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第六話(気持ち)
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そういうば君まだ、僕の事わかっていないんだね。
え、うん。ウィルさんも、お前も教えてくれないし。
じゃあ3日前の新聞を読んでご覧。はい、これ。
(なになに、この度戴冠式にて王から王子へと王冠が受け渡りました。新世代の王のアルベルト・セシール様は大変お美しく、民衆に手を振られていました。しかし未だ、お相手がいないご様子。…っと、アル、アルベルト?)
まっ!まさか!?お前!
ふふ、やっと気づいたかぁ。
かなり遅かったねぇ。
まさか、王子だったとは…。
今はもうこの国の王だよ。
そ、そっか。
で?知れたみたいだけどどうするの?
どうするも何もこっちが聞きたい!なんでこんな重要なこと話さなかった!
だって僕のこと知らない者なんて初めて見たから、可愛くてつい。
お前本当にバカだろ!?それにもう番になってしまったし。こんなこともっと早く知ってたら…。
知ってたらどうしてたの。
もっと早く自害してた!!
は?自害?何言ってんの?そんなことさせないよ。っていうかそんなことしようとしてたら、できないような体にしてやるから。手や足、生きる上で最低限の部位だけ残してキリエの全部俺だけのものにする。
……。ご、ごめ、ごめんなさい。
次言ったら本当にやるからね。
………っ!
返事は?
……………はい。
(急に怖い瞳でそう言われて一気に血の気が引いた。)
それからというものアルヴェルトはキリエから離れることを惜しんだ。首輪をつけられ、毎晩辱めを受ける日々。そしてアルヴェルトの仕事の時や食事時、風呂など。挙げ句の果てにトイレまで着いてこようとする始末。…俺があんなこと言ってしまったから。
ウィル キリエ様、大丈夫でしょうか?
他の使用人たち さぁ、どうだろうなぁ。あれだけ執着されれば息苦しいのは我々ヴァンパイアでもわかるな。
ウィル ですよねぇ。この前だって外をぼんやりと見られていましたし。このままだとキリエ様がストレスで死んでしまいます!
他の使用人たち そうだ!俺たちで仲直りできるように何か策を作ろうじゃないか!
他の使用人たち それがいいな!
ウィル いいですね!
コンコン
アルベルト様、キリエ様。ウィルです。入りますね。
………ぁぁ。ウィルか、入れ。
お仕事中失礼します。本日はお二人に御用がありまして、。
本当にお仕事中不躾ですが、よろしければ御休憩にお二人で裏山に行かれてはいかがですか?
え?
今城の中の裏山に行くと綺麗な花が咲いているんです。キリエ様も、城の中ですので大丈夫ですよね?
………そうだな。
…………。いい、のか?
ああ。僕も一緒に行こう。
そしたら、お言葉に甘えます。
はい!ぜひ!
鼻に抜ける色とりどりのお花の匂い。それに負けじと葉の清らかな匂いがキリエやその場にいたアルヴェルトを包み込んだ。
………ウィルさんはどうしたの?
……あぁ、ウィルなら城で掃除の手伝いをしているよ。
……そっか。
(あの日からなんとなく気まずい雰囲気が2人を縛っているが、一生このままはなんだか気に触る。嫌な奴だとは思うが、同時にいい奴とも思う瞬間がある。俺にとってはそこが難しいところなのだろう。ヴァンパイアに両親を殺されてからこれまで、本当に許せなかったが、ウィルさんやアルヴェルトに出会ったことで少しヴァンパイアに対する固定概念は変化したと言える。……)
………あ、あの。
ん?
俺、。
うん。
俺さ、昔両親をヴァンパイアに殺されてからヴァンパイアが大嫌いで、でも生きるためには一生血液パックを売って1人で生活しなきゃいけなくて!でも売るのもヴァンパイアに加担するような気がして、それも嫌で…。
うん。
でも、お前やウィルさんに会ってからヴァンパイアに対する気持ちが変わっていったんだ………。
だから、まだ無理矢理にされたこととか色々許せないことは多いけど。俺は、今の俺はお前の事が好きだ。
…………。
な、なんか言えよ。恥ずかしい、。
…ありがとう。僕も、いや。俺もキリエのこと愛してる。
っ!お、俺は愛してはない!スキって言っただけだ!
じゃあ、キリエの好きが愛してるに変わるまでは待ってあげる。
な、!何を待つつもりだよ?!
ふふ、察しのいいキリエならわかるでしょ?「け」から始まって「ん」で終わることだよ。
……ま!まさか!?
