魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

文字の大きさ
36 / 36

ハルカの家

しおりを挟む
とりあえず何処に住むのかなどの今後のことを話しながら、しばらく僕の家にいたが、これからハルカの家に行くと言った。

「あら、それなら、そんな格好ではダメよ」と母さんが言った。

「別に私の家も普通の家ですから」とハルカは言ったが、母親は部屋を出て行ってしまった。

「先生のご実家は、何をやってるんですか?」父親が場繋ぎのために言った。

「我が家は代々教師をしています」

「ほぉ~、それはまた素晴らしいご両親ですね」

「まぁ、私自身は本来は違うんですけど、私の経験を少しでも、みんなに教えられたらいいな、と思って教師をやっています」

「先生は本当にお若いのに崇高なお考えでいらっしゃる。町中みんなの誇りです」

「そんなっ、私はたまたま魔力が人より多いだけです。それ以外は普通の女の子ですので」とユウタを見た。

「そうだよ、父さん。ハルカは特別なんかじゃない。これからは家族になるんだから、変な遠慮は要らないよ」

「まだまだお嫁さんとしては半人前ですので、よろしくお願いします」とハルカは頭を下げた。

「いえいえ、我が家も働いてもらっている皆もノンビリとした人間ばかりですので、何も焦る必要はありません。しばらくは先生をお続けになるんですよね?」

「ユウタくんが、その方が私らしいと言ってくれて」

「そうですよ。もし子供が産まれたら、それからでも何も遅くはありません」

「はい、お言葉に甘えさせていただきます」

そこに母さんが戻ってきた。手には、かなり昔に作った洋服を持っていた。

「母さん、いつの服だよ。いくらなんでも、もう着れないよ」

「あら?そうかしら?まだ着れるんじゃない?」

「そんなことより、僕はもう学校も卒業したんだ。そんな子供っぽい服は着れないよ」

「母さん、今日は顔を出すだけだ。また改めてユウタが気に入った服を作ってやればいい」

「そう?」

「じゃあ、言ってくる」ユウタとハルカは立ち上がった。

「次はゆっくり食事でもしながら」と母さんは言った。

「はい、楽しみにしています」とハルカは笑顔で言った。

外に出ると、ハルカはユウタをお姫様抱っこした。

恥ずかしいが仕方がない。僕はDランクなんだ。

「それでは、また」とハルカは会釈をして、飛び立った。

実はハルカの家には既に何回か行っていて、僕のいない時に、ハルカが僕と結婚するつもりでいることは伝えていた。

もちろんハルカの両親は、歳が離れ過ぎていると心配したようだが、僕がうちの食材を持って料理を作ってあげたことがあり、ハルカにはピッタリだと納得してくれたようだ。

もちろん僕がDランクということは知っている。しかし、全然そんなことは気にしていないようだ。

「あっ!どうせなら野菜とか持ってくれば良かった」

「どうする?」

「一度戻って」

僕の両親はビックリしたが、確かにその通りだと、たくさんの食材を持たせてくれた。

そして、ハルカの家に来た。

「待ってたわ」とハルカの母親は笑顔で言って、出迎えてくれた。

中に入ると、
「ユウタくん、いらっしゃい」と父親も笑顔で言った。

「改めてご挨拶に来ました」と籠いっぱいの食材を渡した。

「いつも悪いね。こんなにたくさん」

「いえ、こんなものしかありませんけど」

「何を言ってるんだ。いつ見ても立派なもんだ」

「ありがとうございます。先ほど、僕の両親には結婚を許してもらいました。改めてになりますけど、ハルカさんとの結婚を認めてくださるようお願いします」とユウタは頭を下げた。

「あぁ、ユウタくんならハルカのことを任せられる、その気持ちはずっと変わらないよ」と父親は優しく言った。

「本当にハルカなんかでいいの?」と母親は言った。

「お母さん!」とハルカは少し怒りながら言った。

「僕の人生で、ハルカさん以外の相手は今後考えられません。一生、いえ、何度生まれ変わってもハルカさんと結婚して、何千年、何万年と大切にしていくことを約束します」

「まぁ!ハルカ、よかったわね。ユウタくんと出会うために、今まで誰ともお付き合いしなかったみたいだわ」

「お母さん!余計なこと言わないでよ!もう!」

「まぁ、とにかく私達はやっと肩の荷が下りた。ハルカは伝説の人のまま終わってしまうんじゃないかと心配していたんだ。ユウタくん、ハルカを一人の人間として愛してくれてありがとう」

