部屋に行ってるね」

「はい、お風呂が沸けましたらお呼びいたしますね」








「ふぅ……」

奏美ちゃんに呼ばれてお風呂に浸かると身体から息が漏れる。

「今日はかなり疲れたなぁ……それにしても、これからはレベル上げをかなり頑張らないとな……ウミちゃんを狙ってくる奴がどのくらい強いのかわからないし、レベル100はいったほうがいいよな…」

いま、ソラのレベルは56、ステータスはこうなっている





力298
守248
速582


これは普通の人の大体の56倍で、つまりレベルを上がるにつれ1人分ほど上がるということだ。


そしてスキルはこうなっている。



アイテム作成
アイテムボックス
刃術(極)
気配察知
隠蔽
鑑定
魔力操作

の7つだ、大体は名前の通りだ。
刃術(極)は刃物を扱う時に達人程の戦いができるスキルだ。
これを覚えるのに3年はかかった。

アイテム作成は、その名の通りだが…作るのには素材と箱にトンカチがいる。

鑑定とは、物や人の情報を写すもので、例えばタオルを写すと…

タオル…布で作られた。濡れた身体を拭いたり、掃除などに使う。
耐久45/50

と出てくる。
そして人に使うと…

絵里奈 空 Lv.56

HP3980
力298
守248
速582

~スキル~
アイテム作成
アイテムボックス
刃術(極)
気配察知
隠蔽
鑑定
魔力操作

と、ステータスが出てくる。
ステータスを見るのには、こちらの方が見やすいのだが、鑑定をするには時間が少しかかってしまうため。ソラはステータス自体で見ている。
ちなみに鑑定の耐性のある人には効果がない時もあるみたいだ。
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