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やばい、かなりエロくなった。注意です……(2時限目、スキル&貴族)
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「ふぅ………」
説明をするのに教師が質問を沢山してきた為に汗をかいてしまったソラは、ウミが気を利かせてタオルを水魔法で少し濡らして拭いてくる。
「おつかれ………」
「ありがと♪これで他のクラスの人にも好印象になってればいいんだけどなぁ…」
先程のソラの説明を聞いている生徒を見ていれば、かなりの生徒が真面目に聞いてくれていたことが分かる。
だが、それが尊敬に変わるか嫉妬心に変わるかが問題になってくる。
尊敬になれば、アルダスさんが頼んだ事が成し遂げることも出来るし、これから一緒に過ごしていく仲間もできて一石二鳥となるが…
逆に嫉妬心となろう事があれば、それは学園の生徒達から嫌われてしまうことになる。
「まっ、嫉妬心でもいっか♪ウミちゃんに手を出さなければ…………ね……」
「ん///………その顔………好き……」
その顔とは、ソラがちょくちょくする顔で、サナがするような死んだサカナのような目に、普通の微笑みだ。
「あはは♪そっか、ウミちゃんはドMだね♪」
ふざけながら言うと、ウミはてててっ、と教室を出て行った。
既に誰もいない教室に用がないソラは急いでウミの後を追った。
二限目はスキルを覚える為の授業で、ソラはまたしてもわくわくと胸を踊らせていた。
「この授業は自分の習いたい方向性を学べるんだって!」
ウミの手を引いて剣術系のスキルを教えてもらえる教師の所に走りよった。
二回の鐘の音が鳴る。
教師が授業を始め出し、生徒達が剣を振りだす。
あれ?と思いつつ一緒になって剣を振りだすソラの所にサナが近寄ってくる。
「ソラくんーこの授業はねー?最初は剣を振ってー、しばらく経ったらスキルを覚える為の教材が配られるんだー」
「あ、サナちゃん!教えてくれてありがとね♪スキルの教材って教師が選ぶの?」
「まーそーだねー、渡されたスキルを覚えたらー、次のスキルの教材をー貰えるんだー」
ブンブンとサナが振る剣が音を出す。
見ていると、ソラみたいにステータスに依存した剣の振りではなく、ソラの短剣を振るような凄みに近かった。
「サナちゃん剣の扱い上手いね!僕も短剣なら得意なんだけど剣だと力任せになっちゃうんだ」
「でしょー?私こんな見た目だけどー、中級までの剣術をー持ってるんだーソラ君もー、すぐに上手くなるよー」
「そうかなぁ?あ、ウミちゃんはどんな感じ?」
と、ソラは後ろ斜めにいるウミをチラ見する。
「ん…………完璧……」
そう言いながら剣を振るウミの姿が見える。
その姿は既に中級の腕を持つサナを越えた凄さになっていた。
「ウミちゃんって剣術覚えてたっけ?」
「ん………覚えた……」
「いま?」
「………なう…」
可愛く言うウミは褒めて褒めてとソラに近寄った。
「へー、その子凄いんだねー私にもー教えてくれないかなー?」
いつの間にか無関心そうな顔に戻っていたサナが近寄る。
ソラに近寄っていた為、サナはウミにだけでなくソラに近づくことにもなった。
さっ、とウミはソラから離れてサナをソラに近寄らせないようにする。
「あれー?気づかれちゃったかなー?」
「ん…………貴女……求められてない……」
どうやらサナはウミに近付こうというのを口実にソラに近寄ろうとしていたようだがウミが気付いた為にその事態は避けられた。
するとサナは、まぁいいけどねーと関係無しにソラにくっついた。
サナの小さくもない大きくもない胸が背の小さいソラの首元に触れた瞬間………
「んっ」
サナの声が漏れた。
「おっと、サナちゃん胸が当たってるよ?」
当然ウミ以外に興味が無いソラは逃げるようにウミに近寄った。
ウミはサナの胸をじーっと睨んでいる。
「あれれー?おっかしいなー?」
ペタペタと自分の胸を触りながら無関心そうな顔を傾ける。
「どうしたの?」
そう問いかけるが、返事は返ってこなくなってしまった。
ソラは自分の世界に入った感じかな?と剣の振り方をウミに教わろうとするが、こちらも全く反応が無くなってしまっていた。
ざわざわ
と、周りの生徒が騒ぎ出す。それはある方向を見て騒いでいて、ソラは背のせいで他の生徒の壁で見れないが、その視線はどんどんこちら側に流れていくようになった。
周りが向いていた方向の生徒達が退き、ある生徒が二人現れる。
周りの生徒はその二人の生徒の向かう方向に、有り得ない………ウソよ!など、何であのチビに用が…?
