夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

文字の大きさ
32 / 41

森の熊ちゃん熊さん

しおりを挟む
その夜、ソラとウミは朝になっている夢の中で起き、着替えをしてソラの小屋に向かった。

「奏美ちゃんはとにかくレベルを上げることを言っていたからなぁ、確かこっちに強い魔物がいたはずなんだ」
「ん…………レべ上げ………がんばる………………」

小屋に着いたソラは自分が作っておいた位置を指定して方向を指すコンパスをタンスから目的の位置を指定されたのを一つ取り出して向かっていく。

途中、スライムなどゴブリンなどの弱い魔物が出てきたが、それは水魔法でケチョンケチョンにしてあげた。


「それにしても魔法はいいねぇ…遠くからも倒せるし後ろにも撃てるからかなり移動する時の手間が省けるよ…ウミちゃんに教えて貰っておいてよかったよ、ありがとねウミちゃん」
「ん……………ソラ撃つの早い………」
頬を膨らませて水魔法を出す。

「あはは、ごめんね。ウミちゃんも倒したかったんだね?」
「ん………撃ってもソラのが上書きする……………」

(あ、だから僕の思い描くより強い魔法が出てたのか……)
魔法は想像で魔力を上回らなければ、威力や速度を自由に変えられる、想像力で形も変えられる。
その為、ソラは想像よりも高い威力に疑問を抱いていた。
(でも、これで魔法は重ねて撃てることがわかったなぁ………僕だけじゃ勝てない時もウミちゃんがいれば勝てるってことだよね!)


ガサガサッ………

と、ここでソラの気配察知で気づけない魔物が近くの草むらまでやって来ていた。
「ウミちゃん!気をつけて!多分強いよ!」
「…ん!………」

ウミとソラが背中合わせで会話する、魔物の数は六体……警戒を怠らない。

「ぐおおぉ!!!!」
低い声の魔物が草むらから出てくる、見た目は熊だ。
だが、爪は黒く…身体は普通の熊に比じゃないくらいにでかく、筋肉がある。
この魔物はソラが前にここら辺で魚を取っていた時に襲ってきた魔物で、その時は勝てなくて転移の指輪で逃げ帰ってきた。
恐らく今のレベルでウミちゃんもいれば勝てると思い、前の借りを返すついでにレベル上げをここに選んだのだ。

「……うぉーた~………かったー………」
ウミがカマイタチ状の水魔法で熊の身体を傷つける。
「ん……硬い………………」
熊は血は出たものの、全く倒れる様子はなく元気にウミに向かってくる。

「ん……………」
スッとウミは戦う構えを取り、熊の爪での攻撃を避けてお腹に手の平で押すように殴りつける。
が、熊は何事も無かったかのように爪での攻撃を続けてくる。



そしてソラには熊の魔物が二体同時に向かってきていて、短剣で切り付ける。
が、ウミと同様何事も無いように爪での攻撃を交互にしてくる二体。
「このナイフじゃ全然切れない!!ウミちゃんも近くにいないしあれやろっと!!」
そう言ってソラはシュタタッと下がり、手のひらを上に腕を前に出す。

すると、水が手のひらから出てきて剣を形どられる。
「うぉりゃぁー!!!」
スンッと届きそうもない距離の熊二体に振ると、スパンッ!という音をして何故か熊の身体は横に真っ二つになって倒れた。

「よしっ!二丁上がりぃ!」
ぐっと、拳を握って持っていた水の剣を無くすソラはこちらを狙っているもう一体の熊に向き直る。

今さっき使った水の剣は、振ると思い通りに長さを変えることが出来る仕様の剣で、更に中の水を高速回転させて切れ味を高くした優れものだ。








「ん………」
ウミが熊の身体に手の平での殴りを続ける。すると今まで異変が無かった熊に異変が訪れていた。

「ぐ、グオォ………」

熊の身体には小さな傷が入っていた………それは今は大きな傷へと変化をしている。
そしてウミが今まで攻撃を与えていたのは傷の数センチ周りの所。

そう、実はウミは傷を開かせることを考えて攻撃をしていたのだ。

「ぐ、グウオオオオォォ!!!!!」
熊が最後の一絞りかのようにウミを抱き殺しに動く。
するとそれをウミは避けて背後からシャンプをしたあと、蹴りを食らわせた。

ズドンと倒れる熊は起き上がっては来なかった。


「……ふぅ………………倒した………でも飽きた………」
ため息をついた後、目付きを悪くするウミ…すると隠れていた熊二体に向かって水魔法を放った。
 
ぶしゃぁ!!
グォオォ!!!!!!

と音と声が聞こえた。
一体の所からは血が吹き出て、もう片方はウミの魔法に耐えたらしい。



「ぐ、グォ…………」
「ん……………少し本気だったのに…………」

出てきた熊は、他の熊とは違うピンク色の毛をした熊だった。










「行っくよー!!」
ズパンッと、先ほどのように水の剣をもう一体の熊に振り下ろすソラ。

グォオオ!!!

という声がする……と、暫くしたら一体の熊が出てきた。

「あらら、君耐えたの?」

出てきた熊の毛の色は水色だった。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...