夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

文字の大きさ
25 / 41

アリーは後、後悔する……

しおりを挟む
「あ、すいませんが学則にマスクや眼鏡をしてはいけないとかってありますか?」
ソラがポケットからいつも現実でしているマスクと眼鏡を取り出す。

この二つ、実は夢の世界と行き来できるようになった日に生成スキルで改良を加え、人からマスクと眼鏡つけている時と外した時の顔をわかりづらく、認識しづらくなる魔法具となっていた。

「うむ、特にそのような学則はないのじゃが……ソラ殿に顔を隠す必要性があるとはおもえんが……いや、自分ではコンプレックスに感じる人もおるようじゃからの……」


「いえ、そういう感じではなく……」
「それでは何を気にしているのですか?」
ソラの言葉に疑問を発するセシル。
「うん、僕は昔から何故だか年下から年上まで幅広い人から襲われることが多くてね……顔を隠したら『何故か』襲われることが無くなったんだ」

勿論ソラはその『何故か』の意味を知っている、口に出して言わないのは、自分がナルシストと思われたくないからだ。

「そう………ですか………」
(納得致します………そして魅力に耐え切れなかったソラ様の周りにいた皆様……大いに同意する行動です…………私もきついです……)



「ふぉっふぉっふぉ!ソラ殿は人気者なのじゃのう!そういう理由なのであれば仕方あるまい、勿体ない気もするがソラ殿の為にもその二つはつけておいた方がいいじゃろうからな」

アルダスは髭を触り笑う、そして笑った表情のままアルダスはいかにも老人(魔法使い)が使っていそうな杖を背中に手を回し、どこからとも無く取り出した。

ソラはアルダスさんもアイテムボックス持ってるんだな~と考えながら自分に杖を向けるアルダスを見ていた。

「少し待っとれ、少しソラ殿が光に包まれるかと思うがソラ殿にあった制服を作るだけじゃて、心配しないようにの」
ふぉっふぉっふぉっと、またもや笑う。

男性用の制服はどんなのなんだろう……カッコいいのがいいな………
と、ワクワクしていると身体を優しい光が包む………ソラは痛みもなく、暖かくもなく、普通にしているのと同じ感覚でいる。

「これはのぅ、学園の長になった者だけが使える杖でのう、これ一つで学園に必要なものであれば自身の魔力を使って生み出すことが出来るのじゃ。構造が難しいほど集中力や時間を使うがの」

アルダスがそう説明し終わると、ソラの身体に纏っていた光がソラの横にスッ……と移動し、上側から物質と変わっていく。

生成魔法と同じ感じなのかな?……この世の中に知られていない属性……生成魔法って属性と言えるかわからないけど…他にも似たように生成魔法と同等に役立つ魔法があるのなら使いたいな………他にも適性が僕に当てはまっていればいいけど………

「ソラ殿、出来終わったぞ」

なるべく動かない方がいいかな?と思い今まで立ち止まっていたソラはアルダスの言葉で一息をついた。
そして、ソラは左側に出来た自分の制服を見る。

「おぉ!かっこいいです!」

見た目は女性服と同じく、白がベースにくろが合わさった感じだ。真っ白に対して真っ黒の所もあるその色合いは、元々の制服のかっこよさを一段と引き上げる。

「アルダスさん!僕、これ早く着たいです!どこかに更衣室はありますか!!?」
目を輝かせてはしゃぐソラ、それを暖かい目で皆が見守っていた。
「アルダスさん!」
「うぉむ!?す、すまぬの……わしに孫が居たら………という場面を想像しておった。ふむ更衣室かの?それだったらここを出て右に五番目の扉がそうなっておるが…」
「分かりました!少し待っててねウミちゃん!かっこいい僕を見せてあげるよ!」

可愛いとよく言われていたソラは、それでも男でやはりかっこいいと呼ばれたいと思っていた。
だからこそこういった着た本人をもかっこよくしてしまうようなファッションにも憧れていた。

制服を持って部屋を飛び出すソラをやはり暖かい目で見送った皆はどのような可愛い姿になる事やら……とソラが望む全く逆のことを考えていた。





















学園長室を、飛び出したソラは飛び出すのと同時に眼鏡とマスクを装着した。
何故ならソラの気配察知のスキルに人が一人向かう方向ら辺にいるからだ。

「あっ!」
「……ん?」

ソラはその人物をスキルではなく目で見つけると、見たことがある顔だった。
その人物は、急に背後から聞こえた声に反応し振り返るが、自分の手前まで高速で走ってきて止まった
ソラの風圧で髪が後ろへと行き、風の勢いで目もつぶってしまっていた。

「あ、だいじょ「ちょっと!何してくれるのよ!」」

今ソラの目の前にいるのは赤髪の少女で……確かアリーさんだと記憶していたソラは知り合いだと分かり急停止したのだ。
その為に発生した風圧で迷惑をかけてしまい心配と謝罪をしようとするソラの言葉に被せてアリーはソラに文句を言う。

「ご、ごめんなさい!まさかこんな事になるなんて思わなくて……」
「こんな事になるなんて思っていなかったって貴方ねぇ!普通に考えてそんな風を魔法で発生させて走ってれば誰だってそうなるでしょう!考えなさいよ!」
「へ?」

ソラはアリーの言葉に疑問を抱いた。
アリーは目の前の眼鏡とマスクをした男の人が自分を助けたソラとは分からず、更に今ここまで走ってきた速度を風魔法の応用で走っていたと思っているのだ。
が、ソラは実際には普通にステータスの力で走っていたので、「へ?」と、つい言葉にしてしまった。

「へ?じゃないわよ!貴方どこのクラスの人なの?………そういえば貴方制服も着ていないじゃない!ここの学則に私服は許されていないのを知らないわけじゃないでしょうね!」

アリーは大声でそうソラを怒鳴りつける。
なぜそこまで怒っているのかというと、実はアリーは、今まで自分を助けてくれたソラを同い歳くらいだと見て、学園にいるのではないかと魔物の騒動が終わり次第に服装や髪型、香水など今まで生きてきた中で最高な仕上がりにして学園内を探していたのだ。
その為に長い時間をかけて整えた髪をボサボサにしてしまった目の前の男に怒鳴りつけているのだ。

「ごめん、実は僕今日学園に入学を認めてもらって学則とかもよく分からなかったんだ」
怒鳴りつけられたソラは落ち込みながらそういった。

「今の時期に入学?貴方もしかして推薦枠で入ってきたわけ?そんな簡単な魔法の使い方さえまともに出来ない貴方が誇り高きこの学園に務まるわけないでしょ!!」
「あ、いやさっきちゃんとに実技試験もしたし、それと僕魔法じゃな「

「貴方もしかして侵入者ね!どうしても学園に入学したいからと制服までも盗んで!!」あっ、いやっ」

またもやソラの言葉を聞かず被せてくるアリーは、強引にソラの腕を掴み、学園長室にソラを連行させていく。
ソラのステータスなら逆にアリーを引きずることも出来るが、このままでは不法侵入者とされてしまうのでアルダスさんのいる学園室だったら早く誤解が解けると思い抵抗はしなかった。





しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...