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これからの生活
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「小説でもあるだろ。スパイを辞めたからと言って、情報を持っていることには変わりはない。それは他の国にとって不都合であるんだ」
「あっ!」と声を上げて、その通りだと思った。
「まぁ、彼もバカじゃない。狙われていて殺されるなんてマヌケはしないよ。ちゃんと対策は講じているらしい。だから、まだ生き、おっと」床田は口を噤んだ。
「そう、私が殺すまで、彼は元気にしてたわ」と真理子があっけらかんと言った。
僕はゾッとして、身を屈めた。
「大丈夫よ。殺される理由があるから、白虎は殺されたの。あなたには、それがない。だから殺されることもないわ」と真理子は笑顔で優しく言ってきた。
「殺されなくちゃならない理由って?真理子さんは敵国のスパイなんですか?」
「そんな暇じゃないわのよ。それに、白虎のデータを残させたのは私よ。スパイをやる理由はない。まぁ、本当の理由は、もう少し大人になってからね。ウフッ」と真理子はウインクしてきた。
「まぁ、データを残してくれたお陰で、国際問題にならなかったんだけど。その辺は本人に聞いてよ。とにかく、青龍くんは、白虎さんの記憶は見れないし、多分、白虎さんも君の記憶は見れないんだろう。これからの問題は、どうやって生活していくかだ。そのあたりの決まり事を話し合おう」と床田は言った。
「えぇ~、私から提案があります」春夏冬は言った。
「青龍さんが、今の状態になっていることは、彼の両親に説明ができませんし、学校のこともあります。だから、当面は、青龍さんが今まで通りの生活を送った方がいいかと考えます」
「そんなの親にお金を渡せば・・・」と真理子は言った。
「お嬢様、親が家にいるのに転校は不自然です。少なくとも小学校を卒業するまでは、今のままの方がよろしいかと」
「分かった、分かったわ。じゃあ、こうしましょう。中学受験して寮に住むってことにする」
「えっ?中学受験?そんなの僕の頭じゃ無理です!」
「何言ってるの?白虎は何カ国語も話せるようなスパイなのよ。中学受験なんて楽勝よ。家柄も私が後継人なんだから、何の問題もないわ」
「あぁ、なるほど」と言って僕は納得した。いくら難しくても、大人の頭なら楽勝だと。
しかし、
「ちょっ、ちょっと待ってください。完全な不正じゃないですか!」
「替え玉受験なんて、よくある話よ。それに、あなたの身体が受験するんだから、バレようがないし」
なんかだんだん腹が立ってきた。
「分かりました!僕の実力で合格してみせます」といつの間にか口が動いていた。
「あら?」と言って、真理子はウットリとした目で青龍を見た。
あっ!勢いに任せて何言ってるんだ?違う!これは白虎さんが・・・。
『おい!都合の悪い時に俺を使うな!』と頭の中で声がした。
『すいません』と頭の中で謝った。周りを見回すと、春夏冬さんもとても喜んでいるようだった。
あぁ、なんか嘘だと言えない雰囲気・・・。
『おい、青龍、真理子相手によく言った。お前のこと少しは見直した。万が一の時は、俺が何とかする。安心して努力するんだ。いいな?』と頭の中で声がした。
『はい、そうします・・・』
「それでは、受験の話は、後日、ご両親には私から伝えておきますので、そろそろ帰りましょうか?」
「はい・・」
「次はいつ会える?あっ!私の部屋に泊まるとか!どう?」と真理子が楽しそうに言った。
『ちょっと代われ』
『うん、分かった』青龍は目を閉じた。
「真理子、いい加減にしろ。相手は小学生だぞ」
「白虎はもういい!」
「おまえなぁ」
「大丈夫よ、もう勃起くらいするでしょ」
『ぼっ、勃起!』と青龍は頭の中で驚いた。
「とにかくコイツがしたいと言うまでは、待ってやれ。そんな先の話じゃないと思うから」
「ホントに?ホントに?」
「あぁ」
「分かったぁ。待ってるぅ」と真理子は満面の笑顔になった。
「じゃあ、帰るぞ」
「1週間後、検査したいからまた来てくれないか?」と床田が言った。
『いいか?』と白虎は頭の中で思った。
『うん、いいよ』
「分かった。また春夏冬に頼めばいいのか?」