「僕にとっては、ハルカさんは普通の女性です。まぁ、怒らせないようにはしたいですけど」

「ハッハッハッ、そうだな。ハルカ、気をつけるんだぞ」

「もう!ユウタまで」とハルカは頬を膨らませた。

「食事にしましょう」と母親は言った。

「手伝います」とユウタは母親の元に言った。

「あら、ありがとう。お嫁さんが来てくれたみたいだわ」

「どちらかと言うと、僕は家にいて、ハルカさんは外で働いて、そうなりますから、その通りですね」

「まっ、本当に有難いわね」



テーブルでハルカと父親は、
「何処に住むんだ?」

「ユウタの家の敷地に新しく家を建てるつもり」

「そうか。教師は続けるのか?」

「うん、子供ができるまではね」

「お前の口から、そんな言葉が出る日が来るとはな。前は結婚のけの字も言ったら不機嫌になったのに」

「昔は相手がいなかったんだから仕方ないでしょ?」

「本当に良かったな。それに、よく決断した。良くやった」

「うん、逃さないで良かったわ」

楽しく食卓を囲んだ。
「式はどうするんだ?」と父親が言った。

「多分、私がやらないと言っても、やることになりそうよ」

「それは仕方ない。お前のことは国中が知ってるんだ」

「僕もある意味、みんな知ってますから、きっとビックリすると思います」

「嫌じゃないのかい?」

「かえって、ランクの低い人達は希望を持てるんじゃないかと思ってます」

「その心掛けはとてもいいと思うよ」

「僕とハルカさんとの結婚が、少しでもランクを気にしない世界に繫がっていけばいいと思います。ランクが低いことは不便なだけで、その人の全てを否定するものじゃない。大切なのは違う部分なんだと」

「そうだな。ユウタくんの言う通りだ」

「ありがとうございます」

食事も終わり、ハルカはユウタを家に送っていくと言った。


同じようにハルカはユウタをお姫様抱っこして飛び立った。

「ユウタ、いよいよね」

「うん、これで何も心配はなくなった」

「どうする?学校の私の部屋行く?」

「それはまだだよ。ちゃんと式を挙げてから。楽しみがなくなっちゃう」

「なんか一回したら、こんなものかって言いそうな言い方ね」

「そんなわけないだろ。ハルカと堂々と一緒にいられるんだ。こんな嬉しいことはないよ」

「もう!ユウタったら」

ユウタの家に着いた。
「どうだったの?」と母親が言った。

「認めてもらった」

「あら!良かったわね。そうなると早くお会いしないとならないわね」

「うちは狭いので、こちらにお邪魔させていだだければ」とハルカは言った。

「うちは夜なら何時でもいいわよ」

「はい、両親に予定を確認します」

「学校には?」

「学校にも、国王にもユウタくんと一緒に明日伝えます」

「こっ、国王様!」

「ユウタくんは一度会っているので、そんな大層なことではありません。それに人伝に聞くと寂しがると思うので」

「確かにそうかもしれないわね。あっ!ユウタの服が・・・」

「大丈夫ですよ。私も特に着飾りませんから」

「そうなの・・・」

「大丈夫だよ。一言伝えに行くだけだから」とユウタ。

「そう?」

「明日またお迎えにあがります」と言ってハルカは飛び立って行った。

「はぁ~、今だに信じられないわ」と母親は感慨深げに言った。

「もっと早く言えば良かったんだけど、母さん達も、働いてる皆に話したくなるでしょ?」

「それはもちろんそうね」

「そうなると、学校でも授業どころじゃなくなるから、黙ってた。ごめんなさい」

「いいえ、あなたの判断は正しいわよ。皆には明日早くに話しましょう」

「うん」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

他人の寿命が視える俺は理を捻じ曲げる。学園一の美令嬢を助けたら凄く優遇されることに

千石
ファンタジー
【第17回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞】 魔法学園4年生のグレイ・ズーは平凡な平民であるが、『他人の寿命が視える』という他の人にはない特殊な能力を持っていた。 ある日、学園一の美令嬢とすれ違った時、グレイは彼女の余命が本日までということを知ってしまう。 グレイは自分の特殊能力によって過去に周りから気味悪がられ、迫害されるということを経験していたためひたすら隠してきたのだが、 「・・・知ったからには黙っていられないよな」 と何とかしようと行動を開始する。 そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。 他の投稿サイトでも掲載してます。 ※表紙の絵はAIが生成したものであり、著作権に関する最終的な責任は負いかねます。

チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます―― 金さえあれば人生はどうにでもなる―― そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。 交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。 しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。 だがその力は、本来存在してはいけないものだった。 知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。 その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在―― 「世界を束ねる管理者」 神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。 巻き込まれたくない。 戦いたくもない。 知里が望むのはただ一つ。 金を稼いで楽して生きること。 しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。 守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。 金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる 巻き込まれ系異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?

あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます! 世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。 「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。 ・神話級ドラゴン  ⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺) ・深淵の邪神  ⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決) ・次元の裂け目  ⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い) 「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」 本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……? 「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー! 【免責事項】 この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。

処理中です...