魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

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魔物討伐 1

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学校に通い始めてから半年が経過した。

魔法の授業は相変わらずだったが、剣の授業は、タカシのアドバイスを素直に聞くようになったら、少しはスムーズに動けるようになり、楽しくなっていた。

そんな中、低レベルなモンスターしかいない町の外の森に、実習として討伐をしに行くことになった。

20人のクラスは5人ずつ4班に分かれた。それぞれランクが平均になるように分けられたので、タカシ、サユリ、ケンジと、タカシと同じB級のヨーコが班長となった。

僕はサユリと同班になり、D級が別の班に分かれ、残りのC級が割り振られた。

もちろん、万が一のことを考えて、それぞれの班に先生がついている。僕の班はハルカ先生だ。

森に着き、別ルートで森の中心を目指す。

僕の班は、僕を囲むように生徒が配置された。

先生とサユリが先頭になっている。
何か話してるようだ。

「先生、ユウタの役目はいつ終わるんですか?最近は毎日じゃなくなったけど」

「あれ?聞いてない?ユウタ君には私の研究を手伝ってもらってるの。もちろんユウタ君が望んでやっていることよ」

「えっ!ユウタ、そんなこと言ってませんよ」

「そうなの?でも、今は話したことが事実よ。ユウタ君がいて、とても助かってるわ」

「私もユウタと一緒にいたい」とサユリはボソッと呟いた。

「あぁ、もちろん何日って決めてるわけじゃないから、サユリさんの都合を優先させていいわよ」

「ホントですか!」

先生は頷いた。サユリは隣で喜んだ。

すると、チラホラとスライムや一本角が現れた。順番に得意な魔法で退治していく。

「うんうん、みんないい感じよ」

当然僕もこれくらいなら退治できる。

「さぁ、もうすぐゴールよ」先生が言い終わると、森中に「ゴォー」という低い叫び声が響き渡った。

「えっ!なに!みんな私の近くに」みんなは先生の陰に隠れるように集まった。僕は一番後ろで背後を警戒する。

先生は少しずつ森の中心にポッカリと空いた広い野原に近づいていった。

「アークデーモン!そんな第5階層の魔物が持ち場を離れて地表に出るなんてあり得ない!しかも、3体も!」

先に着いた2つの班の先生が交戦している。
生徒は既に森の中に逃げたようだ。

「みんなここで待ってて、絶対に動いちゃダメよ」

サユリ達は頷いた。

先生は飛び出しながら、アークデーモンの周辺を観察した。

森の中に、生徒がいるかもしれない。だから、極大魔法は使えない。一発じゃ倒せない魔法しか使えない。

選択した魔法を唱える。やはり、そんなにダメージは与えられない。

一体を残し、2体のアークデーモンがハルカに近づいてくる。

「マズイわね」また魔法を放つ。アークデーモンは一瞬怯むが、まだ突進を続けてくる。

すると、一体は立ち止まったが、もう一体はハルカの脇を通り過ぎていった。

「えっ!どうしてよ!」通り過ぎた魔物に氷系の魔法を打って動きを止める。

すると、立ち止まった方が、攻撃を仕掛けてきた。

先生は雷系の魔法でもう一体を痺れさせ、動きを止めた。

同時に別の属性の魔法が打てる奇跡、これが天才魔法使いと言われた理由だ。

「これじゃ倒しきれない」

僕は、サユリに、みんなを学校の方に避難させるように言った。

「でも、ユウタが」

「僕は大丈夫だから。信じて。僕の大好きなサユリ」

「うん」サユリは赤くなって、みんなに避難するように言った。

みんなはユウタのことを心配した。みんなには、いつも情けない姿しか見せていなかったが、今は自信に満ちた笑みを見せた。

「早く、みんな!」
みんなは何か言いたげだったが、サユリの言葉に従った。

僕はみんなの背中が小さくなるのを確認して、野原に駆け出した。

すると、2体のアークデーモンが先生の魔法を打ち破って、僕に突進してきた。

「えっ、まさか!逃げて!」先生が叫ぶ。

「先生!風の魔法を体にまとってください。少しですが、影響が減るはずです」と僕も叫んだ。

先生の周りに砂埃が舞うのを確認し、僕は腹に力を込め、唄い始めた。

2体ともアークデーモンの動きが緩やかになっていく。

僕は駆け出し、1体目の足を拳で粉砕した。巨体が轟音を伴って倒れる。それでも、僕に手を伸ばしてきた。

僕はその手を粉砕した。

「ん?何故魔法を使わないんだ。この位置なら直撃も狙えるのに」

僕は違和感を感じたが、2体目が迫っていた。2枚目も僕に手を伸ばしてくる。

僕は立ち止まって、あえてうたを止めて手に掴まれた。

「あれ?全然苦しくない。握り潰してくると思ったのに」

「ユウタ!大丈夫!」先生の叫び声が聞こえた。

「状況が理解できないが、先生を心配させるのも悪いな」
僕は再び呪いのうたを唄った。

そして、アークデーモンの手を粉砕した。

「あっ!ここすごい高いんだった」とっさのことでうたを止めた。

僕は急降下した。すると、地面にぶつかりそうになる前に、先生が浮かせてくれた。

「ふぅ~、助かった」

「無茶しないでよ。心臓が飛び出そうだったわ」

「ごめんなさい。先生。では、アークデーモンを倒しますので」

先生はまたつむじ風に包まれた。

僕はうたを歌い始め、手が砕けても逆の手を伸ばして近づいてくる2体目のアークデーモンの腹にトドメを刺した。

アークデーモンの全身が砕け散った。

すると、地面をこするような音がした。音のする方を見ると、片足と片腕で1体目のアークデーモンが僕に近づいてきていた。

「何なんだ?」と思ったが、僕は顔を殴り、粉砕させた。

僕はうたを止めた。
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