奇談

hyui

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《体験談》ムカデを食べ続けた男の話

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※注意!この話はグロテスクな内容が含まれています。お食事中などは気分を害される恐れがあります。

小学校の頃の話。



当時はオカルトブームで、「学校の怪談」やら「トイレの花子さん」やら「口裂け女」やらが流行っていた。
絵本業界もそのブームに乗っかったらしく、小学生用に怪談シリーズの絵本が図書室にずらりと並んでいた。

とはいえ所詮はちびっ子向けの絵本。
「死者も食う男」と銘打っておいて実際は「を食う男」の話だったり、「悪魔の人形」の話かと思ったら、男の子が
の人形欲しかったんだ!」
とサンタさんからのプレゼントを喜ぶ話であったりと、子供ながらナメてんのかという内容の話が多々あった。

その中で「ムカデを食った男」の話がインパクトのある話として記憶に残っている。
昔々であるところに住んでいた男は、自分の勇敢さの証としてムカデを食うことを自慢していた。周りは気味悪がり、何度も止めるように男を諭すのだが男は気にせずムカデを食べ続けた。
そんなある日、男は体調を崩して倒れてしまい、そのまま亡くなってしまった。男の亡骸からは、今まで男が食べてきたムカデが湧き出て彼の遺体を食い尽くしたそうな…。



とまあそんな感じで、ラストは死んだ男の頭部をムカデが這い回る絵で締め括られる、子供向けにしてはゾッとするような話だった。
とはいえ所詮作り話。ムカデを食って死ぬような話があるわけない……と思ったら、なんとあった。

2012年10月9日、アメリカフロリダ州ディアフィールドビーチにて昆虫の大食い大会が行われた。その大会で見事優勝を果たしたエドワード・アーチボールドさんが、大会終了後にまもなく体調不良を訴え嘔吐。救急車にて搬送されたがその後死亡が確認された。
彼はゴキブリのほか、ヤスデ、ミミズなど計約160匹の虫を食べて優勝したのだが、どれが死因につながったのかは明らかにされていない。
まさに事実は小説よりも奇なりだ。

しかし何故彼は死んでしまったのか?
記事によると彼以外の参加者に体調不良者はいなかったらしい。何が原因となったのだろう。
昆虫料理研究家、内山昭一氏は週刊女性PRIMEの記事にて以下のようにのべている。

「考えられるのは、食用として育てられたものではなく、野生のゴキブリを食べた場合ですかね。そもそも、ゴキブリの表面のキチン質にはエビやカニと同じアレルギー物質が含まれています。また、ゴキブリは不潔な環境に生息しているので、有害な物質が体に付着していると思われます。なので、一度に大量に食べた場合、アナフィラキシーショックを起こして死に至る可能性もあるでしょう。ただ、野生のゴキブリを一度に生で大量に食べる、というケースは稀ですから、確率は非常に低いです」

だそうだ。
ちなみに氏によると、ゴキブリは食用に向かないかというと必ずしもそうではなく、きちんと加熱殺菌されたものならばよいとのこと。ただし、甲殻類のアレルギーの方は食べないこと、家に発生するゴキブリは臭みがかなりあるので向かないらしい。
栄養素は高タンパクで栄養はあるらしい。氏のオススメは森に生息するオオゴキブリで、唐揚げにして食べてみてはいかが、と述べている。

まあ何にせよ食べないに越したことはないのだが、もしかしたらいつの日か私たちの食卓にゴキブリが並ぶ日が来るのかもしれない…。
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