夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

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奏美ちゃんに今後の説明

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「じゃあ、ウミちゃんは何が見られたくないの?」
「……いわ………………ない……」
「どうしても?」
「…ん………………」
ウミが首を縦に振る。
「それは僕のため?」
「ん……………」
更に縦に振る。
そのウミの顔はいつにも無く真剣で、決意を緩めることのないと思える顔だった。

「そっかぁ、僕の為なら仕方ないね。ウミちゃん、さっきは意地悪しちゃってごめんね?」
「………ん…………ソラの意地悪………好き…」
そう言って二人は微笑み、互いに顔を見た。
その時ウミはいつもとは少し違う表情をしていたが、ソラはその事については聞こうとも思わなかった。

「それじゃあ家に帰ったらお昼寝して、奏美ちゃんが帰ってきたら起きよっか」
「ん………」



















「…………うぅん……」
ソラが起きる、場所は現実世界の僕の家だ。
夢の世界には夜じゃないし行くと現実世界で起きれなくなってしまうため行かなかった。

「ウミちゃん、起きて」
時計を見ると夜の7時になっていた。
既に両親と奏美ちゃんも帰ってきている時間だ。

「………んぅ………………」
「ほらウミちゃん、お水だよ」
水魔法で飲み水を出していうと、ウミちゃんはこくこくと水を飲んだ。
「ん……起きた………」

ソラ達は部屋を出て下に下りると、美味しそうな匂いが漂ってくる。

「…ん…………お腹空いた……」
「今日は味噌汁があるみたいだね」
二人はリビングの扉を開けると両親にお帰りの挨拶をして椅子に座った。
それに対して両親は何も変わりがないように接してくる。
ここも設定で変えていたのだ。ウミちゃんは僕の家によく来ていて夕食も一緒にしていた、という設定だ。

「お、お兄様?これはいったいどういう事なんですか?」
耳元に奏美ちゃんの声が小さく聞こえる。
「も、もしかしてこれもお兄様の魔法で!?」
小さくも興奮した声で言う奏美に小さくソラも返す。

「うん、ウミちゃんをこのまま身分とかがない状態には出来ないし、世界の認識とかを変えちゃった。」
てへっ、と舌を出すソラを見て奏美は凄いですお兄様!と反応を返す。

「ん?どうしたんだ二人共」
「あ、ううんなんでもないよ」
ソラと奏美に不思議がる両親、ウミはずるずると味噌汁を啜っていた。
「それなら早く食べちゃいなさい、冷めちゃうでしょ?」
「うん、わかった…頂きます」
「頂きます」






その後夕食を食べ終わると、奏美はソラの部屋へと訪れていた。
両手には、ある本が抱えられていた。

「あれ?それは?」
「こちらは異世界の人気武器ランキングが乗っている本ですよお兄様!」

どうやら奏美は自分もソラに協力するために学校で色々と本を読んでいたらしい。
そしてこの本はソラの武器を決めるための見本として持ってきたみたいだ。
「さぁ!お兄様、どのような形の武器がお使いになりたいのですか!?」
奏美は興奮を抑えきらない様子で、本をペラペラと捲りながら『これもお兄様にお似合いしそうですよ!』と早口で説明していく。

「ちょ、ちょっと待って奏美ちゃん!」
「は、はい?」
急に大声を出したせいか分からないけど、奏美ちゃんはビクッと身体を震わせてこちらを上目使いで見てくる。
「まずは奏美ちゃんに色々と説明したいんだけどいいかな?」
「あっ、はい!おねがいしますお兄様!私も色々と聞きたかったんですよ!」




ソラは奏美に夢で今まで何をしてて、どうやってステータスを身につけたか、どうやってウミちゃんと出会ったか、昨日の夢でなにをしたのかを話した。
「と、いう訳で僕はもっと強くならないといけないんだ」
「そんな事が………分かりましたウミちゃん!私も手助け致します!と、言っても知識だけなのですが……」
「ん………助かる………」
「知識だけでもありがたいよ奏美ちゃん」

ウミと僕が奏美に感謝する、すると照れた様にしながら少し待っててください。と、部屋を出てまたもやほかの本を持ってきた。

「まずはお兄様がどうしたらもっと強くなれるかですね。これは簡単です」
「えっ?」
「お兄様は身体強化を訓練に使おうとしてますよね?そうではなく日常的にずっと使用していればいいんですよ」
そうすれば一気に身体に負担を持ってこさせず、負担を小さく日常的に身体が慣れていく……という事だ。
「そして、学園という所に通ってない時間はギルドで依頼などは受けずにとにかく魔物を倒しまくってください」
「え?それは何で?お金がなければ暮らしていけないじゃん」

ソラが疑問を口に出すと奏美はやれやれ、といった感じで言葉に出す。
「まず、お兄様の所持金は恐らく現実世界で言うところの100万は超えているでしょう。更に魔物の落とすものは売れるという……アイテムボックスという便利なものがあるのですから依頼など受けずともお金は稼げると思います。お兄様はどこか抜けているところがありますのでどうせ物価などはまだ知らないのでしょう?」
「あ~……確かに知らないけど…だけど僕そんなに大したことやってないしそこまで大金ではないと思うんだけど…?」

その疑問にも、やれやれ…はぁ……とため息をつく奏美は少しイラついた言葉で返してくる。
「お兄様は自分がしたことやする事に鈍感すぎます!恐らく鑑定の時の金額は世界を動かす事だと言っていた様ですし、それだけで大金と分かりますでしょう!!」
説教をするようにソラを責め立てる奏美。するとどんどん今度はソラのいい所を言っていく……
どうやら愛しの兄の悪いところを考えていたら、いい所が沢山出てきて、無意識に言葉に出しているようだ。


「奏美ちゃん?お金の事は分かったから話を戻そうよ」
その言葉にはっ!とすると、奏美は本を広げて次々と説明していった。



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