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会社員井口の場合2
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「おはようございまーす!」
朝一番の爽やかな声に、会社内の社員達は一様に驚いた。
普段気だるそうな井口がいつになく明るい表情で入って来たのだ。
「課長!おはようございます!」
「お、おう。おはよう……。」
井口に対していつも目を尖らせている課長も困惑しながら挨拶を交わす。
そんな周囲の奇異の目も意に介さず、井口は鼻歌を口ずさみながら仕事に取り掛かるのだった。
「なあ、井口。また飲みに行かないか?」
退社時間になって、同僚がいつもの様に飲みに誘ってきた。いつもなら二つ返事で同行する井口だが……。
「悪い。俺はパスするわ。」
「……ええっ!?」
予想外の返事に、同僚は目を丸くした。
「一体どうしたんだよ?お前らしくないじゃないか。」
「いや、本当に悪いな。でも帰らねえといけない用事があってよ。」
「ふーん……。」
訝しむ同僚をよそに、井口はそそくさと退社していくのだった。
“井口にどうやら女が出来たらしい。”
程なくして、そんな噂が立つようになった。
別に根拠があった訳ではない。しかし井口の変わりようからは、そうでなければ説明がつかないものがあった。
ある日、同僚の一人が井口に声を掛けた。
「よう。井口。最近頑張ってんな。」
「ああ、お前か……。まあおかげさんでな。」
「聞いたぜ。なんでも彼女が出来た、って噂らしいな。」
「え……?なんで分かったんだ?」
「そりゃ急に仕事振りが変われば、何かあったんだと思うよ。……しかしそうか。お前にも彼女ができたかぁ。」
「へへ……。まあな。おかげで仕事にもやりがいが出てきたよ。」
嬉しそうに話す井口だったが、同僚には少し気がかりな点があった。
井口が以前よりもやつれているように見えるのだ。顔色も青白く、目の下にもクマができていた。
「井口……。仕事に精を出すのはいいが、ほどほどにしとけよ。倒れちまったら元も子もないからな。」
「ああ。ありがとよ……。」
心配する同僚に、井口は枯れ木のような手をヒラヒラと振って応えたのだった。
数日後、井口は欠勤した。
急な欠勤に、課長は同僚に尋ねた。
「おい。井口の姿が見えないが……あいつは休みなのか?」
「あ、はい。朝早くに『ミリア』と名乗る女性から連絡があって、体調不良で休みますと……。」
「体調不良か……。ま、最近頑張りすぎていた節もあったからな。お前、後で井口の様子を見に行ってくれないか?」
「はあ、わかりました……。」
という訳で、同僚は退社後にしぶしぶ井口の様子を見に行くことになった。
井口の自宅に着いた同僚は、とりあえず呼び鈴を押した。しかし一向に誰かが出てくる気配がない。
「おかしいな。体調不良にしても彼女から連絡があった、って聞いたからその彼女が出てきても良さそうなもんだが……。」
もしや留守なのでは?
そう思ってドアノブを回してみると、難なく扉は開いた。
「鍵かけてないのか?不用心だな……。」
悪いと思いながらも、安否の報告もしなければならない。同僚はこっそり井口の自宅に入ることにした。
井口の自宅はマンションのワンルームでさほど広くはない。普段なら玄関口から中の様子が丸わかりなのだが……今日は電気がついておらず真っ暗だ。
「井口……?いないのか……?」
恐る恐る入ると、リビングに光が見える。誰かいるようだ。
覗いてみると、リビングのソファーに誰かが一人座ってテレビを見ている。光はそのテレビの灯りのようだ。室内はそれ以外の灯りはなく真っ暗であった。
テレビを見ているのは後ろ姿しか見えないが、どうやら井口ではなく女性のようである。
(……井口の彼女かな?こんな時間に灯りもつけないでテレビを見て、目が疲れないのかな……?)
