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研究所 2
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僕も窓から見た。
一つ下のフロアにあるだろう部屋に、十数人の人がいた。
真ん中に透明の蓋のついた箱のようなものがあった。
「あの箱のようなものは?」
「あの中に肉体を入れます。あの中は特殊な液体で満たされています。血の交換、交換と言っても今ある血に混ぜると言った方が正しいですね。それを体の中に取り入れながら、鼻や耳、足と指先等に装置を取り付けて、データを流し込みます」
「えっ!頭を切ったりしないんですか?」
「データを送るだけなので、肉体を傷つけるようなことはしません」
「ちなみに、何人くらい?」
「現在の所、3人です。一番初めにやった方は、かれこれ4年経ちますかね。今も元気に生活しています」
「そうなんですね」と言ったものの、僕が死んだ後のことだ。僕が気にしても仕方がない。
「1カ月だけ待ってくれますか?逃げも隠れもせずに、ここで自殺します」
「分か・・・」春夏冬さんが言い始めた時に、僕達が入ってきたドアが開いた。
僕達が振り向くと、初めに入ってきたのは若い女性だった。その後、黒いスーツを着たサングラスの男達が数人入ってきた。
「春夏冬、よくやったわ!」と女性はとても嬉しそうに言った。
「お嬢様、どうして!昨日の朝、アメリカに立ったはずでは?」春夏冬は狼狽えながら言った。
「春夏冬が今日その子供を連れてくるのは聞いていたわ。だから、行ったふりをしたの」
「なんてことを・・・」春夏冬さんの顔が悔しそうに歪んだ。
「春夏冬さん・・・」僕は不安な声を出した。
「その子を渡しなさい」と女性は命令口調で言った。
「ダメです」と春夏冬さんは僕の前に立った。
「はぁ?執事であるお前が、そんなこと言えると思ってるの?」
「一ヶ月、一ヶ月、お待ち下さい。この子が約束してくれました。だから、今日のところはお願いします。帰してください」
「はぁ~、やっと白虎に会えるのよ。待てるわけないじゃない」と女性は呆れた声で言った。
「この子は、まだ生きてるんです!データを入れたら、死んでしまいます!」
「そんなの誰も気にしないわよ。そもそも自殺しようとしてたんでしょ?親には数億も渡せば、大喜びよ。親孝行な子供だって」
「これは殺人ですよ!」春夏冬は怒りを込めて言った。
「はいはい、そもそも白虎を殺したのは私よ。それでも捕まってない。お金と権力さえあれば、何とでもなるわよ」
「お嬢様、お願いです。一ヶ月お待ち下さい!」
「あぁ!面倒かけさせないで!」と女性が言うと、黒いスーツの男達が近づいてきた。
「青龍さん、逆のドアに走ってください。これ」とカードを渡してきた。
僕は受け取って、
「春夏冬さんは?」
「私は大丈夫です。早く!」
僕は通路の先にあるドアに走り始めた。
男達が走る足音を背中で聞いた。しかし、それはすぐに止んだ。
振り返ると、春夏冬さんが3人の男達と戦っていた。
「凄っ!」と思ったが、更に男がいて、その脇を通り抜けてきた。
「青龍さん、早く!」と春夏冬の声が聞こえた。
僕はまた走り始めた。
カードを読ませてドアを開き、新しい廊下に出た。
「どっちだ?」しかし、迷ってる暇はない。右に向かった。
途中にあるドアを見たら、カードを読み込ませる機械がない。ドアノブを触ってみたが、動かない。
「くそっ!」
すると、下に降りる階段があった。僕は降りていった。
しかし、階段の先には通路がなかった。ドアしかない。
後ろからは走ってくる音がした。
「仕方ない!」とカードを読み見込ませる機械に当てたらドアが横に開いた。
一つ下のフロアにあるだろう部屋に、十数人の人がいた。
真ん中に透明の蓋のついた箱のようなものがあった。
「あの箱のようなものは?」
「あの中に肉体を入れます。あの中は特殊な液体で満たされています。血の交換、交換と言っても今ある血に混ぜると言った方が正しいですね。それを体の中に取り入れながら、鼻や耳、足と指先等に装置を取り付けて、データを流し込みます」
「えっ!頭を切ったりしないんですか?」
「データを送るだけなので、肉体を傷つけるようなことはしません」
「ちなみに、何人くらい?」
「現在の所、3人です。一番初めにやった方は、かれこれ4年経ちますかね。今も元気に生活しています」
「そうなんですね」と言ったものの、僕が死んだ後のことだ。僕が気にしても仕方がない。
「1カ月だけ待ってくれますか?逃げも隠れもせずに、ここで自殺します」
「分か・・・」春夏冬さんが言い始めた時に、僕達が入ってきたドアが開いた。
僕達が振り向くと、初めに入ってきたのは若い女性だった。その後、黒いスーツを着たサングラスの男達が数人入ってきた。
「春夏冬、よくやったわ!」と女性はとても嬉しそうに言った。
「お嬢様、どうして!昨日の朝、アメリカに立ったはずでは?」春夏冬は狼狽えながら言った。
「春夏冬が今日その子供を連れてくるのは聞いていたわ。だから、行ったふりをしたの」
「なんてことを・・・」春夏冬さんの顔が悔しそうに歪んだ。
「春夏冬さん・・・」僕は不安な声を出した。
「その子を渡しなさい」と女性は命令口調で言った。
「ダメです」と春夏冬さんは僕の前に立った。
「はぁ?執事であるお前が、そんなこと言えると思ってるの?」
「一ヶ月、一ヶ月、お待ち下さい。この子が約束してくれました。だから、今日のところはお願いします。帰してください」
「はぁ~、やっと白虎に会えるのよ。待てるわけないじゃない」と女性は呆れた声で言った。
「この子は、まだ生きてるんです!データを入れたら、死んでしまいます!」
「そんなの誰も気にしないわよ。そもそも自殺しようとしてたんでしょ?親には数億も渡せば、大喜びよ。親孝行な子供だって」
「これは殺人ですよ!」春夏冬は怒りを込めて言った。
「はいはい、そもそも白虎を殺したのは私よ。それでも捕まってない。お金と権力さえあれば、何とでもなるわよ」
「お嬢様、お願いです。一ヶ月お待ち下さい!」
「あぁ!面倒かけさせないで!」と女性が言うと、黒いスーツの男達が近づいてきた。
「青龍さん、逆のドアに走ってください。これ」とカードを渡してきた。
僕は受け取って、
「春夏冬さんは?」
「私は大丈夫です。早く!」
僕は通路の先にあるドアに走り始めた。
男達が走る足音を背中で聞いた。しかし、それはすぐに止んだ。
振り返ると、春夏冬さんが3人の男達と戦っていた。
「凄っ!」と思ったが、更に男がいて、その脇を通り抜けてきた。
「青龍さん、早く!」と春夏冬の声が聞こえた。
僕はまた走り始めた。
カードを読ませてドアを開き、新しい廊下に出た。
「どっちだ?」しかし、迷ってる暇はない。右に向かった。
途中にあるドアを見たら、カードを読み込ませる機械がない。ドアノブを触ってみたが、動かない。
「くそっ!」
すると、下に降りる階段があった。僕は降りていった。
しかし、階段の先には通路がなかった。ドアしかない。
後ろからは走ってくる音がした。
「仕方ない!」とカードを読み見込ませる機械に当てたらドアが横に開いた。
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