魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

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ギンノジョウの力

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「何食べたいですか?」

「えっ!そうねぇ、肉?」

「先せ・・・、ハルカ、そればっかり言ってませんか?」

「いいじゃない!食べたいんだから」

「分かりました。家から・・・、あっ!」

「どうしたの?」

「僕って、今、Fランクじゃないんですよね?」

「多分、特Sランクになってるはずよ」

「そうですよね」僕は自分の体を浮かせた。

「凄い、全然違う。紙を持ち上げているようだ」

「フフフッ、良かったわね」

「うわぁ。片付けも簡単にできる」と机の上の本を浮かせて本棚に入れていく。

「はぁ~凄い!あっ!」

「今度は何よ」

「これって、みんなにバレてもいいんですかね?」

「えっ?別にいいんじゃない」

「でも、僕達の正体って秘密ですよね?」

「そうね。そうしないと、この世界は壊れちゃうかもしれない」

「となると、僕の魔力が上がったのは、ハナエ様とギンノジョウ様のお陰ってことになりますよね?」

「そういうことになるかも」

「こんなにランクが上がるなら、他の人も頼みに行くと思いませんか?」

「大行列ができそうね」

「でも、実際はできない」

「確かに」

「では、なぜ僕だけがうまくいったのか?ってことになりますよね?」

「そうなるわね」

「でも理由は話せない。これって無理ですよね。僕が魔力が上がったことをみんなに話すのは」

「う~ん、ユウタのお母さんに相談しましょう」

「あぁ、そうですね」

「その前に食事行きましょ。隣町まで」

「そんな遠くに?」

「何言ってるの?すぐに着くでしょ」

「あはっ!そうでしたね」

 僕達は着替えて、外に出た。
「トップスビードよ。ついて来れる?」

「頑張ります」

 2人は飛び出した。しかし、ユウタは遅れて着いた。

「あれ?おかしいな」

「ごめんね。私は2人から力をもらったから」

「いつの間に」

「ユウタが寝ながら、うたを唄ってる間よ」

「そうだったんですか」

「とにかく、ご飯にしましょう」

 食事を食べ終えて、シオリとギンノジョウを探すことにした。

「多分、ここだと思うんだけど」

 前に来たギンノジョウの別荘の下に来た。

「凄い所にあるわね」

「そうですね。あぁ、前はハナエ様に浮かせてもらったのに、今は自分で行ける。嬉しい」

 僕達は、別荘の扉の前に立った。

「お父さん、お母さん」僕は大きな声を出した。

 扉が開いた。
「あら?お揃いで、いらっしゃい」

「今、大丈夫?」

「もちろん、入って」

「これ、隣町で買ってきました」 

「あら?ありがとう」

「お父さんは?」

「まだ寝てるわ。疲れてるみたいよ。フフフッ」

 僕とハルカは顔を見合わせた。

「まぁ、いいや。お母さん、相談したいんだけど」

「何?」

「僕がFランクじゃなくなったことって、みんなに話してもいいのかな?」

「そうねぇ・・・」母は考え込んだ。

「残念だけど、無理かしらね」

「やっぱり」僕は下を向いた。

「でも、Dランクになったくらいなら、いいんじゃない?Fランクはやっぱり異常よ」

「えっ!いいの!」

「それくらいならね」

「やった!これで両親・・・農場の両親も安心する」

「そうね。安心させてあげなさい。そろそろ起こしてこないと」

 シオリはギンノジョウを起こしに行った。

 寝ぼけたギンノジョウが、シオリに手を引かれて来た。

「お早う。お父さん」

「ユウタ来てたのか。お早う。ハルカも一緒か、お早う」と大きな欠伸をした。

「お早うございます」

「2人は、朝ご飯は?」

「食べてきた」

「そぉ。じゃあ、何か飲む?」

「ううん。用事が済んだから帰るよ」

「ダメよ。何言ってるの?ギンちゃんの分もあなたに分けるから」

「今日?」

「そうよ」

「ただでさえ、魔力を持て余してるのに」

「すぐに慣れるわよ」

「分かったよ。待ってる」

 すると、いつもの通り精霊達が寄ってくる。

 (・・・)

「分かったよ。お父さん達の食事が終わるまでだよ」

 僕はうたを唄い始めた。

「あっ、聞こえる」ハルカが嬉しそうに言った。

 ハルカも唄おうとしたが、やはりできなかった。




「そろそろやろうか」ギンノジョウが声をかけてきた。

「はい」僕は掌を上にして、前に出した。

 その上にギンノジョウが手をかざす。

 手の辺りが白く光った。

 しばらくすると、
「こんなものだろ」と手を離した。

「どう?ユウタ」ハルカは分かっているが、聞きたくなった。

「凄い!こんなに魔力が溢れている」

「私はすぐに慣れたわよ」

「僕は、どうしたらいいか分からないよ」

「そのうち慣れるわよ。さっ、これで私達があなた達にやってあげられることは、なくなったわ」シオリはやっと夢が叶ったかのように言った。

「えっ、すぐにはいなくならないって言ってたよね?」

「大丈夫。学校を卒業するまではいるから。何か聞きたくなったら来なさい」

「なんかないの?説明とか」

「別に急ぐ必要は無いわよ」

「そうだけど」

「魔力が抑えられるようになるまでは、ここでゆっくりしなさい。他の誰かに会うわけにはいかないでしょ」

「分かった」

「あっ!私はお母さん達のところにいかなくちゃ」

ハルカは出ていった。


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