「あのう……。勝手にお邪魔してすみません。私、井口の同僚でして、具合はどんなもんかと様子を見にきたんですが……。」
不審に思いながらも、同僚はその女に声をかけた。だが女は答えず、ジッとテレビを見つめたままだ。
「あの……もしもし?井口がいるかどうかだけでも教えてもらいたいんですが……。」
依然として女は反応を示さない。ずっと向こうを向いてテレビを見つめている。自分を無視するような態度に、同僚は流石にムッとした。
「ちょっとアンタ……!一言返事くらいしたら……!」
いきりたって彼女を自分の方に強引に向けた同僚は、思わず絶句した。
……そこにいたのは一体の人形だった。等身大の女の人形が、無表情なまま虚空を見つめ続けていた。
自分がずっと女だと思っていたのは、実は精巧に出来た人形だったのだ。その人形が人間の服を着て、まるで人間が生活しているみたいにソファーに座りテレビを見ていたのだ。
「な、なんだよ。これ……。なんでこんな人形が井口の家に……。」
「俺のミリアに触れるなっ!!」
突然、背後から声を上げられ同僚は驚いて振り向いた。見ると暗がりの向こうから、変わり果てた姿の井口がぬうっと顔を出してこちらを睨んでいる。
井口の顔は痩せ細り、頬骨が浮き出てまるで別人のようだった。それでいて眼はギラギラとして血走り、まるで狂人の目であった。
そんな井口は同僚につかみかかり、喚き立てる。
「井口……!な、何を……!」
「うるさいっ……!お前、俺のミリアに何しようとしたんだ!」
「ミリアってまさか……あの人形のことか⁉︎お前の彼女って噂の……!?」
「人形じゃない!ミリアは俺の女だ!俺の女に手を出しやがって貴様……!」
「ま、待て!井口、落ち着け!お前は正気じゃない!」
「黙れ!」
井口は同僚の首に手をかけ、渾身の力を込める。
やがてミシミシと骨の軋む音がした後、同僚は泡を吹いて事切れたのだった……。
「ミリア。大丈夫か?」
同僚を殺した井口は、暗がりの中一人、ソファーに座る人形に話しかけた。
「怖かっただろう?でももう安心だよ。君を怖がらせる悪者はやっつけたから。」
「……ありがとう。私、とっても怖かったわ。あの人、突然部屋に上がり込んで話しかけるんですもの……。」
人形のミリアの声が井口の頭に響く。その声が井口の昂ぶっていた感情を柔らかくほぐしていく。
「すまなかったね。ほら、大事な髪が乱れてしまってる。」
井口は櫛を取り出し、ミリアの髪を丹念に愛おしそうに梳いた。だがミリアの表情は動かない。まるで井口の行動に無関心とでもいうように。
「私、あなたのそんな優しいところ、とっても好きよ。でもよかったの?あの人、貴方の会社の同僚なんでしょう?」
「構うものか。今の俺にはミリアが全てだ。ミリアが居てくれればそれでいい……。」
「あら。うふふふ……。嬉しいわね。」
無表情のまま喜びを見せるミリアを、井口は抱きしめ、口づけをした。
「愛しているよ。ミリア……。俺は君のためならなんだってやってやる……。」
「……本当に?」
「もちろんさ。」
「じゃあ、私が欲しいものもなんだってくれる?」
「ああ。なんだってあげるよ。君の望むものならなんでも。」
「……そう。それじゃあ……。」
……翌日。
アパートの一室に二人の男性の遺体が見つかった。
一人は某社に勤務する男性。退社後にこの部屋に立ち寄った者らしい彼は絞殺死体として発見された。指紋などから犯人は住居者である井口と断定された。
そしてその井口はすぐ隣で変死していた。その遺体の様子は見る者を戦慄させるまことに奇怪な死に様だった。
井口の死体には全身に何者かの髪の毛が絡みつき、そして両眼がくり抜かれていた。誰が何の目的でそんな奇怪な殺し方をしたのかは分からない。だが奇妙な点はそこだけではなかった。
