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余勢を駆る
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網膜を焼き尽くさんとする陽の光が都城に降り注いでいる。
青く敷き詰められているはずの田園は枯れて茶色に変色し、豊かに流れている河もいつもより痩せ細り、大地の活力は失われていた。一方で猛暑と飢えは死者を増やし、埋葬が追い付かないせいで死臭が町全体にこびりついている。この年の夏は、見るも無残な有様となっていた。
そんな中、隣国との戦が始まるという宣言がなされた。
文生が王に就任してからは初めてであり、美琳にとっても初陣となる。
――二人が別の道に歩んでから、二年目のことだった。
その宣言が下された直後、軍は多忙を極めることになった。
兵糧の確認、武装の確保、人員の補充。それだけでも手一杯なのに、市中の死体の処理にも駆り出された。戦が始まる前に全滅するのでは、と囁かれる程、日に日に兵士たちの疲労の色は増していて、焦燥感が彼らの神経をすり減らした。
そしてそれは指揮する立場の人間も同じであった。
「そこのお前! ちんたら歩いてんじゃねぇ! そんな暇ねぇんだ、役に立たないならすっこんでろ!」
兵舎では午前中から勇豪の怒号が響いていた。
頭一つ飛び抜けた体躯の勇豪は人よりも日差しの影響を強く受け、誰よりも汗に塗れていた。その上大尉として戦の差配を一手に引き受けているので、休む暇など無かった。そのせいで常よりも沸点が低くなっており、些細なことでも声を荒げてしまうようになっていた。兵士らはそのピリピリとした空気に怯えつつ、暑さを堪えて馬車馬のように働いた。
その渦中にあって美琳は涼しい顔で淡々と働いていた。彼は資材を運んでいる途中に勇豪の近くを通る。と、汗塗れの勇豪に声をかけられる。
「お前、随分と余裕そうじゃねぇか。暑くねぇのか?」
「え? あー……。『暑い』ですよ? ただ人より『暑い』のも『寒い』のも平気なだけで」
美琳が目線を逸らしながらへらっと愛想笑いを浮かべる。と、勇豪のこめかみに血管が浮き出る。
「羨ましいこった。ならまだ体力は残ってるな?」
「そう、ですけど……面倒なのはちょっと……」
「簡単な仕事だ。体力さえあれば誰でも出来る」
「こ、この荷物運ばないとですし……」
「それを終わらせた後で構わん」
「でも……」
「…………」
無言で見下ろす勇豪。対して美琳は一歩後ずさる。この瞬間、勝敗は決した。
「わ、分かりましたよ、やりますよ! 俺は何をすればいいんですか!」
美琳は勇豪が噴火する前に大人しく従うことにするのであった。
そうして任されたのは兵舎と宮殿を行き来する伝令兵だった。
広大な敷地を有する王城では建物同士に距離があるため、専属の連絡役が必要不可欠であった。中でも宮殿と兵舎はかなり離れており、一往復だけでも一時間近くかかる距離だった。
だが日頃それは大きな問題にならない。何故なら一日に一、二回程度しか連絡が交わされないからだ。けれど戦直前の今時分は一日に何回も……いや、十回近く行き来することもままあった。そうでなくともこの仕事には体力を消耗するのに、この暑さが加わってしまったせいでいつもの連絡役がへばって使い物にならなくなってしまったのだ。では誰かに代役を頼まねば、となった。が、そんなきつい仕事は誰も志願しない。そこで暑さに強い美琳に白羽の矢が立ったのだ。
――美琳は木簡を抱えて走りながら、そう分析した。間違っても勇豪の八つ当たりではないと信じたい。
そんなことを考えていたら宮殿に辿り着いていた。美琳は持っていた木簡を宮殿側の伝令兵に渡す。と、今度は兵舎に持っていく木簡を渡される。更には言伝まで頼まれて兵舎に逆戻り。