と呟いていた。
「「ソラ様!」」
と、二人の生徒がソラの見える所に着いた。
その二人は昨日会っていた人物で、アリーとセシルだった。
この二人はこの学園ではかなり上位に入る魔法の使い手で、他の生徒に尊敬されているSクラスの生徒だ。
その為に何故Cクラスの人に用があるのかと驚いている生徒がいるのだ。
「あ、アリーさんにセシルさん!そういえばお二人共今まで見てなかったけど何かあったの?」
ここの生徒で、同じ二学年と聞いていたソラはそういえば同じじゃなかったっけ?と心の中で家の用事かな?と考えていた。
すると、二人は頬を両手で隠す仕草をした。
「「い、いえ///少しお寝坊をしてしまいまして…」」
奇跡的に同じ理由で遅れていた二人にソラは笑った。
((い、いえ『ない』ません………ソラ様と学園に通えるのが嬉しくて寝れなくて結局朝になって眠っていたなんて………))
二人は笑ったソラに頬を染めて恥んだ。
それに失礼だったな、と気づいたソラは謝ろうと言葉を発した。
「あ、ごめんね?むしん「おい!貴様ぁ!」けいだったね?」
途中誰かに大声を浴びせられたソラはそんな事を気にせずに言葉を発すると、突然火の玉が飛んでくる。
ソラは咄嗟に水魔法で手を覆い、火の玉に手をやり、水が火で蒸発するのと同時に、火が消えるまで水を少しづつ増やしていった。
その為ソラの周りには蒸気となった霧で一杯になり、ソラの姿は見えなくなってしまった。
「「ソラ様!」」
「ん…………」
その一瞬の出来事を見れなかったウミ以外の二人は声を大にして叫んだ。
そしてアリーは火の飛んできた方向を睨み、セシルは風魔法で霧を吹き飛ばした。
「あぁ~すずしぃ~」
霧の中から無傷のソラが出てくる。
「セシルさんありがとう♪霧で何も見えないし少し暑かったし助かったよ♪」
ソラは蒸気で曇った眼鏡を水魔法で洗って言った。
その姿に安心したセシルとアリーは再度火の玉が飛んできた方向を向いた。
「くっ!どうなってるんだ!?」
一人の男子生徒が悔しがっていて、その後ろには男子生徒が二名と女子生徒が四名が睨むような目をこちらに向け立っていた。
その中にはクラスメイトのコロナの姿も見えた。
悔しがる生徒がイケメンなのを見てコロナが居ることもうなずけた。
すると前にいた悔しがっていた男子生徒が声を上げた。
「おい貴様!可憐なるアリー様とセシル様に何かしただけでも罪というのにこの俺を無視してどういうつもりだ!!!」
そうだそうだ!と声を上げる後ろの六人。
それに対してアリーは顔を怒りで歪めた。
「貴方何してくれるのよ!!」
「そうです!突然火の魔法を撃ち込んでくる何て正気ですか!?!!」
セシルとアリーは守るようにソラの前に立ち、生徒7人に言った。
「何をですか?決まっているでしょう可憐なるお二人様!お二人を脅しているそこの雑巾みたいな雑草男に制裁を与えようとしたのですよ」
男子生徒は当たり前かのように言った。
「何を勘違いしているのですか!ソラ様が何をしたって言うんですか!?」
「勘違い?いいえ、それは違います。貴女方お二人様はそこにいる雑草に脅しを受けているのでしょう?それでなければその雑草は貴女達のような可憐なる素晴らしい存在に気にかけてもらう事さえ出来るはずないのですからねぇ!!!さぁ、お二人様こちらへ!この私が助けて差し上げます!!」
その言葉にアリーとセシルは汚物を見るような顔になった。
