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中編
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児童室の時計が、正午を告げた。オルゴールのやわらかな音色が流れて、牧瀬の肩を井上がたたいた。
「休憩時間よ」
声をかけられ、牧瀬は立ちあがった。和真が去った後、どうやって業務をこなしていたのか記憶があやふやだ。同時に休憩に入る井上の背中を見ながら、牧瀬は階段を降りた。階段を降りてすぐの事務室から話し声が聞こえた。
「よう、牧瀬」
いるはずのない、森が右手をあげて牧瀬にあいさつした。
「森くん、お久しぶりね。どうしたの、図書館に来るなんて珍しい」
牧瀬は森を無視して、机の上に置かれた書類に目をやった。バインダーに挟まれて、何枚かの書類が牧瀬のハンコを待っている。
「博物館準備室に用事でした。ついでに子どもが生まれた報告を」
苦笑いを浮かべて森がちらりと牧瀬を見た。自分はさして嬉しくはないのだと言いたいのだろうか。間髪いれずに、井上が祝福した。「おめでとう。男の子? 女の子?」
「また女でした。これでよけいに稼がなきゃならないよ。牧瀬は秋にゴビ砂漠へ行くって? 羨ましい。いいご身分だな。俺なんか、かわいげのないガキと、余計に太ったかみさんの面倒をみるのに汲々だ。そのうえ、またアカンボだろ? 参るよな。うえのときもそうだったけど、また夜泣きで起こされて眠れなくなる」
牧瀬は引き出しから印鑑を出して、目を通した書類から順に捺印していった。牧瀬の気を引こうとするように、森は背後で勝手にしゃべり続けた。
「熱を出したって言えば、夜中でも病院に連れてかなきゃなんないし、休日ぐらい子どもの面倒を見ろってかみさんにはどやされるし。ほんとに、牧瀬みたいに独身主義者だっていってられればいいよな。こっちは家や車のローンで毎月火の車だけど、おまえ相当溜め込んでんだろ、車だってないし。でもなあ、車ぐらいなきゃ女にモテないぜ。結婚はしなくても、牧瀬だって恋人ぐらいは欲しいだろ? それとも免許がないとか?」
バインダーを手に、牧瀬は無言で森を振り返った。険しい牧瀬の表情を見て、森が口をつぐんだ。
「免許ならある。普通自動車免許と、バイクは限定解除までのが。車を持たないのは、俺には必要のないものだからだ。家族持ちのお前と違って、な」
森が、限定解除の言葉に鼻白んだのがわかった。小さな目を見開き、口を丸く開けている。陸にあげられた鯉のように間抜けに見える。森の所有している車は、ワンボックスカーだ。家族全員の乗れる……恐らく、和真も同類の車種だろう。結婚している和真には、子どもだっているだろうから。
「結婚したことを後悔しているなら、さっさと離婚すれば?」
「牧瀬くん……!」
副館長が腰を浮かせて牧瀬を小さく諌めた。が、牧瀬はそれを無視した。
「でも、こんなにいやみっぽくて、教養のかけらも感じられなくて、無節操に太っていて、コネで入庁したって影口を叩かれるおまえを、たった一人の存在として受け入れて、おまえでなければ駄目だと言ってくれる人がいて、どうして不満を口にできるんだ? おまえは自分の家族についていつも愚痴るけど、そうすることが家族の人生まで全部否定することになるって、どうして気づかない!」
一気にまくし立てると、森の顔が青ざめ完全に沈黙した。
そうだ、どうして自分が不幸だと思う? 森は牧瀬が手に入れたくとも、不可能なものを……心を通わせる人物、ふれると温かく、自分の血を継ぐ者……を持っているのに。
目の前の森が、いつしか和真と重なった。牧瀬には決して持ち得ない、自分の家族。新しい家系を夫婦で築きあげていく、ごく一般的なことだ。
牧瀬は、ついさっきの和真の姿をなんども脳裏によみがえらせた。学生時代の面影そのままの姿。きっと家庭ではよい夫であり、父親だろう。
