魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

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卒業

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なんとかDランクということで、今日の卒業式まで、誤魔化し通した。

サユリは、すっかり僕からタカシに乗り換えて、今やラブラブだ。

卒業後、タカシは王国の軍隊に入隊することが決まっている。しばらくは寮暮らしになるので、実家の商店を手伝うサユリとは、たまにしか会えなくなる。でも、2人にはそんな些細なことは関係ないと思える。

ちなみにケンタは、いきなり冒険者を目指すと息巻いている。昔からの威勢は相変わらずで、タカシと話したが、クラスで一番成長していないと言っていい状態だ。まぁ、このクラスではそれでも天狗になれただろうが、一番困難な道を選んで、そう遠くない未来、心を折られる日が来るのだろう。

僕は、実家の農業を手伝いながら、この世界の様子を見て回ることになる。

ハルカは結局、先生を続けることにした。子供を授かるまでは。

そう、僕とハルカは、この卒業式の後に結婚することにしていた。もちろん誰にも言っていない。シオリ達以外には。

シオリ達には、そんなに急ぐことないのに、と言われた。でも、僕もハルカも待ち切れない気持ちを抱いたまま、この日を迎えた。

そして、卒業式の終了後、まずは僕の家に2人で来た。

両親がビックリして出迎え、父親は
「先生、ユウタが何か問題でも起こしましたか?」と不安そうに言った。もちろん母親も心配そうな顔をしている。

「いえ、そういう理由でお邪魔した訳ではありません。お父さん、お母さん」とハルカは少し恥ずかしそうに言った。

「はぁ?」と父親はキョトンとした顔をした。ハルカの言った『お父さん』の意味が分からなかったようだ。

「とりあえず、中へ、どうぞ」と父親は先を歩いた。

「紅茶とお菓子をご用意して」と母親は、家の中で事務をしている者に言った。言われた者は、立ち上がって台所に行った。

ユウタ達は、来客用の部屋に来た。
父親と母親が並んで座り、ユウタとハルカが並んで座った。

「父さん、母さん、突然だけど大切な話があるんだ」とユウタは言った。

「なんだい?悪いことじゃないわよね?」と母親は不安そうに言った。

「違うよ」とユウタは笑顔で言い、
「先生と結婚することになった」と言った。

両親は、
「それは、先生、おめでとうございます」と笑顔で言った。

「ありがとうございます」とハルカもお辞儀をしながら嬉しそうに言った。

そして、母親は
「お相手は、どなたなんですか?王国の方ですか?」

「いいえ、違います」とハルカはビックリしながら言った。

「はぁ~」とユウタはため息をついた。

「母さん、先生と結婚することになったんだよ」

「そう聞いたわよ。それで、本日は?結婚式の料理の食材なら、自信を持ってご用意させていただきます。先生の式に使ってもらえるなんて、光栄すぎて、従業員達も腕がなります」と母親は嬉しそうに言った。

ハルカは苦笑いしている。

「母さん、父さん、僕が先生、ハルカと結婚するんだ」と呆れながら言った。

「お前、先生の名前を呼び捨てにするなんて・・・、ええっ!!!」と両親は目を見開いた。

「もう一度言ってけれないか?」父親は恐る恐る言った。

ハルカは立ち上がり、
「私、ハルカ・ウェステリアと、ユウタ・ファーミリアさんの結婚を、どうかお許しください」と深く頭を下げた。

ユウタもすぐに立ち上がり、隣で頭を下げた。

「えっ!ちょっ、ちょっと・・・」と両親は狼狽し、父親が、
「とっ、とっ、とりあえず頭を上げて、座ってください」と言った。

ユウタは顔を上げて、
「ハルカ、座ろう」と言った。ハルカも座った。

「どうして、うちのユウタなんですか?Dランクですよ」母親は言った。

「ランクは関係ありません」本当は、と遥は思いながら言った。

「ユウタさんには私の研究を手伝っていただいていたのですが」

「えぇ、週末はよく学校に行っていたと思いますが」母親は口を挟んだ。

「本の知識があることで、とても研究に役立ちました。それと、私の健康を気遣って、こちらの新鮮な野菜や肉で料理を作ってくれました。そういったユウタさんのことを好きになり、本日こちらにお邪魔した次第です」

「いつ頃から?」

まさか、入学早々とも言えずに、
「そういった気持ちになったのは1年前くらいです」とハルカは言った。

「ユウタは、どうなんだい?」と母親は言った。

「僕はずっと先生のことは好きだったよ。優しいし、美人だし、強いし、話していて楽しいし、全て持っている。みんな好きだったんじゃないかな?」

「そういうことを聞いてるんじゃない」と父親は言った。

「そんな先生から、好きと言われたら断る理由なんてないってことだよ」

「あぁ、そうか」

「まぁ、年齢のこともあって、私も色々と悩んだんですけど、人生で初めて好きという感情になったのが、ユウタくんで、これを逃したら、一生結婚できないんじゃないかと思ったりもして」ハルカは恥ずかしそうに言った。

「分かりました。先生が本気なら、私達は喜んで申し出を受けさせていただきます」

「あっ!やった!」とユウタは言った。

「ふぅ~」とハルカは息を吐き、
「ありがとうございます」とまた深く頭を下げた。

「こちらこそ」と父親と母親は頭を下げた。

「ユウタは優しく育ったんですが、あのランクで将来を心配しました。いかんせん、私と妻もなかなか子供に恵まれず、やっとの思いで、ユウタを授かったのに・・・。それに加えて身長も私に似て低く、私達が生きている間に孫の顔を見るのは、正直、諦めてたんです」

「そんなことありません。私でなくても、すぐにユウタくんは素敵な相手と結婚したと思いますよ」ハルカは言った。

「あぁ、そうですか?余り期待をかけちゃ悪いと思って、ユウタのことを過小評価していたようですね。ごめんよ、ユウタ」

「ううん、昔は僕も父さんと同じように思ってたから、間違いじゃない。変なプレッシャーがなくてよかった。ありがとう、父さん、母さん」

「まぁ、とにかく、騒がしくなりそうだ」

「僕は大ごとにしたくないんだけど)

「それは無理だろうな。国中の騒ぎになる」

「やっぱり無理か・・・」

「大丈夫だ、2人なら」
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