夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

文字の大きさ
12 / 41

スタンピート

しおりを挟む
カレンの朝食が届くまでの間、ソラはウミと今日の予定について詳しく話していた。

「順に言うと、まず寄り道しながら学園に向かって、その後時間が空いたら狩りに出発かな?あ、レベル上げに、オーブ集めもしたいからね」

それにしてもナルクさん遅いなぁ…何かあったのかな?それとも寝坊?いやそれはないか… 

「暇だなぁ……うーん…ウミちゃんちょっといい?」

「…?…どうしたの?」

「いやぁ…少し暇だなぁと思ったからウミちゃんの事を抱きしめようかなぁと思ってね…」

「…!………………とうっ…」

ソラの言葉を聞いたウミは勢いよくソラにジャンプして抱きついた。

「おっと…あははウミちゃんは可愛いなぁ」
「………当たり前……だよ?」

「当たり前かぁ…そっかぁ…」
ギュッとウミを抱きしめ、頭を撫でる。
ウミちゃん、なんで魔族に狙われるんだろう……この笑顔を無くさせるなんてこと僕にはできないなぁ………守るからね……




グラァ!!………………

「な、なにっ?!!!」

突如地面が揺れた…

地震?!?いや、ちがうな……外に魔物がいるっ!!!
さっきまで気配は無かったのに!?どうやってここまで!?門は!?

「ウミちゃん!魔物だ!外に出るよ!


「…ん!………」

ソラは剣を取り出し部屋を出た。すると下の階からカレンと思わしき叫び声が聞こえた。

「カレンさんっ!!!」

下に急いで降りると、カレンの周りには三人の死体とリザードマンというトカゲの魔物が二匹いた。

「そ、ソラさん!!ウミちゃんを連れて逃げてください!私がこの魔物の囮になっているうちに!」

そう言ってソラを逃がそうとするカレン、だがソラはその言葉を聞くことはなく逆に魔物に素早く近寄った。
魔物達にはソラが一瞬の間で目の前に移動していたように見えただろう。
そのため何が起きたのか分からず魔物は一瞬戸惑ってしまう。

「グギャァ!」

咄嗟に手に持っていた剣をソラに向かって振り下ろすが、それは虚しく空を斬り地面へと刺さった。

「ギャ!グキャァ!」

「はぁぁ!!」

魔物の攻撃を横に避けたソラは
その隙を見逃さず、剣を横に振り、リザードマン2人の身体を腕ごと切断した。

「…ふぅ、大丈夫?カレンさん」

「ヒッ…………ぁ、大丈夫です…」
カレンに手を差し伸べると一度カレンはソラの手から怖がるように避けた……が、すぐに状況を理解してソラの手を取りその場に立ち上がった。

「…はは、大丈夫ならよかった。それにしても今の魔物……なぜ街の中に…」

「私にも分かりません…先ほどの地震が起きた後すぐに外から入ってきてお客様を……」

そう言って近くに倒れてる人を見る。

「…ごめん、もう少し早く来れてれば……」

「いえ…ソラさんは悪くありません…本当ならお客様を守るのは私の仕事ですので……」

「……ごめんね?嫌なことをいったね………」
カレンさんの気を落としたのは僕が気の落ちるような話をし始めたからだ……なんとか話を変えないと…

「…カレンさん、僕は外の様子を見てきます。カレンさんは隠れててください」
ちょっと強引に変えたけどカレンさんを安全にさせないとだからね…
「わ、分かりました」

「…ウミちゃん、行くよ。カレンさん、なるべく魔物から見つからなそうな所にいてくださいね」

「はい、お気を付けて……ウミちゃんも…」

「…ん………もちろん…」





宿を出ると、そこにはたくさんの魔物がいた。
空を飛ぶ鳥型の魔物や、先程見たリザードマン、ビッグスライムなど色々だ。
その中人間は皆近くで倒れ、死んでいた。

「うっ………ウミちゃん!危なくなったら回復魔法を頼む!僕はここ一帯にいる魔物を倒す!」

「…分かった、任せて……」

ソラは辺りに居る、魔物に接近し次々と剣で倒していく、空を飛んでいる者は付近の石を投げ、顔に命中させ、倒した。
30匹位だろうか、そのくらい行くであろう量の魔物を倒すと、魔物は居なくなりドロップしたオーブや素材だけが残っていた。