「はい、私がお連れします」と春夏冬は楽しそうに言った。
「私も来るからね」と真理子は言った。
「はいはい」
「あっ!」と声を上げて、その通りだと思った。
「まぁ、彼もバカじゃない。狙われていて殺されるなんてマヌケはしないよ。ちゃんと対策は講じているらしい。だから、まだ生き、おっと」床田は口を噤んだ。
「そう、私が殺すまで、彼は元気にしてたわ」と真理子があっけらかんと言った。
僕はゾッとして、身を屈めた。
「大丈夫よ。殺される理由があるから、白虎は殺されたの。あなたには、それがない。だから殺されることもないわ」と真理子は笑顔で優しく言ってきた。
「殺されなくちゃならない理由って?真理子さんは敵国のスパイなんですか?」
「そんな暇じゃないわのよ。それに、白虎のデータを残させたのは私よ。スパイをやる理由はない。まぁ、本当の理由は、もう少し大人になってからね。ウフッ」と真理子はウインクしてきた。
「まぁ、データを残してくれたお陰で、国際問題にならなかったんだけど。その辺は本人に聞いてよ。とにかく、青龍くんは、白虎さんの記憶は見れないし、多分、白虎さんも君の記憶は見れないんだろう。これからの問題は、どうやって生活していくかだ。そのあたりの決まり事を話し合おう」と床田は言った。
「えぇ~、私から提案があります」春夏冬は言った。
「青龍さんが、今の状態になっていることは、彼の両親に説明ができませんし、学校のこともあります。だから、当面は、青龍さんが今まで通りの生活を送った方がいいかと考えます」
「そんなの親にお金を渡せば・・・」と真理子は言った。
「お嬢様、親が家にいるのに転校は不自然です。少なくとも小学校を卒業するまでは、今のままの方がよろしいかと」
「分かった、分かったわ。じゃあ、こうしましょう。中学受験して寮に住むってことにする」
「えっ?中学受験?そんなの僕の頭じゃ無理です!」
「何言ってるの?白虎は何カ国語も話せるようなスパイなのよ。中学受験なんて楽勝よ。家柄も私が後継人なんだから、何の問題もないわ」
「あぁ、なるほど」と言って僕は納得した。いくら難しくても、大人の頭なら楽勝だと。
しかし、
「ちょっ、ちょっと待ってください。完全な不正じゃないですか!」
「替え玉受験なんて、よくある話よ。それに、あなたの身体が受験するんだから、バレようがないし」
なんかだんだん腹が立ってきた。
「分かりました!僕の実力で合格してみせます」といつの間にか口が動いていた。
「あら?」と言って、真理子はウットリとした目で青龍を見た。
あっ!勢いに任せて何言ってるんだ?違う!これは白虎さんが・・・。
『おい!都合の悪い時に俺を使うな!』と頭の中で声がした。
『すいません』と頭の中で謝った。周りを見回すと、春夏冬さんもとても喜んでいるようだった。
あぁ、なんか嘘だと言えない雰囲気・・・。
『おい、青龍、真理子相手によく言った。お前のこと少しは見直した。万が一の時は、俺が何とかする。安心して努力するんだ。いいな?』と頭の中で声がした。
『はい、そうします・・・』
「それでは、受験の話は、後日、ご両親には私から伝えておきますので、そろそろ帰りましょうか?」
「はい・・」
「次はいつ会える?あっ!私の部屋に泊まるとか!どう?」と真理子が楽しそうに言った。
『ちょっと代われ』
『うん、分かった』青龍は目を閉じた。
「真理子、いい加減にしろ。相手は小学生だぞ」
「白虎はもういい!」
「おまえなぁ」
「大丈夫よ、もう勃起くらいするでしょ」
『ぼっ、勃起!』と青龍は頭の中で驚いた。
「とにかくコイツがしたいと言うまでは、待ってやれ。そんな先の話じゃないと思うから」
「ホントに?ホントに?」
「あぁ」
「分かったぁ。待ってるぅ」と真理子は満面の笑顔になった。
「じゃあ、帰るぞ」
「1週間後、検査したいからまた来てくれないか?」と床田が言った。
『いいか?』と白虎は頭の中で思った。
『うん、いいよ』
「分かった。また春夏冬に頼めばいいのか?」
「はい、私がお連れします」と春夏冬は楽しそうに言った。
「私も来るからね」と真理子は言った。
「はいはい」
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