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第8章
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第8章
年老いの医者 うむ。これは妊娠じゃ。
………そう、ですか。(やっぱり、そうだったんだ。あの時お互い発情していたから避妊なんてしていなかった。だからこういったこともあるかもしれないと考えたこともあった。けど、いざそうだと言われると………)
年老いの医者 なんだい?その様子だと訳ありかい?
……は、はい。
年老いの医者 理由は聞かんで置くがな。この子はどうするんじゃ?
………………。
年老いの医者 まさか、見捨てるんじゃないだろうね?たかが子供だと思っても大間違いさ、大きくなるに連れ親に似てくるってもんよ。その奇跡のような成長過程をお前は見逃しても良いのか?ましてや腹を痛めて産んだ我が子を裏切るのか?
…っ。ぅ。うぅ。ひっく。ぼ、ぼくこの子のこと育てます。絶対に裏切りません。
年老いの医者 うむ、それでいい。それでいいのじゃ。わしもできる限りお前たちを補助してやろう。いいな?
はい、。よろしくお願いします!
それから医者のお婆さんの力もあり、出産は上手くいった。元気な男の子で父子共に健康だ。名前はウィリアムにした。昔から長い名前に憧れていたし、この子にピッタリだと思った。出産してからその後の経過観察ということもあり、お婆さんとは週一回会う約束をしている。いつも山の途中にあるカフェで落ち合い小一時間話すのだ。
お婆さん 最近は調子はどうだい?
出産してから半年、この子と元気にやってるよ!これも全部お婆さんのおかげです!
お婆さん 私は大したことはしていないさ。こうしていると、孫ができたみたいでなんとも私は嬉しいんだ。だから定期的にこうやって会っておくれ。
はい!それはもちろん!僕も話し相手がいないので本当にお婆さんが頼りですから、毎週時間を作っていただけるのがとても嬉しいんです!
お婆さん そうかい。んじゃそろそろ天気が変わるようだから私は帰るよ。あんたも早いうち帰りな。
はい、そうします!また1週間後!
お婆さん うむ。
カランカラン~
残りのお茶を飲み干してから、僕は帰ることにした。
いつものように山を登り、飲水を組んでから家の中へ入ろうと、バケツを掴んだ時に何か異変を感じた。それと言って変わった物は目に入らなかったが、何かいつもと違う雰囲気だ。不可解に思いながらもバケツはその場に置き、ウィリアムを抱きしめながら前へと進んだ。
ガチャッ
家の中はしんみりしていて何ら変わつている様子はなかった。
なぁ~んだ。
(焦って損したぁ。強盗か何かかと思っちゃったよ。そうと分かれば安心だ。ウィリアムを寝かせて夜ご飯の支度でもするか。)
僕は自室に向かい、揺り籠にウィリアムを乗せた。すると先程自分たちが入ってきた玄関からガチャリと扉の開く音が聞こえた。
その時僕は振り返ることなく、誰がその扉を開けたのかわかってしまった。否、わからされと言っても過言では無いだろう。そう、それは懐かしい。半年前に1度、一夜だけ嗅いだことのある甘い香りだった。頭の置くまで届いて痺れるような熟した薔薇の香り。
自室の扉を開ける。
年老いの医者 うむ。これは妊娠じゃ。
………そう、ですか。(やっぱり、そうだったんだ。あの時お互い発情していたから避妊なんてしていなかった。だからこういったこともあるかもしれないと考えたこともあった。けど、いざそうだと言われると………)
年老いの医者 なんだい?その様子だと訳ありかい?
……は、はい。
年老いの医者 理由は聞かんで置くがな。この子はどうするんじゃ?
………………。
年老いの医者 まさか、見捨てるんじゃないだろうね?たかが子供だと思っても大間違いさ、大きくなるに連れ親に似てくるってもんよ。その奇跡のような成長過程をお前は見逃しても良いのか?ましてや腹を痛めて産んだ我が子を裏切るのか?
…っ。ぅ。うぅ。ひっく。ぼ、ぼくこの子のこと育てます。絶対に裏切りません。
年老いの医者 うむ、それでいい。それでいいのじゃ。わしもできる限りお前たちを補助してやろう。いいな?
はい、。よろしくお願いします!
それから医者のお婆さんの力もあり、出産は上手くいった。元気な男の子で父子共に健康だ。名前はウィリアムにした。昔から長い名前に憧れていたし、この子にピッタリだと思った。出産してからその後の経過観察ということもあり、お婆さんとは週一回会う約束をしている。いつも山の途中にあるカフェで落ち合い小一時間話すのだ。
お婆さん 最近は調子はどうだい?
出産してから半年、この子と元気にやってるよ!これも全部お婆さんのおかげです!
お婆さん 私は大したことはしていないさ。こうしていると、孫ができたみたいでなんとも私は嬉しいんだ。だから定期的にこうやって会っておくれ。
はい!それはもちろん!僕も話し相手がいないので本当にお婆さんが頼りですから、毎週時間を作っていただけるのがとても嬉しいんです!
お婆さん そうかい。んじゃそろそろ天気が変わるようだから私は帰るよ。あんたも早いうち帰りな。
はい、そうします!また1週間後!
お婆さん うむ。
カランカラン~
残りのお茶を飲み干してから、僕は帰ることにした。
いつものように山を登り、飲水を組んでから家の中へ入ろうと、バケツを掴んだ時に何か異変を感じた。それと言って変わった物は目に入らなかったが、何かいつもと違う雰囲気だ。不可解に思いながらもバケツはその場に置き、ウィリアムを抱きしめながら前へと進んだ。
ガチャッ
家の中はしんみりしていて何ら変わつている様子はなかった。
なぁ~んだ。
(焦って損したぁ。強盗か何かかと思っちゃったよ。そうと分かれば安心だ。ウィリアムを寝かせて夜ご飯の支度でもするか。)
僕は自室に向かい、揺り籠にウィリアムを乗せた。すると先程自分たちが入ってきた玄関からガチャリと扉の開く音が聞こえた。
その時僕は振り返ることなく、誰がその扉を開けたのかわかってしまった。否、わからされと言っても過言では無いだろう。そう、それは懐かしい。半年前に1度、一夜だけ嗅いだことのある甘い香りだった。頭の置くまで届いて痺れるような熟した薔薇の香り。
自室の扉を開ける。
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