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幼少期ー5歳ー

もう、それはテンプレですね(笑)

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どーにか?(二人のうに、片方にバレてたけど)
王子たちを巻けた。
やっと平穏が訪れたと思ったのだけど…
どうして今現在進行形で、私は床に正座してるのかしら?
ちょっと、現実逃避をしていると…

「マイーナ、聞いてるの!!」
「ふぇぇ?」
「ふぇぇじゃないーい!!」
私の目の前で、腰に手を当て仁王立ちをしているユーナ。
(可愛いらしい顔が、般若の様になってるよ…)

「マイーナが今回仕出かした事で、よく解ったわ」
「何を?」
「マイーナはある意味、フラグホイホイね!!」
「って…なにそれこわい」
(好きでフラグを起こしてる訳ではないのだけど…)

ユーナ曰く、もうこの世界は、ある意味二次元の中の二次元状態だそうだ。
意味解らないけど(笑)
小説版も然り、ゲーム版も然りで。

「マイーナ、私言ってなかったけど…」
「うん?」
「もう、婚約者決まってるから!!」
「そう…婚約者…ってえ!!ウソッ?!」
「嘘じゃないわ。先程陛下から直々に言われたわ」

私が追い掛けっこしてる間に、そんな事になっていたなんて。
でも、先程って事は…あの人達の誰かって事よね。
一番有り得るのは、第一王子かしら?
今日会った感じだと、一番性格が悪そう…ゲフン。

「マイーナの思っている相手じゃないわ!!」
「何故考えてた事解ったの…」
「第三王子よ、あの小悪魔ぽっい感じの…」
ユーナは、手をグーにしてプルプル震えている。
小悪魔系って…やっぱりあの雰囲気からそう思うのね。

「安心してる様だけど、マイーナは第一王子よ!!」
(だけどあの3人、私よりマイーナに興味ある感じなのよねぇ…)
「ユーナが王妃になる…」
(マイーナは、全く自分は関係ないって思っているし)
目の前でブツブツと呟く姉を見る。

「とりあえず、マイーナ!!この後お父様と一緒に…ってなにそれ…」
「えっ、ユーナが騙されてないか調べようかと」
「そんな危険な薬はしまいなさい」
「えっー」
最近、ハマって作った正直に心の中を話す薬を出したら、ユーナに怒られた。
あの、見た感じにドSで人を手の平で転がすのが趣味そうな王子よ。
口では、綺麗事言うけど…
腹のうちは解らないから調べようとしたのに…。

ガシッ!!
「マイーナ、よく聞いて!!」
ユーナは真剣に私の肩を掴み、語る。

「今は、私がフォローできるけど、それも後数年よ」
「なんで、数年…っ」
「私は、多分というかこの先…生きてはいないと思う」
泣きそうな顔で、ユーナは言う。
「だから、それまでに私が知る限りの知識は与える!!」



後、10年で物語の舞台があがる。
そんな風に、他人事に聞いていたのは私だ。
その時の戻れるなら、殴りたい。
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