目の前にいる生徒に嫌気がさして、アリーは教師を呼びに行く、セシルはソラに近寄り怪我の確認をしている。
そしてソラは、今にもあの男子生徒を殺そうとしているウミちゃんを抱きしめながら、なでなでで抑えている。
実を言うとソラも、友達やウミが近くにいるのに魔法を撃ってきたこの男を殺したいとは思っているが、それでは犯罪者となり、結果的には死亡者が出なかったが、突然人を殺そうと魔法を放った今の出来事を起こした目の前の男よりも下になってしまう。
「あのー、僕なにか悪いことをしたでしょうか?」
ソラはなるべく丁寧に話す、こういう相手は自分が一番上だと思いこんでいるふしがあるため、こういった下手に回って話す方法が一番なのだ。
だが、目の前の男は怒りの顔をした。
「悪い事だと!?貴様本気で言っているのか!!自分が相手と話したいがためだけに相手を脅して何を言う!!!貴様のような屑は死んで当たり前であろう!!だからこの俺がお前を死へと誘いそこのお二人と、そこのウミという女もついでに救う!!!」
『そ、ソラ様!抑えてください!!相手は一応貴族でかなり上の位の者です!殺してしまえばかなり面倒なことになってしまいます!!』
今度はセシルが小声で話しながら、今にも殺しにかかっていきそうになるソラとウミを止める。
「ふぅ、えっと……貴方は僕がこの三人を脅していると言っていましたけど、僕はそんな事考えたこともないですし、実際に脅していませんよ?それに話す位なら普通に話しかければいいじゃないですか」
なぜ脅す必要があるのか疑問になりながら言うと、男は挑発をされたと勘違いをして再度火の玉を撃ってくる。
もちろん今回も魔法で無くそうとすると、横から女の子が剣を構えて間に入ってくる。
「ふー、あのさーそこのきみー?私のーそらくんにーなにをしているのー?」
間に入ってきたのは、今まで放心状態だったサナで、魔法を剣で切り消滅させて目の前の男を死んだ魚のような目で見つめた。
「くっ、その目………何故あなたが出て来るのですか?それに私の?そこの屑は貴女様の所のものなのでしょうか?」
男は畏まった動きと言葉でサナに話しかける。
どうやらサナは貴族で目の前の男よりも上の立場なのだろう。
「いーやー?今日知り合ったばかりだよー?でもねー?私ー、そらくんのことー好きになったのーだからーそらくんはー私のものー?私がー惚れるんだったらーーそこのーメス猫もー惚れるのはあたりまえー?」
のんびりとした言葉に目の前の男は目を見開かせる。
「さ、さささサナさん!?貴女までですか!?」
セシルが驚きに叫ぶ、サナがソラに恋をしたのもあるが、まずサナが恋というものをすることに驚いたのだ。
「………どういうつもりでしょうか?貴女がそのような冗談を言うとは……もしや貴女までもが脅されて?」
男もサナが恋をするということに信じられていないのか、困惑の顔になる。
「いーやー?私ーさっきねー?そらくんにー触れたときーー体の芯がーびりってーなったんだー?」
胸に手をやり話すサナはソラに振り向いた。
「あのねー?そらくんー私ー君のことが好きになったみたいー?」
「えっと、ごめんね?」
丁寧に頭を下げて断わるソラ、それを見ていた男は、その次に信じられないものを見ることになる。
「…!?………ソラっ!」
ウミが叫んだ。
なんだと思い、ソラは頭をあげた…
チュッ!
