遊ばれる男

ぱるゆう

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最初で最後の朝

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ピピピピピ、ピピピピピピと目覚ましが鳴った。シオリは目覚ましを止めておくのを忘れてた、と思った。

まぁ、今日も仕事なのだが。

シオリの腰には、背中から白石の手が回されていた。膣の中には白石の肉棒が入ったままになっていた。

肉棒を抜いて、体を回した。
白石が気持ちよさそうに寝ている。
「寝顔見れた。嬉しいな。フフフッ」

スミレは立ち上がって、目覚ましを止め、ベッドに戻る。

そして固くなっている肉棒からゴムを外して、跨った。何も無い肉棒を掴んで腰を下ろしていく。

「ごめんね。最後だから」そう呟いて腰を上下させた。

「はぁぁぁん、ジュンくんの生のオチンチン、気持ちいいよぉ」

白石の眉間にシワが寄った。

「いっぱい中に出して。ジュンくんの精子出してぇ」

膝を突き出した体形で腰を上下させる。
「はぁん、奥に来るぅ」

「あぁぁ~」白石が喘ぐ。

「早くぅ、早く出してぇ、精子出してぇ」

シオリは膝をついて、腰を早めた。

「あぁぁっ」白石が仰け反る。

「ダメ!先にいっちゃうよぉ」

「はっ!」白石が目を見開いてシオリを見た。

「何やってるんだよぉ」ん?いつもより、何倍も気持ちいい。まさか。

白石は上半身を起こし、シオリを止めようとした。
「シオリ、ゴムは?」

「出してぇ、中に精子、ジュンくんの精子ぃ」と仰け反って腰を止めようとしない。

「ダメだって!!あぁ、出ちゃう。止めて!ダメ!あぁっ!我慢できない、出る!」

「はぁん、いっくぅ」シオリは身体を震わせたが、一向に精子が当たる感覚がない。

「あれ?出たのよね」

白石が項垂れながら、頷く。
シオリは抜いて、膣の中に指を入れて出す。

「あれ?精子ない。出てないよ」

白石の肉棒を握って先を見る。
精子の痕跡がない。

「もしかして、もう出ないのかも。昨日で全部出ちゃったんだよ」と白石は笑った。
 
「笑い事じゃないよ。もう一回する」

「分かったよ。でも、お腹の上に出すからね」

「分かったわよ」

もう一度、白石は腰を振り、
「出る」と言って、シオリのお腹の上に肉棒を出した。肉棒はピクピクとしたが、何も出なかった。

「ほら、もう出ないんだよ」

「もう!役立たず」

「怒んないでよ。僕は十分満足したよ」

「私はしてない!」

「早く出よう。仕事だよ」

「休む。出るまでするの!」

「もう、無理だよ。ワガママ言わないの!」

「もう!しょうがないな」

2人でまた身体を洗い合う。
「朝帰りになっちゃうね。職場、大丈夫?」

「大丈夫よ。みんなもしてるから」

「あぁ、そうなんだ」

「ジュンくんは?」

「午前は、クライアントに直行だから、途中でシャツとネクタイを買うよ」

「うん、分かった」

服を着て、最後に舌を絡める。シオリは簡単に化粧をした。

ホテルを出る。

手をつないで、駅へと向かう。
ホームは逆方向だ。改札の前で
「シオリ、無理言ってごめんね。とっても嬉しかった」

「ジュンくんも、もう無理しないでね。私は大丈夫だから」

「うん、シオリ、幸せになってね」

「うん、いい人見つけるから、安心して」

「間もなく1番線に◯✕方面の電車が参ります」とアナウンスが聞こえる。

「じゃあ、行って」と白石は手を離そうとした。

シオリは一回その手を握りしめて、何も言わず改札の中に消えていった。

白石は、電車が過ぎ去るのを確認して、ふらふらと駅とは逆の方に歩き始めた。



シオリは電車の中で涙が溢れたが、
「子供達のために頑張らなくちゃ」と涙を手で拭って、上を向いた。



白石は、コンビニでいろんな種類の酒を何本も購入した。

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