「ふぅ、おわった…ウミちゃんは大丈夫?」

「ん……見てるだけ…簡単………」

「それならよかった。それじゃあカレンさんの元へ魔物が来ることは無くなっただろうから、街中の魔物を探して倒しに行こっか。」
多分ここだけじゃなくてほかの所も被害が出てるだろうからな……




「きゃー!!!」




「っ!?今の…ギルドの方かっ!」

「うん………たぶん……まり?………」

しばらく辺りの敵を倒しながら街中の屋根の上を移動していたソラはギルドの方からマリとおもわしき声を聞き、ギルドの方へと走った。

「…ゴー…………」

因みにウミちゃんは僕のお姫様抱っこで運ばせてもらってます。
















「ギルドマスター!大変です!」

「ん?あぁ、マリですか。どうしたのです?」

「そ、それが…ま、魔物が、攻めてきました!」

「っ!な、何体だい?!」

「…詳しくは分かりませんが…… いま、報告しに来た冒険者の方々によると…千は超えます………」

「っ!た、ただちに討伐依頼を出してくれ!報酬は5体で銀貨5枚!早く!」

「は、はい!」

マリは急いで下の階に降りていった。

「………魔物が攻めてくるなんて…10年ぶりか……」




「緊急です!ただ今から街中に迫ってきた魔物、5体につき銀貨5枚!5枚報酬に出します!ランクは下でも構いません!魔物のドロップ品を5つ持ってきて下さい!」

「お、おい!聞いたか!?俺達の5日分の報酬じゃねぇか!!行くぞ!!」

「聞いた!?私達も行くわよ!」

「……ふぅ…」

マリの報告と同時にギルドにいた冒険者達はいっせいに立ち上がり、武器を手に取り魔物を討伐しに行った。



「大丈夫でしょうか………」

マリは報告に受けていた魔物、スピードウルフやメイジが付く名前の魔物に冒険者は倒せるかと心配した。


「ふっふっふ!!!大丈夫よ!!!」

「あ、貴方は!」

突如ギルド内から声がし、その方向をマリは見ると1人の赤髪の少女が杖を手に立っていた。

「そう!スキル魔法学園の長の娘であるこの私がいるわ!雑魚の魔物の千や二千なんか私の火炎魔法でチョチョイのちょいよ!」

「………」

赤髪の少女が胸を張り自信満々に言う中、マリは苦笑いで赤髪の少女に話しかける。

「アリーさん、それは依頼をしてくれるという事でしょうか?それなら私もすこしは安心できます。ですが、今回のスタンピードは数だけでなく魔物の質も高いんです」

「ふふふっ、どうせオークやハゲタカ、それかファンゴでしょ?そんなの私にとっては雑魚の中の雑魚よ」

アリーと呼ばれる少女は片手で持てるほどの小さな杖を上に向け、先端から炎をボッと出しながらいう。

「いえ、実はリザードマンやスピードウルフなど、Bランクに入る魔物を見たとの情報があります。」

「はぁ!?リザードマン!?な、なんでそんな奴らがこんな所に来てるのよ!そいつらって隣の隣の街付近にしかいないんじゃないのぉ!?」

「や、やっぱり無理ですよね…アリーさんはBクラスの冒険者ですけど、同じクラスの魔物を千以上というのは……」

「な、何言ってるのよ!わ、私に無理な事があるわけないじゃない!Bクラスの魔物がいくらいようとも私は負けたりしないわ!学園長の娘ですもの!」
アリーは少し震えながらそう大声で言った。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...