旦那様は、パーフェクト高校生

ぱるゆう

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試合の後 6

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 部屋に帰ってきた。洗濯機にかけたものを干してから、夕飯に取り掛かる。

 キッチンに食材を並べる。

「何作るの?」

「レバーとササミとパプリカ、ほうれん草を炒めたのと、ブロッコリーとゆで卵のシーザーサラダよ」

「何で?」

「内出血で鉄分とたんぱく質が不足しちゃったから、それを補うのよ」

「ふ~ん、し~ちゃん、凄い!」

「あっ、喉渇いてたら、オレンジジュース飲んでね、買っておいたから」

「オレンジジュース?」

「それも内出血にはいいのよ」

「分かった。ねぇ、ギュってしていい?」

「痛くないの?」

「大丈夫」

「ダメって言ってもするんでしょ?一回したら、大人しくテーブルに座るなら、いいわよ」

「うん、大人しくしてる」

「しょうがないわね」

 詩織は優一の方を向いて、抱きしめる。優一も軽く抱きしめてくる。

「おしまい」

「もう少し」

「ダメ」詩織は優一の身体を押して、離れた。

「はい、約束」

「分かったよぉ」

 優一はテーブルに向かう。

 詩織は小さい鍋でお湯を沸かし、ブロッコリーを切って皿に乗せ、電子レンジに掛ける。

 その間に食材を切り、お湯が沸いたら玉子を入れる。

 フライパンで食材を炒め、塩コショウ、溶いた味噌等で味付けをしていく。

 フライパンの火を止めて、玉子を剥き、乱切りにして、レタスの上にブロッコリーと共に乗せる。その上に粉チーズをかける。

 皿に盛り付けて、炊いてあったご飯を一つだけよそう。

「できたわよ」

「うん、いい匂い」

 テーブルに並べた。優一の前には、スプーンとフォークを置く。それから詩織はビールを取り出した。

「いただきます。し~ちゃん、食べさせて」

「スプーンにしたでしょ」

「掴めない」

「はぁ~」詩織はスプーンで炒め物を掬って、優一の口に入れた。

「うん、美味しい。栄養タップリで試合の疲れも取れそう」

「そう?良かった」

 詩織もビールを飲む。
「はぁ~、上手い。私も試合見ながら飲みたかった」

「飲めば良かったのに」

「仕事で行ってるんだから無理よ。生徒の父兄とは違うんだから」

「それは残念でした。サラダ食べたい」

 マヨネーズをかけてから、フォークで刺して、優一の口に入れる。

「うん、うん、美味しい」

「もういいでしょ?自分で食べなさい」

「は~い」

 優一はスプーンを軽く握り、自分で食べ始めた。

「全くもう」

「うん、美味しい」

「ゆっくり食べなさい」

「は~い」



 食事が終わり、片付けを始める。

「ねぇ、櫻井さんに電話しなさい」

「明日でいいよ。今電話したら、来るって言うよ」

「でも、明日の準備してるかもしれないし。何処に行くつもりだったの?」

「分かんない。いつも任せてるから」

「はぁ~。少しはあなたも考えなさいよ」

「小百合が行きたい場所なんか分かんないよ」

「そんなの何処でもいいのよ。あなたが考えて連れて行くの」

「あっ!夏休み何処行こうか?旅行しようよ。し~ちゃんが変装しなくてもいいところ」

「そんなの、誰か行ってるかもしれないんだから無理よ。あなたが目立つんだから、何処でも同じ」

「えぇ~、海外とかなら大丈夫だよ」

「うちの学校の生徒なら、海外くらい普通でしょ?行くんなら、櫻井さんと行きなさい」

「小百合とは泊まれない」

「しなくてもいいでしょ。裸で抱き合うくらいしてあげなさい」

「さっきから、何だよ!僕はし~ちゃんと結婚するって言ってるじゃないか!」優一は怒って言った。

「別に櫻井さんと結婚しろとは言ってないでしょ。それでも立たないなら、櫻井さんも、あなたのこと諦めるかもしれないし」小百合は淡々と言った。
 本当は、繰り返せば優一も立つようになると思っている。

「そうかもしれないけど。嫌だよ、小百合とそういうことするの」優一はまた不貞腐れた顔になった。

「じゃあ、どうするのよ。受験までは今のまま続けるとして、受験が終わったら、もう会わないって言うの?」

「その頃には、し~ちゃんと結婚するから、小百合は関係なくなる」

「分かった。じゃあ、こうしましょう。明日から1週間と夏休みの旅行、櫻井さんと裸で抱き合っても、できなかったら、私も本気で結婚を考えてあげる。会社をあなたの代で終わらせる理由にはいかないし。少なくとも2学期からは、セフレじゃなくて付き合うことにするわ」

「えっ!」優一はそう言って、考え込んだ。

 しょうがない。こうまでしないと、私以外の誰かとできないかどうか試すことすらしないだろう。賭けであることは間違いない。でも、あんなに可愛い子の柔らかい身体を触って、セックスを覚えてしまった優一が我慢できるとは思えない。

「それをしないと、彼女にはならないってこと?」優一は恐る恐るといった感じで聞いた。

「そうね。きっかけがないから、今と変わらないわね」詩織ははっきりとした口調で言った。

「そっか。なら、OK。分かった」優一はあっさりと言った。

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