「へ?」
ソラの口に何かが当たる。
「…………そらぁ!!!」
「…えっ///?さ、サナさん!?」
「なぁ!?」
順に、ウミとセシル、そして教師を連れて帰ってきたアリーが発する。
「だめだよー?そらくんはー私のものーだからー」
サナはソラの首元に剣を当て、自身の唇をソラのマスクを取って、ソラの唇に軽く触れていた。
ソラは首元にある物をチラ見してなるべく動かないようにした。
「サナちゃん?どういうつもりかな?………それとウミちゃん…ごめん……油断してた…」
死にそうな顔でウミを裏切ってしまった事に謝ると、ウミは泣きそうな顔でソラに答えた。
「ん………っ……………そら…別にいい……………ソラは………人に好かれる……仕方ない………その子…もうソラの女…………きにしない…」
その泣き顔で体の体温がおかしくなる。熱くなり、冷める、熱くなり、冷める……そんな感覚だ。
「………サナちゃん、はっきり言って僕は君を殺したいと思っている。だけど僕は女の子を殺すことはしたくないんだよね…………そうとなれば僕は君を殺さないであげる、そうなると更に問題がでてね?僕はキスをした相手にはたとえ事故であっても責任を取りたいと思っているんだ?」
そう死んだ魚のような目で話すソラにサナは作り笑いのような顔で、頬を赤く染めた。
「じゃあー?ソラくんはー私のーものになってくれるってことー?」
嬉しそうに言うサナは剣と顔をソラに更に近づけた。
「それはちょっと違うかな?」
「えー?どういうことー?……………きゃっ」
ソラとサナの位置が交換される、サナの首元には剣があり、目の前にはソラがいる。
先ほどの状況と少し違う所があるとすれば、それはソラがサナに剣で少し血を流させている事だ。
「僕はね?ウミちゃんの様な可愛い子は可愛いがるけど……君のような性格の女の子は僕の上じゃなくて下にしたい性格なんだァ?大丈夫だよ、僕はきちんとサナちゃんを愛するから、だけど僕をものだと思っちゃいけないよ?サナちゃんは僕の『物』になるんだ、わかった?『サナ』は僕の『物』だ」
「えー……それはなー……んむっ」
喋ろうとしたサナの口が塞がれる………ソラがキスをしたのだ、けれど先程のキスとは違く、サナの唇を食べる様に激しいキスだ。
「んむぁ///…あむっ///ふぁ///………そらくん///…はむぁ///……まって///……………いきがぁ///………」
休む暇を与えないソラはサナが何も言わなくなるまでキスをした…………
カクンと首を倒すサナを見て、キスをやめる、サナは身体をぷらーんと後ろだらけさせ、それを腰を支え後ろに体を反るような形にした。
「あ…ぇ///…………そらくぅん///…………」
ぷらーんと身体の力を抜いているサナは、無関心そうな顔をやめ、赤く、溶けるような顔をしていた。
その姿を周りは全員顔を赤くして見ていた。
あの絡んできた男はいつの間にか教師に連れていかれ、セシル達は他の生徒のより1段と顔を赤くし、ソラの唇を見ていた。
「ソラ様///……………すごい……あんなふうになるのですね………」
「すごいですわ………///………そらさま………」
「ん///………されたことないキス……///……………すごい…」
「あっ、ごめんね皆!変なもの見せちゃって!?ほらサナ、サナもみんなに謝らないと!」
ソラは周りに気付いて謝る、そして今の出来事で呼び捨てになったサナを揺さぶり、謝らせた。
説明をするのに教師が質問を沢山してきた為に汗をかいてしまったソラは、ウミが気を利かせてタオルを水魔法で少し濡らして拭いてくる。
「おつかれ………」
「ありがと♪これで他のクラスの人にも好印象になってればいいんだけどなぁ…」
先程のソラの説明を聞いている生徒を見ていれば、かなりの生徒が真面目に聞いてくれていたことが分かる。
だが、それが尊敬に変わるか嫉妬心に変わるかが問題になってくる。
尊敬になれば、アルダスさんが頼んだ事が成し遂げることも出来るし、これから一緒に過ごしていく仲間もできて一石二鳥となるが…
逆に嫉妬心となろう事があれば、それは学園の生徒達から嫌われてしまうことになる。
「まっ、嫉妬心でもいっか♪ウミちゃんに手を出さなければ…………ね……」
「ん///………その顔………好き……」
その顔とは、ソラがちょくちょくする顔で、サナがするような死んだサカナのような目に、普通の微笑みだ。
「あはは♪そっか、ウミちゃんはドMだね♪」
ふざけながら言うと、ウミはてててっ、と教室を出て行った。
既に誰もいない教室に用がないソラは急いでウミの後を追った。
二限目はスキルを覚える為の授業で、ソラはまたしてもわくわくと胸を踊らせていた。
「この授業は自分の習いたい方向性を学べるんだって!」
ウミの手を引いて剣術系のスキルを教えてもらえる教師の所に走りよった。
二回の鐘の音が鳴る。