ふふ、頑張ってねキリエ。
ま、まじか。
(内心驚いたが、気持ちが変わるのはそう遅くはないと思ってしまった俺がいた。)
その後アルヴェルト様とキリエ様は愛でたくご結婚されて、幸せな日々を送るこのになりましたとさ。めでたしめでたし。
え、うん。ウィルさんも、お前も教えてくれないし。
じゃあ3日前の新聞を読んでご覧。はい、これ。
(なになに、この度戴冠式にて王から王子へと王冠が受け渡りました。新世代の王のアルベルト・セシール様は大変お美しく、民衆に手を振られていました。しかし未だ、お相手がいないご様子。…っと、アル、アルベルト?)
まっ!まさか!?お前!
ふふ、やっと気づいたかぁ。
かなり遅かったねぇ。
まさか、王子だったとは…。
今はもうこの国の王だよ。
そ、そっか。
で?知れたみたいだけどどうするの?
どうするも何もこっちが聞きたい!なんでこんな重要なこと話さなかった!
だって僕のこと知らない者なんて初めて見たから、可愛くてつい。
お前本当にバカだろ!?それにもう番になってしまったし。こんなこともっと早く知ってたら…。
知ってたらどうしてたの。
もっと早く自害してた!!
は?自害?何言ってんの?そんなことさせないよ。っていうかそんなことしようとしてたら、できないような体にしてやるから。手や足、生きる上で最低限の部位だけ残してキリエの全部俺だけのものにする。
……。ご、ごめ、ごめんなさい。
次言ったら本当にやるからね。
………っ!
返事は?
……………はい。
(急に怖い瞳でそう言われて一気に血の気が引いた。)
それからというものアルヴェルトはキリエから離れることを惜しんだ。首輪をつけられ、毎晩辱めを受ける日々。そしてアルヴェルトの仕事の時や食事時、風呂など。挙げ句の果てにトイレまで着いてこようとする始末。…俺があんなこと言ってしまったから。
ウィル キリエ様、大丈夫でしょうか?
他の使用人たち さぁ、どうだろうなぁ。あれだけ執着されれば息苦しいのは我々ヴァンパイアでもわかるな。
ウィル ですよねぇ。この前だって外をぼんやりと見られていましたし。このままだとキリエ様がストレスで死んでしまいます!
他の使用人たち そうだ!俺たちで仲直りできるように何か策を作ろうじゃないか!
他の使用人たち それがいいな!
ウィル いいですね!
コンコン
アルベルト様、キリエ様。ウィルです。入りますね。
………ぁぁ。ウィルか、入れ。
お仕事中失礼します。本日はお二人に御用がありまして、。
本当にお仕事中不躾ですが、よろしければ御休憩にお二人で裏山に行かれてはいかがですか?
え?
今城の中の裏山に行くと綺麗な花が咲いているんです。キリエ様も、城の中ですので大丈夫ですよね?
………そうだな。
…………。いい、のか?
ああ。僕も一緒に行こう。
そしたら、お言葉に甘えます。
はい!ぜひ!
鼻に抜ける色とりどりのお花の匂い。それに負けじと葉の清らかな匂いがキリエやその場にいたアルヴェルトを包み込んだ。
………ウィルさんはどうしたの?
……あぁ、ウィルなら城で掃除の手伝いをしているよ。
……そっか。
(あの日からなんとなく気まずい雰囲気が2人を縛っているが、一生このままはなんだか気に触る。嫌な奴だとは思うが、同時にいい奴とも思う瞬間がある。俺にとってはそこが難しいところなのだろう。ヴァンパイアに両親を殺されてからこれまで、本当に許せなかったが、ウィルさんやアルヴェルトに出会ったことで少しヴァンパイアに対する固定概念は変化したと言える。……)
………あ、あの。
ん?
俺、。
うん。
俺さ、昔両親をヴァンパイアに殺されてからヴァンパイアが大嫌いで、でも生きるためには一生血液パックを売って1人で生活しなきゃいけなくて!でも売るのもヴァンパイアに加担するような気がして、それも嫌で…。
うん。
でも、お前やウィルさんに会ってからヴァンパイアに対する気持ちが変わっていったんだ………。
だから、まだ無理矢理にされたこととか色々許せないことは多いけど。俺は、今の俺はお前の事が好きだ。
…………。
な、なんか言えよ。恥ずかしい、。
…ありがとう。僕も、いや。俺もキリエのこと愛してる。
っ!お、俺は愛してはない!スキって言っただけだ!
じゃあ、キリエの好きが愛してるに変わるまでは待ってあげる。
な、!何を待つつもりだよ?!
ふふ、察しのいいキリエならわかるでしょ?「け」から始まって「ん」で終わることだよ。
……ま!まさか!?
ふふ、頑張ってねキリエ。
ま、まじか。
(内心驚いたが、気持ちが変わるのはそう遅くはないと思ってしまった俺がいた。)
その後アルヴェルト様とキリエ様は愛でたくご結婚されて、幸せな日々を送るこのになりましたとさ。めでたしめでたし。
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