旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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2週目 1 カップルシート

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そして、更衣室でみんな着替えて、私は現地解散でいいと言われた。

体育館から離れて、優一に電話した。直ぐに電話に出た。
「何処にいるの?」

「えっ?いっ、家だよ」

「はぁ?こっちに来てたじゃない?」

「だっ、誰かと、かっ、勘違いしてるんじゃないかなぁ?」

「どうしたの?喋り方が変よ」

「なっ、なっ、何、言ぃってるのかなぁ」

「怒らないから、何処にいるの?」

「駅にいる」普通の喋り方に戻った。

「流石に一緒に電車は無理よ。降りる駅で待ってて」

「うん、分かった。早く来てね。し~ちゃん」

「今、体育館出たところだから」

「うん、気を付けてね。変な人についてかないでね」

何を言ってるんだ?
「可愛い男の子がいたら、ついて行っちゃうかも」イジワルしたくなる。

「えっ!今からそっち行く!」

「冗談だから。来たら、逃げるからね」

「ううっ!待ってる」

「大人しくしててね」

「はい」



詩織は電車に乗り、バッグの中を確認した。この前の金髪のウィッグが入っている。洗いたくて持って帰ってきていた。


優一が待つ駅で降りて、女子トイレに入った。便座を閉じて、バッグを置く。ヘアピンで髪をまとめ、ウィッグを付けて、固定した。

鏡で確認して、
「よし」とトイレを出た。

改札の前に優一が立っているのが見えた。スマホを見つめ、指を動かしている。

周りを見てみると、何人もの女性が優一を見ていた。

「はぁ~、私が行ったら、みんなどう思うのかしら」

すると、ラインが届いた。
「今、どこにいるの?本当に誰かについて行ってないよね?」

確かに、私が乗ってきた電車は10分前位に到着していた。もうすく次の電車が到着する。

「可愛いそうだな」
詩織は改札に向かった。

優一も気づいて、改札まで走ってきた。詩織が改札を出るやいなや、抱きついてきた。
「もう!来ないかと思った」

「そんな嘘はつかないから」

「し~ちゃんが、変なこと言うからいけないんだよ」

「悪かった。ほら、邪魔だから」

優一を押す。しかし、動かない。
「帰るよ」

「はい」優一が離れた。そして、左手を詩織の腰に回した。

「恥ずかしいから、止めて」

「嫌だ」

「腕組むから」

「分かった」優一が離した腕に自分の腕を入れる。

「これでいいでしょ?」

「うん」優一は嬉しそうな顔をした。

「まだ夕飯までは時間あるわね。どうする?」

「くっつきたい」

「そればっかりなら、すぐに帰るからね」

「分かったよぉ。映画でも見る?」

「珍しい」

「カップルシートっていうのがあるらしいんだ」

「分かってると思うけど、個室じゃないんだからね」

「そんなことくらい調べたよ。どういう映画が好きなの?」

「アクション系がいいかな」

「うん、分かった。行こう」




シネコンに行ったら、ちょうどアメコミのヒーローものがやっていた。

チケットを買う時、また優一が払うと駄々をこねたので、恥ずかしくなって言う通りにさせた。

ポップコーンと飲み物も優一が買い、映画館の中に入った。

カップルシートに行くと、ソファーのようになっていた。優一は隣に座ると、すぐに腰に手を回してきた。

「まだ明るいから」

「ずっと我慢したんだよ。学校でも我慢して何もしないようにしてたんだ」

「そんなの当たり前でしょ。学校でバレたら、あなたが何を言っても、お別れになるんだよ」

「分かってる。だから、我慢したんだよ」

「本当にお願いよ。学校辞めたら、アメリカに帰ることになるから」

「えっ!帰っちゃうの?」

「当たり前でしょ。生徒に手を出す先生なんて、何処の学校も雇ってくれるわけないじゃない」

「それなら、僕の奥さんになればいいじゃん」

「はぁ~、またその話するの?」

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