教師が授業を始め出し、生徒達が剣を振りだす。
あれ?と思いつつ一緒になって剣を振りだすソラの所にサナが近寄ってくる。
「ソラくんーこの授業はねー?最初は剣を振ってー、しばらく経ったらスキルを覚える為の教材が配られるんだー」
「あ、サナちゃん!教えてくれてありがとね♪スキルの教材って教師が選ぶの?」
「まーそーだねー、渡されたスキルを覚えたらー、次のスキルの教材をー貰えるんだー」
ブンブンとサナが振る剣が音を出す。
見ていると、ソラみたいにステータスに依存した剣の振りではなく、ソラの短剣を振るような凄みに近かった。
「サナちゃん剣の扱い上手いね!僕も短剣なら得意なんだけど剣だと力任せになっちゃうんだ」
「でしょー?私こんな見た目だけどー、中級までの剣術をー持ってるんだーソラ君もー、すぐに上手くなるよー」
「そうかなぁ?あ、ウミちゃんはどんな感じ?」
と、ソラは後ろ斜めにいるウミをチラ見する。
「ん…………完璧……」
そう言いながら剣を振るウミの姿が見える。
その姿は既に中級の腕を持つサナを越えた凄さになっていた。
「ウミちゃんって剣術覚えてたっけ?」
「ん………覚えた……」
「いま?」
「………なう…」
可愛く言うウミは褒めて褒めてとソラに近寄った。
「へー、その子凄いんだねー私にもー教えてくれないかなー?」
いつの間にか無関心そうな顔に戻っていたサナが近寄る。
ソラに近寄っていた為、サナはウミにだけでなくソラに近づくことにもなった。
さっ、とウミはソラから離れてサナをソラに近寄らせないようにする。
「あれー?気づかれちゃったかなー?」
「ん…………貴女……求められてない……」
どうやらサナはウミに近付こうというのを口実にソラに近寄ろうとしていたようだがウミが気付いた為にその事態は避けられた。
するとサナは、まぁいいけどねーと関係無しにソラにくっついた。
サナの小さくもない大きくもない胸が背の小さいソラの首元に触れた瞬間………
「んっ」
サナの声が漏れた。
「おっと、サナちゃん胸が当たってるよ?」
当然ウミ以外に興味が無いソラは逃げるようにウミに近寄った。
ウミはサナの胸をじーっと睨んでいる。
「あれれー?おっかしいなー?」
ペタペタと自分の胸を触りながら無関心そうな顔を傾ける。
「どうしたの?」
そう問いかけるが、返事は返ってこなくなってしまった。
ソラは自分の世界に入った感じかな?と剣の振り方をウミに教わろうとするが、こちらも全く反応が無くなってしまっていた。
ざわざわ
と、周りの生徒が騒ぎ出す。それはある方向を見て騒いでいて、ソラは背のせいで他の生徒の壁で見れないが、その視線はどんどんこちら側に流れていくようになった。
周りが向いていた方向の生徒達が退き、ある生徒が二人現れる。
周りの生徒はその二人の生徒の向かう方向に、有り得ない………ウソよ!など、何であのチビに用が…?
と呟いていた。
「「ソラ様!」」
と、二人の生徒がソラの見える所に着いた。
その二人は昨日会っていた人物で、アリーとセシルだった。
この二人はこの学園ではかなり上位に入る魔法の使い手で、他の生徒に尊敬されているSクラスの生徒だ。
その為に何故Cクラスの人に用があるのかと驚いている生徒がいるのだ。
「あ、アリーさんにセシルさん!そういえばお二人共今まで見てなかったけど何かあったの?」
ここの生徒で、同じ二学年と聞いていたソラはそういえば同じじゃなかったっけ?と心の中で家の用事かな?と考えていた。
すると、二人は頬を両手で隠す仕草をした。
「「い、いえ///少しお寝坊をしてしまいまして…」」
奇跡的に同じ理由で遅れていた二人にソラは笑った。
((い、いえ『ない』ません………ソラ様と学園に通えるのが嬉しくて寝れなくて結局朝になって眠っていたなんて………))
二人は笑ったソラに頬を染めて恥んだ。
それに失礼だったな、と気づいたソラは謝ろうと言葉を発した。
「あ、ごめんね?むしん「おい!貴様ぁ!」けいだったね?」
途中誰かに大声を浴びせられたソラはそんな事を気にせずに言葉を発すると、突然火の玉が飛んでくる。
ソラは咄嗟に水魔法で手を覆い、火の玉に手をやり、水が火で蒸発するのと同時に、火が消えるまで水を少しづつ増やしていった。
その為ソラの周りには蒸気となった霧で一杯になり、ソラの姿は見えなくなってしまった。
「「ソラ様!」」
「ん…………」
その一瞬の出来事を見れなかったウミ以外の二人は声を大にして叫んだ。
そしてアリーは火の飛んできた方向を睨み、セシルは風魔法で霧を吹き飛ばした。
「あぁ~すずしぃ~」
霧の中から無傷のソラが出てくる。
「セシルさんありがとう♪霧で何も見えないし少し暑かったし助かったよ♪」
ソラは蒸気で曇った眼鏡を水魔法で洗って言った。
その姿に安心したセシルとアリーは再度火の玉が飛んできた方向を向いた。