牧瀬には容易に想像がつく。手が届かない遠い世界に住む和真。自分なんかとは違う。
和真、それは俺に対するあてつけか? 同性しか愛せない俺はこんなに苦しんでいるのに。
今も、苦しんでいるのに……。
森が反論を試みるように唇をひくつかせたが、言葉にはならなかった。それでもなんとか牧瀬をにらんだ。反論するなら反論すればいい。理性のたがは、とうにはずれている。長年、他者とぶつかることを避けて来たが、相手を完膚なきまでにたたきのめす言葉は、いつでも用意していた。
「いい気になるなよ、森。ふだんおまえに言い返さなかったのは、馬鹿を相手にするほど俺は暇じゃないからだ」
牧瀬が一歩踏み込む。森の巨体が横に跳び退った。運動神経が鈍そうな森のどこに、そんな俊敏さが隠されていたのだろう。牧瀬は森を見て冷笑した。
「副館長」
呼ばれて副館長の体も小さくはねた。おびえたように牧瀬を見ている井上。牧瀬はバインダーを副館長に手渡すと、そのまま出口に向かった。扉を押し開くと、ぶつかりそうな位置に工藤が立っていた。
牧瀬の体が凍りついた。
「牧瀬さん……」
牧瀬を見る工藤の瞳に耐えきれず思わずそらした。ぎくしゃくと左右に出した足は、そのまま速度を増す。
聞かれていた? ひどい言葉を吐く自分を。工藤のまえでは、ことさら年上であることを意識して振る舞っていたのに。さっきの醜態ときたらどうだ? いくらいけ好かない奴とはいえ、森に浴びせた暴言の数々。思っていても、口にしないのが大人の暗黙の了解だ。それを無視して、牧瀬は森を罵倒した。
怒り……それは森に対してではない。では何に対して? 裏切りのように感じたのだ。和真が結婚していることに。
自分の傷はまだ癒えていない。まだ和真を忘れられずにいる。標本箱の最後のスペースをあけたまま、自分は和真と離れてからずっとひとりで過ごして来たのに。
傷を抱えたまま、生きて来たのに。
牧瀬は、公園の奥へ奥へと進んだ。温かく蒸らされた土の匂いと、花の甘い香りが体を包む。日差しはあくまで明るい。けれど体がふるえる。それは久々に感情を全開にして怒りを爆発させたからだ。激しい動悸が体全体をゆらす。
「牧瀬さん!」
五分咲きの枝垂れ桜の下で、工藤に腕を掴まれ牧瀬は立ち止まったが、瞳は堅く閉じた。
「離せよ。十時の続きなら、後でだ」
「そんな……」
「離せ、ひとりになりた……い」
言い終わらぬうちに、工藤に抱きしめられていた。
視界いっぱいに工藤の広い肩が広がる。牧瀬はスーツのうえからかかる、工藤の腕のあまりの強さに言葉を失った。息が止まる。うなじに工藤のほおがぶつかったとたん、牧瀬の血が逆流した。
「!」
わずかに触れ合った肌の熱さに、牧瀬は恐怖した。思わず両手で思いきり工藤の胸を突き飛ばした。工藤の腕があっけないほど簡単にほどける。よろめいて倒れたのは牧瀬のほうだった。
「辛そうだったから……牧瀬さん。森さんにあんな事を言いながら、泣きそうだったから」
桜の根元にぶざまに座り込む牧瀬の前に、工藤は静かに膝を折った。
「泣くかよ……」
その言葉に、工藤は眉を寄せると首を横にふった。不意に工藤の腕が牧瀬にのびる。
銀の指輪をはめた、左手。
思うより先に、牧瀬の体が工藤の手を拒絶した。
「工藤!」
語気を荒げた牧瀬に、工藤の動きが止まる。牧瀬は根元にうずくまり、頭を両腕の中に抱き込んだ。
「ひとりにしてくれ!」
牧瀬の名を呟く工藤の声が聞こえた。牧瀬は目をきつく閉じた。消えてくれ、いますぐ。これいじょう、惨めな自分を見ないでほしい。
工藤の視線を感じる。工藤の気配を感じる。工藤は牧瀬を慰めてくれるだろう。けれど、今は不用意に優しくなんかして欲しくない。
やがて工藤はあきらめたように牧瀬の前から立ち去った。芝を踏む足音が遠ざかっていく。牧瀬は目をつぶったまま、その音を聞いていた。
工藤、おまえは俺となんかつきあうな。おまえに相応しい『友人』と遊べ。
