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学校
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「えっ?夏凛が休み?」夏凛と仲が良い女子に男子が大きな声で言った。
「38度も熱があるんだって」女子も大きな声で言った。
それは晴菜の耳にも聞こえた。
えっ、まさか雨の中、帰ったのか?
僕が変なものを見せてしまったから、ショックだったのだろうか?
人畜無害って自分で言うのもどうかと思うけど、汚らわしいことをしない人間だと思ったから、一人で僕の部屋の来れたのに、まさか一つ間違えば自分も、あぁいうことをされたんだとショックを受けたんだろうか?
とりあえず、今は頼まれてることもないし、このまま関わらないでおいた方がいいのかもしれない。
しかし、晴菜は夏凛に見せられた食事の写真を思い出した。
大丈夫なのか?食べれてるのか?薬は?
そう思うと心配になってきた。
2時間目が終わるまでは我慢したが、
「先生!お腹が痛いので、早退したいんですが」
それを聞いて、夏凛の仲が良い女友達はニヤリと微笑んだ。
晴菜は学校を出た後、家に電話した。
爺ちゃんに学校から電話があるからだ。爺ちゃんに早退した本当の理由を話すと、
「分かった。早く行ってあげなさい」と快く言ってくれた。
夏凛のスマホに電話をしたが、出なかった。
もしかして倒れてるんじゃ、と悪い事ばかり頭に浮かんだ。
スーパーと薬局で買い物をして、また電話した。やっぱり出なかった。
とうとう夏凛の住んでいるマンションの前に来た。
また電話すると、今度は出た。
「姫川さん!大丈夫なんですか!」と晴菜は大きな声で言った。
「九條くん、煩い。どうしたの?」
「あぁ、ごめんなさい」晴菜は深呼吸した。
「ご飯食べれてるのかと考えたら、心配になって」
「食べれてないけど・・・」
「僕が作りますから、食べてください」
「でも、昨日」
あっ!そうだった!自分を部屋に入れたら、襲われるかもしれない。そう考えるのが普通だ。しかし、
「ご飯作ったら、すぐに帰ります。本当です。僕は誰でもいいわけじゃないんです。信じてください」
頭が朦朧としている夏凛には、別の意味で伝わったようだ。作りに来るのは自分だけだと。
「分かった。今開けるから」
集合玄関のドアが開き、中に入った。
エレベーターで向かい、部屋の玄関も開いた。
「九條くん、寂しかったよぉ」と夏凛は泣きながら言った。
「姫川さん、寝ててください」と肩を貸しながら、ベッドに寝かせた。
「今、お粥作ってきますから。薬は?」
夏凛は顔を少し左右に振った。
「分かりました」と晴菜は、キッチンに行き、常温の水を持って戻り、買ってきた薬と一緒に飲ませた。
「寝て待っていてください」と言い残し、晴菜はキッチンでお粥を作り始めた。
「僕がいると、姫川さんが安心して眠れない。早く作って帰らないと」
晴菜は手際よく料理をした。
そして、出来上がり、部屋に持って行った。
「できましたけど、食べられますか?」
夏凛はゆっくりと起き上がった。晴菜はベッドの頭の所に枕を立てた。
夏凛はもたれかかりながら、口を開いた。
一瞬、晴菜は驚いたが、お粥をレンゲで掬うと、ふぅ~、ふぅ~と息をかけてから、夏凛の口の前に持って行った。
夏凛はそれを口に入れた。
「美味しい」と元気のない声で言った。
また晴菜は、ふぅ~、ふぅ~っと息をかけてから食べさせた。
何度か繰り返して、
「もう食べられない」と夏凛が言ったので、身体を支えて、ベッドに寝かせた。
「残りは冷蔵庫に入れておくので、チンして食べてください」
夏凛は頷いた。晴菜は買ってきたオデコに貼るシートを思い出して、夏凛のオデコに貼った。
「じゃあ、お粥を冷蔵庫の中に入れたら、帰りますね」と立ち上がろうとしたら、ズボンの脇を夏凛に掴まれた。
「寂しいからいて」
「でも、僕がいると安心できないですよ」
「眠るまでいて」
「分かりました」晴菜は座り直した。
しばらくすると、
「いる?」と夏凛は言った。
「はい、いますよ」
また、しばらくして、
「いる?」と夏凛は言った。
「はい、いますよ」
また、しばらくして、
「い・・・・」
晴菜が夏凛の顔を覗き込むと、目を瞑ってゆっくりと布団が上下していた。
ふぅ~、良かった。寝てくれて、と思いながら、お粥を持ってキッチンに行った。
「汗かいてたな。でも、さすがに着替えさせるのはできないな」
そこでインターホンが鳴ったので見に行くと、なんと夏凛と仲が良い同級生だった。
「38度も熱があるんだって」女子も大きな声で言った。
それは晴菜の耳にも聞こえた。
えっ、まさか雨の中、帰ったのか?