「くっ!どうなってるんだ!?」
一人の男子生徒が悔しがっていて、その後ろには男子生徒が二名と女子生徒が四名が睨むような目をこちらに向け立っていた。
その中にはクラスメイトのコロナの姿も見えた。
悔しがる生徒がイケメンなのを見てコロナが居ることもうなずけた。
すると前にいた悔しがっていた男子生徒が声を上げた。
「おい貴様!可憐なるアリー様とセシル様に何かしただけでも罪というのにこの俺を無視してどういうつもりだ!!!」
そうだそうだ!と声を上げる後ろの六人。
それに対してアリーは顔を怒りで歪めた。
「貴方何してくれるのよ!!」
「そうです!突然火の魔法を撃ち込んでくる何て正気ですか!?!!」
セシルとアリーは守るようにソラの前に立ち、生徒7人に言った。
「何をですか?決まっているでしょう可憐なるお二人様!お二人を脅しているそこの雑巾みたいな雑草男に制裁を与えようとしたのですよ」
男子生徒は当たり前かのように言った。
「何を勘違いしているのですか!ソラ様が何をしたって言うんですか!?」
「勘違い?いいえ、それは違います。貴女方お二人様はそこにいる雑草に脅しを受けているのでしょう?それでなければその雑草は貴女達のような可憐なる素晴らしい存在に気にかけてもらう事さえ出来るはずないのですからねぇ!!!さぁ、お二人様こちらへ!この私が助けて差し上げます!!」
その言葉にアリーとセシルは汚物を見るような顔になった。
目の前にいる生徒に嫌気がさして、アリーは教師を呼びに行く、セシルはソラに近寄り怪我の確認をしている。
そしてソラは、今にもあの男子生徒を殺そうとしているウミちゃんを抱きしめながら、なでなでで抑えている。
実を言うとソラも、友達やウミが近くにいるのに魔法を撃ってきたこの男を殺したいとは思っているが、それでは犯罪者となり、結果的には死亡者が出なかったが、突然人を殺そうと魔法を放った今の出来事を起こした目の前の男よりも下になってしまう。
「あのー、僕なにか悪いことをしたでしょうか?」
ソラはなるべく丁寧に話す、こういう相手は自分が一番上だと思いこんでいるふしがあるため、こういった下手に回って話す方法が一番なのだ。
だが、目の前の男は怒りの顔をした。
「悪い事だと!?貴様本気で言っているのか!!自分が相手と話したいがためだけに相手を脅して何を言う!!!貴様のような屑は死んで当たり前であろう!!だからこの俺がお前を死へと誘いそこのお二人と、そこのウミという女もついでに救う!!!」
『そ、ソラ様!抑えてください!!相手は一応貴族でかなり上の位の者です!殺してしまえばかなり面倒なことになってしまいます!!』
今度はセシルが小声で話しながら、今にも殺しにかかっていきそうになるソラとウミを止める。
「ふぅ、えっと……貴方は僕がこの三人を脅していると言っていましたけど、僕はそんな事考えたこともないですし、実際に脅していませんよ?それに話す位なら普通に話しかければいいじゃないですか」
なぜ脅す必要があるのか疑問になりながら言うと、男は挑発をされたと勘違いをして再度火の玉を撃ってくる。
もちろん今回も魔法で無くそうとすると、横から女の子が剣を構えて間に入ってくる。
「ふー、あのさーそこのきみー?私のーそらくんにーなにをしているのー?」
間に入ってきたのは、今まで放心状態だったサナで、魔法を剣で切り消滅させて目の前の男を死んだ魚のような目で見つめた。
「くっ、その目………何故あなたが出て来るのですか?それに私の?そこの屑は貴女様の所のものなのでしょうか?」
男は畏まった動きと言葉でサナに話しかける。
どうやらサナは貴族で目の前の男よりも上の立場なのだろう。
「いーやー?今日知り合ったばかりだよー?でもねー?私ー、そらくんのことー好きになったのーだからーそらくんはー私のものー?私がー惚れるんだったらーーそこのーメス猫もー惚れるのはあたりまえー?」
のんびりとした言葉に目の前の男は目を見開かせる。
「さ、さささサナさん!?貴女までですか!?」
セシルが驚きに叫ぶ、サナがソラに恋をしたのもあるが、まずサナが恋というものをすることに驚いたのだ。
「………どういうつもりでしょうか?貴女がそのような冗談を言うとは……もしや貴女までもが脅されて?」
男もサナが恋をするということに信じられていないのか、困惑の顔になる。
「いーやー?私ーさっきねー?そらくんにー触れたときーー体の芯がーびりってーなったんだー?」
胸に手をやり話すサナはソラに振り向いた。
「あのねー?そらくんー私ー君のことが好きになったみたいー?」
「えっと、ごめんね?」
丁寧に頭を下げて断わるソラ、それを見ていた男は、その次に信じられないものを見ることになる。
「…!?………ソラっ!」
ウミが叫んだ。
なんだと思い、ソラは頭をあげた…
チュッ!