和真のように、森のように、社会全般から外れることのない真っ当な人生を歩いている、そんな奴らと。
きつく閉じた瞼の裏に、学生時代の思い出が蘇った。
「休憩時間よ」
声をかけられ、牧瀬は立ちあがった。和真が去った後、どうやって業務をこなしていたのか記憶があやふやだ。同時に休憩に入る井上の背中を見ながら、牧瀬は階段を降りた。階段を降りてすぐの事務室から話し声が聞こえた。
「よう、牧瀬」
いるはずのない、森が右手をあげて牧瀬にあいさつした。
「森くん、お久しぶりね。どうしたの、図書館に来るなんて珍しい」
牧瀬は森を無視して、机の上に置かれた書類に目をやった。バインダーに挟まれて、何枚かの書類が牧瀬のハンコを待っている。
「博物館準備室に用事でした。ついでに子どもが生まれた報告を」
苦笑いを浮かべて森がちらりと牧瀬を見た。自分はさして嬉しくはないのだと言いたいのだろうか。間髪いれずに、井上が祝福した。「おめでとう。男の子? 女の子?」
「また女でした。これでよけいに稼がなきゃならないよ。牧瀬は秋にゴビ砂漠へ行くって? 羨ましい。いいご身分だな。俺なんか、かわいげのないガキと、余計に太ったかみさんの面倒をみるのに汲々だ。そのうえ、またアカンボだろ? 参るよな。うえのときもそうだったけど、また夜泣きで起こされて眠れなくなる」
牧瀬は引き出しから印鑑を出して、目を通した書類から順に捺印していった。牧瀬の気を引こうとするように、森は背後で勝手にしゃべり続けた。
「熱を出したって言えば、夜中でも病院に連れてかなきゃなんないし、休日ぐらい子どもの面倒を見ろってかみさんにはどやされるし。ほんとに、牧瀬みたいに独身主義者だっていってられればいいよな。こっちは家や車のローンで毎月火の車だけど、おまえ相当溜め込んでんだろ、車だってないし。でもなあ、車ぐらいなきゃ女にモテないぜ。結婚はしなくても、牧瀬だって恋人ぐらいは欲しいだろ? それとも免許がないとか?」
バインダーを手に、牧瀬は無言で森を振り返った。険しい牧瀬の表情を見て、森が口をつぐんだ。
「免許ならある。普通自動車免許と、バイクは限定解除までのが。車を持たないのは、俺には必要のないものだからだ。家族持ちのお前と違って、な」
森が、限定解除の言葉に鼻白んだのがわかった。小さな目を見開き、口を丸く開けている。陸にあげられた鯉のように間抜けに見える。森の所有している車は、ワンボックスカーだ。家族全員の乗れる……恐らく、和真も同類の車種だろう。結婚している和真には、子どもだっているだろうから。
「結婚したことを後悔しているなら、さっさと離婚すれば?」
「牧瀬くん……!」
副館長が腰を浮かせて牧瀬を小さく諌めた。が、牧瀬はそれを無視した。
「でも、こんなにいやみっぽくて、教養のかけらも感じられなくて、無節操に太っていて、コネで入庁したって影口を叩かれるおまえを、たった一人の存在として受け入れて、おまえでなければ駄目だと言ってくれる人がいて、どうして不満を口にできるんだ? おまえは自分の家族についていつも愚痴るけど、そうすることが家族の人生まで全部否定することになるって、どうして気づかない!」
一気にまくし立てると、森の顔が青ざめ完全に沈黙した。
そうだ、どうして自分が不幸だと思う? 森は牧瀬が手に入れたくとも、不可能なものを……心を通わせる人物、ふれると温かく、自分の血を継ぐ者……を持っているのに。
目の前の森が、いつしか和真と重なった。牧瀬には決して持ち得ない、自分の家族。新しい家系を夫婦で築きあげていく、ごく一般的なことだ。
牧瀬は、ついさっきの和真の姿をなんども脳裏によみがえらせた。学生時代の面影そのままの姿。きっと家庭ではよい夫であり、父親だろう。
牧瀬には容易に想像がつく。手が届かない遠い世界に住む和真。自分なんかとは違う。