(これは普通倒れる、はずよね……)
と、四度目の往復で独りごちる。
(別にこの仕事が嫌な訳じゃないけど、どのくらいで『疲れる』のかピンと来ないわね。本当なら辛い仕事なんだろうけど……)
タッタッタッと軽やかな足取りで駆けていく美琳。悩まし気な表情であったが、顔からは一滴も汗が垂れていなかった。
美琳が兵舎に着くと、休むことなく五度目の宮殿へと向かわされる。
五回、ともなると、東寄りに昇っていた太陽が西側の空に腰を下ろそうとしていた。
紅い屋根が朱く染まった宮殿を美琳は見るともなしに見る。と、何やら華やかな着物の行列が階段を降りている。どうやら式典が執り行われているらしい。
目を凝らしてその集団を観察すると、最後尾に黄色の着物が確認出来た。
その姿を見た瞬間、美琳は心臓が脈打った気がした。直後、全力で駆け、その集団が間近で見えるところまで近寄った。その式典の傍らには兵士仲間がいて、彼は美琳を視認すると、引き留めて頭を下げるように促した。
美琳は慌てて木簡を地面に置いて地に顔を伏せる。しかし目だけは彼を盗み見ようと何度も動かす。
しばらくすると視界の端に黄色の着物が横切り、美琳は思わず顔を上げる。と、目が、合った。
会いたくて、会いたくて、毎日想っている愛しい人。
早く彼を守れるようになろう。早く彼の隣にふさわしくなろう。
そう一途に想い続けている人。
どんな困難も、どんな悲しみも、どんな楽しみも。
すべて彼と分かち合いたうために。
早く、早く、早く!
――彼が、あたしを忘れる前に。
美琳の目に涙が浮かんだ。もちろん『嬉しさ』から。美琳の顔から笑みが溢れる。
一年振りの文生はすっかり肌が白くなっていた。着物から覗く手にあかぎれは見当たらず、艶やかになった髪が丁寧に結い上げられている。
文生は黙々と歩いていた。しかし美琳の動きに気付くと、彼女の方に振り向き、目を見開く。
前よりも少し大人びた顔で美琳をじっと見つめる。その表情は嬉しそうであり、寂しそうであり、そして縋るようだった。
しばらくの間、かつての恋人たちは見つめ合った。すると護衛兵が慌てて美琳の頭を下げさせ、同時に式典の進行を合図する音楽が鳴った。
その音にハッとした文生は行列を振り返る。瞬間、村の素朴な青年の顔は消え失せ、厳かな王の顔が現れた。
彼はそのまま歩みを再開させる。もう美琳を顧みることはなかった。
一行が立ち去ると、美琳は顔を上げて文生の後ろ姿を眺める。祭壇に向かって行ったその姿は、遠く、小さく、そして大きかった。
文生は村にいた頃とはまるで違っていた、それでいて変わっていなかった。
美琳は体から力が抜ける。直後、涙がぽろぽろ零れ落ちた。
まだ大丈夫。まだ間に合う。まだ、待っていてくれた。
少女は村で学んでいた。自身と他人の時の流れが違うことを。だからこそ、時間を惜しんで強くなろうとしていた。
でも、きっともうすぐだ。今度の戦で絶対に功績を上げてみせる。そしてもう誰にも文生との仲を邪魔させない。
そう決心し直した。
美琳は衣の袖で顔をごしごしこすると、すっくと立ち上がる。と。
「うおッ! 急に立ち上がるなよ!」
「え? あぁ!」
その声に振り向くと、真後ろに護衛当番の兵士が立っていた。
兵士はなかなか動かない美琳を心配して覗き込んでいたようだ。彼の顔が振り向いたすぐ近くにあった。
「ごめん。気付かなくて」
美琳が慌てて謝ると、兵士は薄く頬を染めて、パッと美琳から体を離した。
「いや、いいんだ、大丈夫なら……! そ、そういえばおまえ、王と同じ村の出身だっけ? だからって式典中に王の御尊顔を拝むなんて……。不敬罪で捕らえられてもおかしくないぞ?」
気遣わし気な彼の言葉。だが美琳は上の空で返事する。
