「赤い瞳に誘われて」

はひ〜

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第一話(真紅の瞳)

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ここはヴァンパイアと人間が共存して生きる世界。この世界ではヴァンパイアは世間一般的に地位が高く、人間を番にして血を飲んで生活している。逆に人間は地位が低くて、おまけにIQもヴァンパイアには劣る。そんな人間が生き延びる方法はというとヴァンパイアに気に入られて番になるか、もしくは番を持たないヴァンパイアが使用する血液パックの血液を売って生計を立てて生きることの二つくらいだ。しかし血液パックはかなり体力を消耗し若くして死ぬ人間の確率は高い。そうなるとやはりヴァンパイアに取り入る人間が世間一般的には多いのだ。そんな極端な格差により生活はままならない。そこで人間は自ら進化し、男女問わず妊娠できるようになったのだ。お陰で人口は保たれている。言わば持ちつ持たれつの関係なのである。
そんな中、ヴァンパイア嫌いなキリエ・リーヴスとヴァンパイア族の王である、アルヴェルト・セシールがひょんなことから出会うのであった…。

俺はキリエ・リーヴス、この街で血液パックを売って暮らしている人間だ。俺の両親は幼い頃にヴァンパイアに殺されている。原因は
血液パックを切らしたヴァンパイアに襲われてしまったことだった。それ以来俺はヴァンパイアを嫌っている。今やっている血液パックの提供もヴァンパイアに手を貸しているようで本当は嫌だ。しかしこうでもしないと生計を立てられないのは事実だ。

おい、そこの人間。おれとこいつにパックを4つもらおう。

はい…。まいど。

ヒソヒソ何なんだあの人間ヒソヒソこっちはヴァンパイアだってのに愛想がないな。

フッまぁ、あいつら金がないからパックを売ってるんだろ。

まあ、そうかハハハ。

(うるさいやつらだ。買ってさっさと帰ってくれりゃいいものを。こっちはこんな寒空に屋台出して頑張って商売してるんだ。バカにするなんて本当に許せない。)

皆のもの!聞け!

(端正な住宅街に響いたのは、この国の王からの朗報であった。拡声器で広がる声はとてもうるさく市内全体に響き渡る。王というのはもちろんヴァンパイアだ。昔は人間の王もいたようだが、ヴァンパイアよって制圧された。)

「只今より、戴冠式が始まる。ヴァンパイア、人間問わず皆参加するように。これは国王権限である!」

(あぁ、そうか王が引退して王子が王になるのか、この前新聞で読んだな。国王権限だしいかなきゃだめだよな…。しょうがない。行くか。)

よぉキリエ!

(こいつは幼馴染のマシュー。俺とは違い、番のヴァンパイア絶賛大募集している男だ。そしてその相手を見つけるために城で掃除係をしている)

ああ、マシュー。城にお呼ばれだってよ。一緒に行こうぜ。

ああ、もちろんだ。俺は番探しも兼ねているから途中で解散な!

あぁ、わかってるよ。

2人で城に向かおうとする時にはすでに周りに人の姿はなかった。みな城へ向かってしまったようだ。城の方向には人だかりがある。みな参加しなければいけないが、マシューのように参加すれば相手を見つけられるチャンスがある。まぁ、俺は相手なんて死んでもいらないけど。

じゃ!おれは番探しするから!

おう、頑張れよー。
(心無い返事をしながら俺は進んだ。)

城の門を潜ると神聖な音楽が流れてきた、漆黒の壁の装飾にとてもマッチしており、とても良い雰囲気になっている。しかし人間やヴァンパイアが集まり、とても混んでいるので気分は最悪だ。

戴冠式開会!

その掛け声と同時に王たちご一行がテラスに現れた。皆感性をあげ、旗を振ったり手を上げて喜んでいる。

何が楽しくてそんなお祭り騒ぎをしているのかわからず、人混みの中、ため息を漏らすために顔を上げた。

その時テラスにいる人物とピタリと目が合った。

それは血が渇いて濃度の濃くなった赤とその瞳を汚すことなく際立てている黒い髪をもつ、一際目立つ人物だった。

うぐっ。
(な、!なんだこれ!?胸が苦しい身体中の血液が煮えるようだ!)

ゲホっゲホゴホ。

隣にいた人間 大丈夫ですか?気分が悪いんですか?

ゲホっゲホゴホ。

だ、大丈夫です。

人混みを避けながらなんとか城を抜け出した俺は家に向かった。

はぁ、ハァ。はぁ。
(苦しい、何なんだこれ。やはり、血液パックをやりすぎたせいか?それとも病気か、、。どちらにせよ治せるような金はない。一先ず家に帰ろう。)

ドスっ。

ぁ、すみません。
(こう気分が悪いと不注意になってしまうな。)

はぁ、はぁ。

大丈夫ですか?

は、はい。大じょう…。

ドクッ。

顔を見上げたその時、先ほどより大きく胸が締まった。俺はすぐにその意味がわかった。なぜなら、それは城で目が合った男が目の前に佇んでいたからだった。

うわぁ……。く、苦しい。

(な、何なんだ。)

男が迫ってきて路地裏へ連れて行かれる。

い、いゃ。はなしゲホゴホ。

んんっ!

路地裏へ着いたと同時にキスをされた。口の中を男の舌が入ってくる。唾液を吸われつつ共に舌を噛まれた。

ぷはぁ!いっ!?痛い

こら、こっち向いて。

んんぅ。いや!

んぅ、んんぅ。っ!?

どこ触って!

ん?ここ。

いや!やだ!

ふふ、ほら、こっち向いて。

んんぅうう。んっ、んっぅ。
(キスをされながら大事な場所に指を入れられる。)

んんっうう、ヤダァ。

でも、もう咳治ったでしょ。

んっぅ。あっ。た、確かに。

苦しかったのは俺が命令したからだよ、解除したから苦しくないね。よかったねっ。

んんっ!
その言葉と同時に男のものが自身に侵入してきたのがわかった。
キリエは初めてであることから快楽とは程遠く、あそこからは血が出ていた。

あっ!ぁぁあぁあ。

こらこら、大きい声出さない。
いくら路地裏でも周りの人に聞こえるよ。

チュッ。くちゅ。

んんっう。
(さっきから舌噛まれて痛い。なんか歯がすごい尖ってそうだし。口の中で血でいっぱいだ。けど気持ちぃ。)

はぁ、やっぱり美味しい。

(ん?美味しい。美味しいと感じるということは。まさか……人間じゃない。それはそうか。あの城のテラスにいたんだ。王室関係者で間違いないだろう。何でこんな大事なことを考えていなかったんだ。)

お、お前。王室関係者だな?!

?当たり前でしょ?

まさか俺のこと誰だか分かってない?

知らねぇよ!いきなり目合わせてきたと思ったら心臓いてぇし、挙げ句の果てに襲われるし。何がしてぇんだ?!

ふふ、まさか僕に気づいていなかったなんて。察しがいいのに、飛んだお馬鹿さんなんだね、君は。

んだとこの野郎!?っていうかこれ抜け!

礼儀がなってないねっ

ぅあぁ!んぁぁあああ!
(そのまま俺は気を失ってしまった。)
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