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ワライカワセミさん
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オーストラリアの草原地帯。
二匹のハリモグラの親子が巣穴に向けて、よちよちと歩いていた。
「やあやあ、ハリモグラくん。元気かね?」
ハリモグラは声のする方を見上げた。木の枝にワライカワセミがとまって、こちらを見下ろしていた。
「ああ…。ワライカワセミさん。ご無沙汰してます。」
「どうもどうも。しかし君はあれだね。いつ見ても無様だねぇ。」
「はぁ…。」
「この広い草原をそうやって歩かないといけない。その点私はどうだ。この翼でもっと遠くまで飛ぶことができる。」
「それはよかったですね。」
「そうともそうとも。君たちハリモグラはずっと地面を這い回るだけ。私はなんて自由な生き物なんだろう!」
はははは!とワライカワセミ独特の鳴き声が響く。
「では失礼。私も家族の元に戻らないとね。」
「お気をつけて。」
そうしてワライカワセミはいずこかへ飛び立っていった。
「父ちゃん。あいつはなんであんなこと言ったの?」
「うん?」
後ろで様子を見ていたハリモグラの子供が尋ねた。
「おいら達にあんなこと言ったってしょうがないのに。違う生き物なんだから。」
「ああ…。あれはね、不安だからやってるんだよ。」
「不安?」
父親ハリモグラは頷いた。
「ワライカワセミさんは知ってるんだよ。自分が弱い生き物だって。ワライカワセミさん以外にももっとどう猛な鳥もいる。もっと高くを飛べる鳥だっている。でも彼らと張り合うには力が足りない。だから我々のように、見下せる相手を探してああやってなじるんだよ。」
「なにそれ。嫌な奴だね。」
「そうだな。でも可哀想な奴さ。そうでもしないと自分の居場所を確かめられないんだから。」
ワライカワセミが飛び立っていった遠くの空を見つめて、父親ハリモグラは言った。
「一番不自由な生き物は、もしかしたらあいつなのかもしれないなあ。」
二匹のハリモグラの親子が巣穴に向けて、よちよちと歩いていた。
「やあやあ、ハリモグラくん。元気かね?」
ハリモグラは声のする方を見上げた。木の枝にワライカワセミがとまって、こちらを見下ろしていた。
「ああ…。ワライカワセミさん。ご無沙汰してます。」
「どうもどうも。しかし君はあれだね。いつ見ても無様だねぇ。」
「はぁ…。」
「この広い草原をそうやって歩かないといけない。その点私はどうだ。この翼でもっと遠くまで飛ぶことができる。」
「それはよかったですね。」
「そうともそうとも。君たちハリモグラはずっと地面を這い回るだけ。私はなんて自由な生き物なんだろう!」
はははは!とワライカワセミ独特の鳴き声が響く。
「では失礼。私も家族の元に戻らないとね。」
「お気をつけて。」
そうしてワライカワセミはいずこかへ飛び立っていった。
「父ちゃん。あいつはなんであんなこと言ったの?」
「うん?」
後ろで様子を見ていたハリモグラの子供が尋ねた。
「おいら達にあんなこと言ったってしょうがないのに。違う生き物なんだから。」
「ああ…。あれはね、不安だからやってるんだよ。」
「不安?」
父親ハリモグラは頷いた。
「ワライカワセミさんは知ってるんだよ。自分が弱い生き物だって。ワライカワセミさん以外にももっとどう猛な鳥もいる。もっと高くを飛べる鳥だっている。でも彼らと張り合うには力が足りない。だから我々のように、見下せる相手を探してああやってなじるんだよ。」
「なにそれ。嫌な奴だね。」
「そうだな。でも可哀想な奴さ。そうでもしないと自分の居場所を確かめられないんだから。」
ワライカワセミが飛び立っていった遠くの空を見つめて、父親ハリモグラは言った。
「一番不自由な生き物は、もしかしたらあいつなのかもしれないなあ。」
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