井口はそれだけ凄惨な殺され方をされたにもかかわらず、笑っていた。まるで心の底から望んで殺されているように、恍惚とした表情で……。
朝一番の爽やかな声に、会社内の社員達は一様に驚いた。
普段気だるそうな井口がいつになく明るい表情で入って来たのだ。
「課長!おはようございます!」
「お、おう。おはよう……。」
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そんな周囲の奇異の目も意に介さず、井口は鼻歌を口ずさみながら仕事に取り掛かるのだった。
「なあ、井口。また飲みに行かないか?」
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「悪い。俺はパスするわ。」
「……ええっ!?」
予想外の返事に、同僚は目を丸くした。
「一体どうしたんだよ?お前らしくないじゃないか。」
「いや、本当に悪いな。でも帰らねえといけない用事があってよ。」
「ふーん……。」
訝しむ同僚をよそに、井口はそそくさと退社していくのだった。
“井口にどうやら女が出来たらしい。”
程なくして、そんな噂が立つようになった。
別に根拠があった訳ではない。しかし井口の変わりようからは、そうでなければ説明がつかないものがあった。
ある日、同僚の一人が井口に声を掛けた。
「よう。井口。最近頑張ってんな。」
「ああ、お前か……。まあおかげさんでな。」
「聞いたぜ。なんでも彼女が出来た、って噂らしいな。」
「え……?なんで分かったんだ?」
「そりゃ急に仕事振りが変われば、何かあったんだと思うよ。……しかしそうか。お前にも彼女ができたかぁ。」
「へへ……。まあな。おかげで仕事にもやりがいが出てきたよ。」
嬉しそうに話す井口だったが、同僚には少し気がかりな点があった。
井口が以前よりもやつれているように見えるのだ。顔色も青白く、目の下にもクマができていた。
「井口……。仕事に精を出すのはいいが、ほどほどにしとけよ。倒れちまったら元も子もないからな。」
「ああ。ありがとよ……。」
心配する同僚に、井口は枯れ木のような手をヒラヒラと振って応えたのだった。
数日後、井口は欠勤した。
急な欠勤に、課長は同僚に尋ねた。
「おい。井口の姿が見えないが……あいつは休みなのか?」
「あ、はい。朝早くに『ミリア』と名乗る女性から連絡があって、体調不良で休みますと……。」
「体調不良か……。ま、最近頑張りすぎていた節もあったからな。お前、後で井口の様子を見に行ってくれないか?」
「はあ、わかりました……。」
という訳で、同僚は退社後にしぶしぶ井口の様子を見に行くことになった。
井口の自宅に着いた同僚は、とりあえず呼び鈴を押した。しかし一向に誰かが出てくる気配がない。
「おかしいな。体調不良にしても彼女から連絡があった、って聞いたからその彼女が出てきても良さそうなもんだが……。」
もしや留守なのでは?
そう思ってドアノブを回してみると、難なく扉は開いた。
「鍵かけてないのか?不用心だな……。」
悪いと思いながらも、安否の報告もしなければならない。同僚はこっそり井口の自宅に入ることにした。
井口の自宅はマンションのワンルームでさほど広くはない。普段なら玄関口から中の様子が丸わかりなのだが……今日は電気がついておらず真っ暗だ。
「井口……?いないのか……?」
恐る恐る入ると、リビングに光が見える。誰かいるようだ。
覗いてみると、リビングのソファーに誰かが一人座ってテレビを見ている。光はそのテレビの灯りのようだ。室内はそれ以外の灯りはなく真っ暗であった。
テレビを見ているのは後ろ姿しか見えないが、どうやら井口ではなく女性のようである。
(……井口の彼女かな?こんな時間に灯りもつけないでテレビを見て、目が疲れないのかな……?)