「うん、分かってる。でもつい、一目見たくなって」
と言うと、地面に置いていた木簡を拾い集めて、再び宮殿へと駆けていく。
その足取りはとても軽やかだった。
青く敷き詰められているはずの田園は枯れて茶色に変色し、豊かに流れている河もいつもより痩せ細り、大地の活力は失われていた。一方で猛暑と飢えは死者を増やし、埋葬が追い付かないせいで死臭が町全体にこびりついている。この年の夏は、見るも無残な有様となっていた。
そんな中、隣国との戦が始まるという宣言がなされた。
文生が王に就任してからは初めてであり、美琳にとっても初陣となる。
――二人が別の道に歩んでから、二年目のことだった。
その宣言が下された直後、軍は多忙を極めることになった。
兵糧の確認、武装の確保、人員の補充。それだけでも手一杯なのに、市中の死体の処理にも駆り出された。戦が始まる前に全滅するのでは、と囁かれる程、日に日に兵士たちの疲労の色は増していて、焦燥感が彼らの神経をすり減らした。
そしてそれは指揮する立場の人間も同じであった。
「そこのお前! ちんたら歩いてんじゃねぇ! そんな暇ねぇんだ、役に立たないならすっこんでろ!」
兵舎では午前中から勇豪の怒号が響いていた。
頭一つ飛び抜けた体躯の勇豪は人よりも日差しの影響を強く受け、誰よりも汗に塗れていた。その上大尉として戦の差配を一手に引き受けているので、休む暇など無かった。そのせいで常よりも沸点が低くなっており、些細なことでも声を荒げてしまうようになっていた。兵士らはそのピリピリとした空気に怯えつつ、暑さを堪えて馬車馬のように働いた。
その渦中にあって美琳は涼しい顔で淡々と働いていた。彼は資材を運んでいる途中に勇豪の近くを通る。と、汗塗れの勇豪に声をかけられる。
「お前、随分と余裕そうじゃねぇか。暑くねぇのか?」
「え? あー……。『暑い』ですよ? ただ人より『暑い』のも『寒い』のも平気なだけで」
美琳が目線を逸らしながらへらっと愛想笑いを浮かべる。と、勇豪のこめかみに血管が浮き出る。
「羨ましいこった。ならまだ体力は残ってるな?」
「そう、ですけど……面倒なのはちょっと……」
「簡単な仕事だ。体力さえあれば誰でも出来る」
「こ、この荷物運ばないとですし……」
「それを終わらせた後で構わん」
「でも……」
「…………」
無言で見下ろす勇豪。対して美琳は一歩後ずさる。この瞬間、勝敗は決した。
「わ、分かりましたよ、やりますよ! 俺は何をすればいいんですか!」
美琳は勇豪が噴火する前に大人しく従うことにするのであった。
そうして任されたのは兵舎と宮殿を行き来する伝令兵だった。
広大な敷地を有する王城では建物同士に距離があるため、専属の連絡役が必要不可欠であった。中でも宮殿と兵舎はかなり離れており、一往復だけでも一時間近くかかる距離だった。
だが日頃それは大きな問題にならない。何故なら一日に一、二回程度しか連絡が交わされないからだ。けれど戦直前の今時分は一日に何回も……いや、十回近く行き来することもままあった。そうでなくともこの仕事には体力を消耗するのに、この暑さが加わってしまったせいでいつもの連絡役がへばって使い物にならなくなってしまったのだ。では誰かに代役を頼まねば、となった。が、そんなきつい仕事は誰も志願しない。そこで暑さに強い美琳に白羽の矢が立ったのだ。
――美琳は木簡を抱えて走りながら、そう分析した。間違っても勇豪の八つ当たりではないと信じたい。
そんなことを考えていたら宮殿に辿り着いていた。美琳は持っていた木簡を宮殿側の伝令兵に渡す。と、今度は兵舎に持っていく木簡を渡される。更には言伝まで頼まれて兵舎に逆戻り。
(これは普通倒れる、はずよね……)
と、四度目の往復で独りごちる。