和真、それは俺に対するあてつけか? 同性しか愛せない俺はこんなに苦しんでいるのに。
今も、苦しんでいるのに……。
森が反論を試みるように唇をひくつかせたが、言葉にはならなかった。それでもなんとか牧瀬をにらんだ。反論するなら反論すればいい。理性のたがは、とうにはずれている。長年、他者とぶつかることを避けて来たが、相手を完膚なきまでにたたきのめす言葉は、いつでも用意していた。
「いい気になるなよ、森。ふだんおまえに言い返さなかったのは、馬鹿を相手にするほど俺は暇じゃないからだ」
牧瀬が一歩踏み込む。森の巨体が横に跳び退った。運動神経が鈍そうな森のどこに、そんな俊敏さが隠されていたのだろう。牧瀬は森を見て冷笑した。
「副館長」
呼ばれて副館長の体も小さくはねた。おびえたように牧瀬を見ている井上。牧瀬はバインダーを副館長に手渡すと、そのまま出口に向かった。扉を押し開くと、ぶつかりそうな位置に工藤が立っていた。
牧瀬の体が凍りついた。
「牧瀬さん……」
牧瀬を見る工藤の瞳に耐えきれず思わずそらした。ぎくしゃくと左右に出した足は、そのまま速度を増す。
聞かれていた? ひどい言葉を吐く自分を。工藤のまえでは、ことさら年上であることを意識して振る舞っていたのに。さっきの醜態ときたらどうだ? いくらいけ好かない奴とはいえ、森に浴びせた暴言の数々。思っていても、口にしないのが大人の暗黙の了解だ。それを無視して、牧瀬は森を罵倒した。
怒り……それは森に対してではない。では何に対して? 裏切りのように感じたのだ。和真が結婚していることに。
自分の傷はまだ癒えていない。まだ和真を忘れられずにいる。標本箱の最後のスペースをあけたまま、自分は和真と離れてからずっとひとりで過ごして来たのに。
傷を抱えたまま、生きて来たのに。
牧瀬は、公園の奥へ奥へと進んだ。温かく蒸らされた土の匂いと、花の甘い香りが体を包む。日差しはあくまで明るい。けれど体がふるえる。それは久々に感情を全開にして怒りを爆発させたからだ。激しい動悸が体全体をゆらす。
「牧瀬さん!」
五分咲きの枝垂れ桜の下で、工藤に腕を掴まれ牧瀬は立ち止まったが、瞳は堅く閉じた。
「離せよ。十時の続きなら、後でだ」
「そんな……」
「離せ、ひとりになりた……い」
言い終わらぬうちに、工藤に抱きしめられていた。
視界いっぱいに工藤の広い肩が広がる。牧瀬はスーツのうえからかかる、工藤の腕のあまりの強さに言葉を失った。息が止まる。うなじに工藤のほおがぶつかったとたん、牧瀬の血が逆流した。
「!」
わずかに触れ合った肌の熱さに、牧瀬は恐怖した。思わず両手で思いきり工藤の胸を突き飛ばした。工藤の腕があっけないほど簡単にほどける。よろめいて倒れたのは牧瀬のほうだった。
「辛そうだったから……牧瀬さん。森さんにあんな事を言いながら、泣きそうだったから」
桜の根元にぶざまに座り込む牧瀬の前に、工藤は静かに膝を折った。
「泣くかよ……」
その言葉に、工藤は眉を寄せると首を横にふった。不意に工藤の腕が牧瀬にのびる。
銀の指輪をはめた、左手。
思うより先に、牧瀬の体が工藤の手を拒絶した。
「工藤!」
語気を荒げた牧瀬に、工藤の動きが止まる。牧瀬は根元にうずくまり、頭を両腕の中に抱き込んだ。
「ひとりにしてくれ!」
牧瀬の名を呟く工藤の声が聞こえた。牧瀬は目をきつく閉じた。消えてくれ、いますぐ。これいじょう、惨めな自分を見ないでほしい。
工藤の視線を感じる。工藤の気配を感じる。工藤は牧瀬を慰めてくれるだろう。けれど、今は不用意に優しくなんかして欲しくない。
やがて工藤はあきらめたように牧瀬の前から立ち去った。芝を踏む足音が遠ざかっていく。牧瀬は目をつぶったまま、その音を聞いていた。
工藤、おまえは俺となんかつきあうな。おまえに相応しい『友人』と遊べ。
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