「あのう……。勝手にお邪魔してすみません。私、井口の同僚でして、具合はどんなもんかと様子を見にきたんですが……。」
不審に思いながらも、同僚はその女に声をかけた。だが女は答えず、ジッとテレビを見つめたままだ。
「あの……もしもし?井口がいるかどうかだけでも教えてもらいたいんですが……。」
依然として女は反応を示さない。ずっと向こうを向いてテレビを見つめている。自分を無視するような態度に、同僚は流石にムッとした。
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いきりたって彼女を自分の方に強引に向けた同僚は、思わず絶句した。
……そこにいたのは一体の人形だった。等身大の女の人形が、無表情なまま虚空を見つめ続けていた。
自分がずっと女だと思っていたのは、実は精巧に出来た人形だったのだ。その人形が人間の服を着て、まるで人間が生活しているみたいにソファーに座りテレビを見ていたのだ。
「な、なんだよ。これ……。なんでこんな人形が井口の家に……。」
「俺のミリアに触れるなっ!!」
突然、背後から声を上げられ同僚は驚いて振り向いた。見ると暗がりの向こうから、変わり果てた姿の井口がぬうっと顔を出してこちらを睨んでいる。
井口の顔は痩せ細り、頬骨が浮き出てまるで別人のようだった。それでいて眼はギラギラとして血走り、まるで狂人の目であった。
そんな井口は同僚につかみかかり、喚き立てる。
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「うるさいっ……!お前、俺のミリアに何しようとしたんだ!」
「ミリアってまさか……あの人形のことか⁉︎お前の彼女って噂の……!?」
「人形じゃない!ミリアは俺の女だ!俺の女に手を出しやがって貴様……!」
「ま、待て!井口、落ち着け!お前は正気じゃない!」
「黙れ!」
井口は同僚の首に手をかけ、渾身の力を込める。
やがてミシミシと骨の軋む音がした後、同僚は泡を吹いて事切れたのだった……。
「ミリア。大丈夫か?」
同僚を殺した井口は、暗がりの中一人、ソファーに座る人形に話しかけた。
「怖かっただろう?でももう安心だよ。君を怖がらせる悪者はやっつけたから。」
「……ありがとう。私、とっても怖かったわ。あの人、突然部屋に上がり込んで話しかけるんですもの……。」
人形のミリアの声が井口の頭に響く。その声が井口の昂ぶっていた感情を柔らかくほぐしていく。
「すまなかったね。ほら、大事な髪が乱れてしまってる。」
井口は櫛を取り出し、ミリアの髪を丹念に愛おしそうに梳いた。だがミリアの表情は動かない。まるで井口の行動に無関心とでもいうように。
「私、あなたのそんな優しいところ、とっても好きよ。でもよかったの?あの人、貴方の会社の同僚なんでしょう?」
「構うものか。今の俺にはミリアが全てだ。ミリアが居てくれればそれでいい……。」
「あら。うふふふ……。嬉しいわね。」
無表情のまま喜びを見せるミリアを、井口は抱きしめ、口づけをした。
「愛しているよ。ミリア……。俺は君のためならなんだってやってやる……。」
「……本当に?」
「もちろんさ。」
「じゃあ、私が欲しいものもなんだってくれる?」
「ああ。なんだってあげるよ。君の望むものならなんでも。」
「……そう。それじゃあ……。」
……翌日。
アパートの一室に二人の男性の遺体が見つかった。
一人は某社に勤務する男性。退社後にこの部屋に立ち寄った者らしい彼は絞殺死体として発見された。指紋などから犯人は住居者である井口と断定された。
そしてその井口はすぐ隣で変死していた。その遺体の様子は見る者を戦慄させるまことに奇怪な死に様だった。
井口の死体には全身に何者かの髪の毛が絡みつき、そして両眼がくり抜かれていた。誰が何の目的でそんな奇怪な殺し方をしたのかは分からない。だが奇妙な点はそこだけではなかった。
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