旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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2週目 2 ご褒美

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「いや、今はいい。ちゃんと待ってる」と優一は言った。

「はい、いい子ね。ご褒美よ」

詩織は優一の顔を手で自分の方に向け、軽く唇を重ねて離れた。
「もっと」

「いい子にできたら、もっとしてあげる」

「いい子にする」

「うん、ゆうくんはいい子だよ」詩織は優一の肩に頭を乗せて、優一の右手と自分の右手を重ねて、優一の太腿の上に置いた。

優一は腰に回していた手を上げて、優しく詩織の髪を撫でた。

「こんなことしたいと思ったのは、本当にし~ちゃんが初めてなんだ。今までは、身体に触れられるのも嫌だった」

「そっか」

フザーが鳴り、暗くなった。
「ゆうくん」詩織は呟いて顔を上げた。

優一は顔を近づけて、舌を絡めた。
スクリーンには、コミカルな動きをしたパントマイムが映っていた。

そして、また暗くなった。詩織は顔を離して、また優一の肩に頭を乗せた。

本編が始まった。
主人公が挫折を味わいながら、悪者を倒した。詩織は前のめりになりながら、夢中で見てしまった。

エンドロールが始まった。
「ふぅ~、面白かった」と呟き、詩織は優一を見た。

あっ!詩織は思わず声を上げそうになった。優一は寝ていた。

大人しくしてると思ったら。よくこの大きな音の中で寝れるわね。
でも、寝れないと言ってたから、私がいて安心したのかな?

でも、これから先、どうしたらいいのだろう?来週会うと約束すれば、本当に一週間、我慢できるのだろうか?

もし一緒に暮らしたら?私とすることばかり考えそうだ。これで受験に失敗したら、本末転倒だ。

何か方法を考えないとならない。



「ほら、起きないとチューしちゃうぞ」詩織は顔を近づけた。

「あぁっ、先生、気持ちいい」と優一が小さい声で言った。目を見ると間違いなく閉じている。

「まさか、エッチな夢ばっかり見るから、寝れなかったの?」詩織は呆れた。



照明が明るくなった。
「ほら、ゆ~くん、行くよ」と体を揺すった。

「う~ん。し~ちゃん、おはよう」

「おはようじゃないわよ。出るわよ」

「えっ?ここどこ?」

「いいから来なさい」半分以上残ってるポップコーンを持ちながら、優一の手を引っ張った。



映画館を出た。

「全く」詩織は呆れたように言った。

しかし、優一は気にせずに、
「映画面白かった?」

「面白かった」

「夢中で見てるから、邪魔しちゃ悪いと思ってたら、寝ちゃったみたい」

あっ、そうだったんだ。
「ありがとう。久しぶりに映画館なんて来たわ」

「し~ちゃんが楽しかったんなら、良かった」

「掃除と洗濯は?」

「掃除は来る前に終わった。洗濯機は1回回して干してある」

「うん、よくできました」

「ご褒美は?」

「えっ?」詩織はキョロキョロ周りを見た。

「軽くだよ」

「うん」優一は嬉しそうな顔で顔を近づけてきた。詩織も優一の体に捕まりながら背伸びをした。唇が軽く触れ、離れた。

「ありがと。そのポップコーン、持って帰るの?」

「後でちょっと味変えるの」

「ふ~ん。楽しみ」

アメリカのは更にバカでかい。だから、残った時はいつもそうしていた。

「夕飯は何食べたい?」詩織は腕を組みながら言った。

「う~ん」

「冷蔵庫の中は?」

「丁度いい感じでなくなってる」

「それならパスタにしようかな?」

「うん、そうしよう」



スーパーに着いた。

「タリアテッレのボロネーゼでいい?」

「うん」

材料を入れて、レジへと向かう途中に
「これは私が払うからね」と言った。

「えっ!別に」

「そういうの止めて。これからも2人で協力して過ごすの」

「分かった」

会計して、部屋へと向かう。
「あっ、そうだ。これからの予定はね」

「うん」

「帰って、まず洗濯機を回す。その間に、私が夕飯を作る。そして干す。順番にお風呂に入る」

「えっ!順番にって、嫌だ。一緒がいい」

「化粧は落とさないわよ」

「落としたって、全然変わんないじゃん」

「分かった。ゆうくんがいいなら、そうする。そして、別々に。フフフッ」

「何で、別々って言うんだよ」

「はいはい、一緒に寝て。明日起きたら、私と一緒にジムに行く」

「えっ?」

「私が一緒ならいいでしょ?」

「うん。でも、一緒にはできないよ」

「近くにはいるから」

「うん、分かった」

「それで3時頃には帰るからね」

「うぅ~、短か過ぎる」

「我慢しなさい」

「分かってるよぉ」

「来週は、金曜の夜から泊まるから」

「あっ!話さなくちゃならないことがある」

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