「へ?」
ソラの口に何かが当たる。
「…………そらぁ!!!」
「…えっ///?さ、サナさん!?」
「なぁ!?」
順に、ウミとセシル、そして教師を連れて帰ってきたアリーが発する。
「だめだよー?そらくんはー私のものーだからー」
サナはソラの首元に剣を当て、自身の唇をソラのマスクを取って、ソラの唇に軽く触れていた。
ソラは首元にある物をチラ見してなるべく動かないようにした。
「サナちゃん?どういうつもりかな?………それとウミちゃん…ごめん……油断してた…」
死にそうな顔でウミを裏切ってしまった事に謝ると、ウミは泣きそうな顔でソラに答えた。
「ん………っ……………そら…別にいい……………ソラは………人に好かれる……仕方ない………その子…もうソラの女…………きにしない…」
その泣き顔で体の体温がおかしくなる。熱くなり、冷める、熱くなり、冷める……そんな感覚だ。
「………サナちゃん、はっきり言って僕は君を殺したいと思っている。だけど僕は女の子を殺すことはしたくないんだよね…………そうとなれば僕は君を殺さないであげる、そうなると更に問題がでてね?僕はキスをした相手にはたとえ事故であっても責任を取りたいと思っているんだ?」
そう死んだ魚のような目で話すソラにサナは作り笑いのような顔で、頬を赤く染めた。
「じゃあー?ソラくんはー私のーものになってくれるってことー?」
嬉しそうに言うサナは剣と顔をソラに更に近づけた。
「それはちょっと違うかな?」
「えー?どういうことー?……………きゃっ」
ソラとサナの位置が交換される、サナの首元には剣があり、目の前にはソラがいる。
先ほどの状況と少し違う所があるとすれば、それはソラがサナに剣で少し血を流させている事だ。
「僕はね?ウミちゃんの様な可愛い子は可愛いがるけど……君のような性格の女の子は僕の上じゃなくて下にしたい性格なんだァ?大丈夫だよ、僕はきちんとサナちゃんを愛するから、だけど僕をものだと思っちゃいけないよ?サナちゃんは僕の『物』になるんだ、わかった?『サナ』は僕の『物』だ」
「えー……それはなー……んむっ」
喋ろうとしたサナの口が塞がれる………ソラがキスをしたのだ、けれど先程のキスとは違く、サナの唇を食べる様に激しいキスだ。
「んむぁ///…あむっ///ふぁ///………そらくん///…はむぁ///……まって///……………いきがぁ///………」
休む暇を与えないソラはサナが何も言わなくなるまでキスをした…………
カクンと首を倒すサナを見て、キスをやめる、サナは身体をぷらーんと後ろだらけさせ、それを腰を支え後ろに体を反るような形にした。
「あ…ぇ///…………そらくぅん///…………」
ぷらーんと身体の力を抜いているサナは、無関心そうな顔をやめ、赤く、溶けるような顔をしていた。
その姿を周りは全員顔を赤くして見ていた。
あの絡んできた男はいつの間にか教師に連れていかれ、セシル達は他の生徒のより1段と顔を赤くし、ソラの唇を見ていた。
「ソラ様///……………すごい……あんなふうになるのですね………」
「すごいですわ………///………そらさま………」
「ん///………されたことないキス……///……………すごい…」
「あっ、ごめんね皆!変なもの見せちゃって!?ほらサナ、サナもみんなに謝らないと!」
ソラは周りに気付いて謝る、そして今の出来事で呼び捨てになったサナを揺さぶり、謝らせた。
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「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
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【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
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