僕が変なものを見せてしまったから、ショックだったのだろうか?
人畜無害って自分で言うのもどうかと思うけど、汚らわしいことをしない人間だと思ったから、一人で僕の部屋の来れたのに、まさか一つ間違えば自分も、あぁいうことをされたんだとショックを受けたんだろうか?
とりあえず、今は頼まれてることもないし、このまま関わらないでおいた方がいいのかもしれない。
しかし、晴菜は夏凛に見せられた食事の写真を思い出した。
大丈夫なのか?食べれてるのか?薬は?
そう思うと心配になってきた。
2時間目が終わるまでは我慢したが、
「先生!お腹が痛いので、早退したいんですが」
それを聞いて、夏凛の仲が良い女友達はニヤリと微笑んだ。
晴菜は学校を出た後、家に電話した。
爺ちゃんに学校から電話があるからだ。爺ちゃんに早退した本当の理由を話すと、
「分かった。早く行ってあげなさい」と快く言ってくれた。
夏凛のスマホに電話をしたが、出なかった。
もしかして倒れてるんじゃ、と悪い事ばかり頭に浮かんだ。
スーパーと薬局で買い物をして、また電話した。やっぱり出なかった。
とうとう夏凛の住んでいるマンションの前に来た。
また電話すると、今度は出た。
「姫川さん!大丈夫なんですか!」と晴菜は大きな声で言った。
「九條くん、煩い。どうしたの?」
「あぁ、ごめんなさい」晴菜は深呼吸した。
「ご飯食べれてるのかと考えたら、心配になって」
「食べれてないけど・・・」
「僕が作りますから、食べてください」
「でも、昨日」
あっ!そうだった!自分を部屋に入れたら、襲われるかもしれない。そう考えるのが普通だ。しかし、
「ご飯作ったら、すぐに帰ります。本当です。僕は誰でもいいわけじゃないんです。信じてください」
頭が朦朧としている夏凛には、別の意味で伝わったようだ。作りに来るのは自分だけだと。
「分かった。今開けるから」
集合玄関のドアが開き、中に入った。
エレベーターで向かい、部屋の玄関も開いた。
「九條くん、寂しかったよぉ」と夏凛は泣きながら言った。
「姫川さん、寝ててください」と肩を貸しながら、ベッドに寝かせた。
「今、お粥作ってきますから。薬は?」
夏凛は顔を少し左右に振った。
「分かりました」と晴菜は、キッチンに行き、常温の水を持って戻り、買ってきた薬と一緒に飲ませた。
「寝て待っていてください」と言い残し、晴菜はキッチンでお粥を作り始めた。
「僕がいると、姫川さんが安心して眠れない。早く作って帰らないと」
晴菜は手際よく料理をした。
そして、出来上がり、部屋に持って行った。
「できましたけど、食べられますか?」
夏凛はゆっくりと起き上がった。晴菜はベッドの頭の所に枕を立てた。
夏凛はもたれかかりながら、口を開いた。
一瞬、晴菜は驚いたが、お粥をレンゲで掬うと、ふぅ~、ふぅ~と息をかけてから、夏凛の口の前に持って行った。
夏凛はそれを口に入れた。
「美味しい」と元気のない声で言った。
また晴菜は、ふぅ~、ふぅ~っと息をかけてから食べさせた。
何度か繰り返して、
「もう食べられない」と夏凛が言ったので、身体を支えて、ベッドに寝かせた。
「残りは冷蔵庫に入れておくので、チンして食べてください」
夏凛は頷いた。晴菜は買ってきたオデコに貼るシートを思い出して、夏凛のオデコに貼った。
「じゃあ、お粥を冷蔵庫の中に入れたら、帰りますね」と立ち上がろうとしたら、ズボンの脇を夏凛に掴まれた。
「寂しいからいて」
「でも、僕がいると安心できないですよ」
「眠るまでいて」
「分かりました」晴菜は座り直した。
しばらくすると、
「いる?」と夏凛は言った。
「はい、いますよ」
また、しばらくして、
「いる?」と夏凛は言った。
「はい、いますよ」
また、しばらくして、
「い・・・・」
晴菜が夏凛の顔を覗き込むと、目を瞑ってゆっくりと布団が上下していた。
ふぅ~、良かった。寝てくれて、と思いながら、お粥を持ってキッチンに行った。
「汗かいてたな。でも、さすがに着替えさせるのはできないな」
そこでインターホンが鳴ったので見に行くと、なんと夏凛と仲が良い同級生だった。
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