(別にこの仕事が嫌な訳じゃないけど、どのくらいで『疲れる』のかピンと来ないわね。本当なら辛い仕事なんだろうけど……)
タッタッタッと軽やかな足取りで駆けていく美琳。悩まし気な表情であったが、顔からは一滴も汗が垂れていなかった。
美琳が兵舎に着くと、休むことなく五度目の宮殿へと向かわされる。
五回、ともなると、東寄りに昇っていた太陽が西側の空に腰を下ろそうとしていた。
紅い屋根が朱く染まった宮殿を美琳は見るともなしに見る。と、何やら華やかな着物の行列が階段を降りている。どうやら式典が執り行われているらしい。
目を凝らしてその集団を観察すると、最後尾に黄色の着物が確認出来た。
その姿を見た瞬間、美琳は心臓が脈打った気がした。直後、全力で駆け、その集団が間近で見えるところまで近寄った。その式典の傍らには兵士仲間がいて、彼は美琳を視認すると、引き留めて頭を下げるように促した。
美琳は慌てて木簡を地面に置いて地に顔を伏せる。しかし目だけは彼を盗み見ようと何度も動かす。
しばらくすると視界の端に黄色の着物が横切り、美琳は思わず顔を上げる。と、目が、合った。
会いたくて、会いたくて、毎日想っている愛しい人。
早く彼を守れるようになろう。早く彼の隣にふさわしくなろう。
そう一途に想い続けている人。
どんな困難も、どんな悲しみも、どんな楽しみも。
すべて彼と分かち合いたうために。
早く、早く、早く!
――彼が、あたしを忘れる前に。
美琳の目に涙が浮かんだ。もちろん『嬉しさ』から。美琳の顔から笑みが溢れる。
一年振りの文生はすっかり肌が白くなっていた。着物から覗く手にあかぎれは見当たらず、艶やかになった髪が丁寧に結い上げられている。
文生は黙々と歩いていた。しかし美琳の動きに気付くと、彼女の方に振り向き、目を見開く。
前よりも少し大人びた顔で美琳をじっと見つめる。その表情は嬉しそうであり、寂しそうであり、そして縋るようだった。
しばらくの間、かつての恋人たちは見つめ合った。すると護衛兵が慌てて美琳の頭を下げさせ、同時に式典の進行を合図する音楽が鳴った。
その音にハッとした文生は行列を振り返る。瞬間、村の素朴な青年の顔は消え失せ、厳かな王の顔が現れた。
彼はそのまま歩みを再開させる。もう美琳を顧みることはなかった。
一行が立ち去ると、美琳は顔を上げて文生の後ろ姿を眺める。祭壇に向かって行ったその姿は、遠く、小さく、そして大きかった。
文生は村にいた頃とはまるで違っていた、それでいて変わっていなかった。
美琳は体から力が抜ける。直後、涙がぽろぽろ零れ落ちた。
まだ大丈夫。まだ間に合う。まだ、待っていてくれた。
少女は村で学んでいた。自身と他人の時の流れが違うことを。だからこそ、時間を惜しんで強くなろうとしていた。
でも、きっともうすぐだ。今度の戦で絶対に功績を上げてみせる。そしてもう誰にも文生との仲を邪魔させない。
そう決心し直した。
美琳は衣の袖で顔をごしごしこすると、すっくと立ち上がる。と。
「うおッ! 急に立ち上がるなよ!」
「え? あぁ!」
その声に振り向くと、真後ろに護衛当番の兵士が立っていた。
兵士はなかなか動かない美琳を心配して覗き込んでいたようだ。彼の顔が振り向いたすぐ近くにあった。
「ごめん。気付かなくて」
美琳が慌てて謝ると、兵士は薄く頬を染めて、パッと美琳から体を離した。
「いや、いいんだ、大丈夫なら……! そ、そういえばおまえ、王と同じ村の出身だっけ? だからって式典中に王の御尊顔を拝むなんて……。不敬罪で捕らえられてもおかしくないぞ?」
気遣わし気な彼の言葉。だが美琳は上の空で返事する。
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