8 / 9
第8章
しおりを挟む
第8章
年老いの医者 うむ。これは妊娠じゃ。
………そう、ですか。(やっぱり、そうだったんだ。あの時お互い発情していたから避妊なんてしていなかった。だからこういったこともあるかもしれないと考えたこともあった。けど、いざそうだと言われると………)
年老いの医者 なんだい?その様子だと訳ありかい?
……は、はい。
年老いの医者 理由は聞かんで置くがな。この子はどうするんじゃ?
………………。
年老いの医者 まさか、見捨てるんじゃないだろうね?たかが子供だと思っても大間違いさ、大きくなるに連れ親に似てくるってもんよ。その奇跡のような成長過程をお前は見逃しても良いのか?ましてや腹を痛めて産んだ我が子を裏切るのか?
…っ。ぅ。うぅ。ひっく。ぼ、ぼくこの子のこと育てます。絶対に裏切りません。
年老いの医者 うむ、それでいい。それでいいのじゃ。わしもできる限りお前たちを補助してやろう。いいな?
はい、。よろしくお願いします!
それから医者のお婆さんの力もあり、出産は上手くいった。元気な男の子で父子共に健康だ。名前はウィリアムにした。昔から長い名前に憧れていたし、この子にピッタリだと思った。出産してからその後の経過観察ということもあり、お婆さんとは週一回会う約束をしている。いつも山の途中にあるカフェで落ち合い小一時間話すのだ。
お婆さん 最近は調子はどうだい?
出産してから半年、この子と元気にやってるよ!これも全部お婆さんのおかげです!
お婆さん 私は大したことはしていないさ。こうしていると、孫ができたみたいでなんとも私は嬉しいんだ。だから定期的にこうやって会っておくれ。
はい!それはもちろん!僕も話し相手がいないので本当にお婆さんが頼りですから、毎週時間を作っていただけるのがとても嬉しいんです!
お婆さん そうかい。んじゃそろそろ天気が変わるようだから私は帰るよ。あんたも早いうち帰りな。
はい、そうします!また1週間後!
お婆さん うむ。
カランカラン~
残りのお茶を飲み干してから、僕は帰ることにした。
いつものように山を登り、飲水を組んでから家の中へ入ろうと、バケツを掴んだ時に何か異変を感じた。それと言って変わった物は目に入らなかったが、何かいつもと違う雰囲気だ。不可解に思いながらもバケツはその場に置き、ウィリアムを抱きしめながら前へと進んだ。
ガチャッ
家の中はしんみりしていて何ら変わつている様子はなかった。
なぁ~んだ。
(焦って損したぁ。強盗か何かかと思っちゃったよ。そうと分かれば安心だ。ウィリアムを寝かせて夜ご飯の支度でもするか。)
僕は自室に向かい、揺り籠にウィリアムを乗せた。すると先程自分たちが入ってきた玄関からガチャリと扉の開く音が聞こえた。
その時僕は振り返ることなく、誰がその扉を開けたのかわかってしまった。否、わからされと言っても過言では無いだろう。そう、それは懐かしい。半年前に1度、一夜だけ嗅いだことのある甘い香りだった。頭の置くまで届いて痺れるような熟した薔薇の香り。
自室の扉を開ける。
年老いの医者 うむ。これは妊娠じゃ。
………そう、ですか。(やっぱり、そうだったんだ。あの時お互い発情していたから避妊なんてしていなかった。だからこういったこともあるかもしれないと考えたこともあった。けど、いざそうだと言われると………)
年老いの医者 なんだい?その様子だと訳ありかい?
……は、はい。
年老いの医者 理由は聞かんで置くがな。この子はどうするんじゃ?
………………。
年老いの医者 まさか、見捨てるんじゃないだろうね?たかが子供だと思っても大間違いさ、大きくなるに連れ親に似てくるってもんよ。その奇跡のような成長過程をお前は見逃しても良いのか?ましてや腹を痛めて産んだ我が子を裏切るのか?
…っ。ぅ。うぅ。ひっく。ぼ、ぼくこの子のこと育てます。絶対に裏切りません。
年老いの医者 うむ、それでいい。それでいいのじゃ。わしもできる限りお前たちを補助してやろう。いいな?
はい、。よろしくお願いします!
それから医者のお婆さんの力もあり、出産は上手くいった。元気な男の子で父子共に健康だ。名前はウィリアムにした。昔から長い名前に憧れていたし、この子にピッタリだと思った。出産してからその後の経過観察ということもあり、お婆さんとは週一回会う約束をしている。いつも山の途中にあるカフェで落ち合い小一時間話すのだ。
お婆さん 最近は調子はどうだい?
出産してから半年、この子と元気にやってるよ!これも全部お婆さんのおかげです!
お婆さん 私は大したことはしていないさ。こうしていると、孫ができたみたいでなんとも私は嬉しいんだ。だから定期的にこうやって会っておくれ。
はい!それはもちろん!僕も話し相手がいないので本当にお婆さんが頼りですから、毎週時間を作っていただけるのがとても嬉しいんです!
お婆さん そうかい。んじゃそろそろ天気が変わるようだから私は帰るよ。あんたも早いうち帰りな。
はい、そうします!また1週間後!
お婆さん うむ。
カランカラン~
残りのお茶を飲み干してから、僕は帰ることにした。
いつものように山を登り、飲水を組んでから家の中へ入ろうと、バケツを掴んだ時に何か異変を感じた。それと言って変わった物は目に入らなかったが、何かいつもと違う雰囲気だ。不可解に思いながらもバケツはその場に置き、ウィリアムを抱きしめながら前へと進んだ。
ガチャッ
家の中はしんみりしていて何ら変わつている様子はなかった。
なぁ~んだ。
(焦って損したぁ。強盗か何かかと思っちゃったよ。そうと分かれば安心だ。ウィリアムを寝かせて夜ご飯の支度でもするか。)
僕は自室に向かい、揺り籠にウィリアムを乗せた。すると先程自分たちが入ってきた玄関からガチャリと扉の開く音が聞こえた。
その時僕は振り返ることなく、誰がその扉を開けたのかわかってしまった。否、わからされと言っても過言では無いだろう。そう、それは懐かしい。半年前に1度、一夜だけ嗅いだことのある甘い香りだった。頭の置くまで届いて痺れるような熟した薔薇の香り。
自室の扉を開ける。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる